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戦場に架ける橋

2022年2月21日

先日テレビで、映画「戦場に架ける橋」が放送されていました。60年近くも前に作られたもので、タイトルや音楽は有名なので知っているものの、内容に関しては初めてじっくりと観ることができました。タイとビルマ(現在はミャンマー)の国境を流れるクワイ河に、橋を架けようとする日本軍と捕虜のイギリス軍、橋の建設を阻止するアメリカ軍の駆け引きを描いているのですが、敵役の日本軍を見ているのは複雑ですね。

話の中心は、紛れもなく「橋」ですが、建設現場とその周辺のシーン、特にクライマックスである橋の爆破シーンは迫力と共に、自然の美しさに見入ってしまうはずです。というのも、シンガポールからインドまで繋がる鉄道橋梁工事が舞台設定ですが、実際の橋と爆破の撮影は、実はスリランカで行われたんですよ。だから、僕達はどうしても景色やエキストラに目が行ってしまって、あぁ、展開についていかれない。

コロンボからヌワラエリヤに行く途中、例によってガイドのアリさんがジャガリを見つけたというので、車を停めました。出来立てだというジャガリはまだ温かく、混ぜ物のない最上品で、アリさんは大喜びで買い占めました。店を出た僕達に前歯のないおじさんが話しかけてきて、「ムービースター」を連呼して自らを指し示しています。なんだかよく分からないし、なんか怪しげなおじさんに完全に腰が引けた私たちに、上機嫌のアリさんが「この方、昔映画に出た人だと言っています。」と。

普段よりもテンションが高いアリさんは、おじさんに連れられてどんどんと突き進んでいきます。道は次第に獣道のようになり、行き止まると川岸の岩場に到着しました。

黒くて巨大な岩には丸くて大きな穴が開いていて、雨水らしい水がたまっています。おもむろにおじさんが古い雑誌を取り出して差し出しました。そこはまさに「戦場に架ける橋」の架けられた場所であり、雑誌に出ている可愛らしい子供が数十年前のおじさんで、エキストラとして映画にも出演したという話。ほら、ココに写っている子供を見ろ、これがワシじゃ。なんて言っているのでしょうけれど、今のおじさんからは面影すら感じられないってば。映画を観てもおじさんが気になってしまって、あぁ、更に展開についていかれない。

最後まで映画を観ても、おじさんも子供も発見できませんでした。それでもきっと今でも、あの雑誌を片手に観光客に自慢しているのでしょうね。おじさんにまた会うことができたら教えてあげたい。あなたは「ムービースター」じゃあなくて「ムービーデテタ?」ですと。

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