シンハラ語4-5 無生物名詞の格変化、数字の格変化
本記事では、無生物名詞の格変化を学びます。
前回は記事では、生物名詞の格変化を学びました。
生物名詞の格変化は5つありましたが、無生物名詞の格変化は1つ少なくなって4つです!
変化のルールもほぼ一緒です。
格変化の基本ルール
生物名詞から無生物名詞への格変化のルールの違いは、以下の3つです。
1)語尾に「ワ」を足す対格が無生物名詞にはない
2)語尾に「ゲー」を足す属格は、無生物名詞では最後の文字をエ列に変える
3)語尾に「ゲン」を足す奪格は、無生物名詞では最後の文字をエ列に変えて「ン」を足す(具格という)
店「カデー」のように、単語の最後が元々エ列のものは変化しないので、直格も属格も同じ形になります。
魔法の言葉「エカ」
日本語では英語を記載する時はカタカナを用いて、口語ではカタカナ通りに発音(本来の正しい発音ではなく日本語発音)で話しますよね。
シンハラ語では、英語の単語に数字の”1”を意味する「エカ」を足して、英語をそのまま使うことができ、シンハラ語化されます。
以下の格変化表では、英語の「bus」をシンハラ文字に置き換えて記載していますが、「busඑක」と英語のまま書いてもOKです。
実は、外来語をそのまま使う場合は、格変化のルールがシンハラ語とは異なるのですが、魔法の言葉「エカ」を足せば、シンハラ語になるのでシンハラ語の格変化で対応できます。
「エカ」は1ですが、1も格変化させることができます。
直格(が・は)は、そのまま「エカ」
属格(の)は、最後の文字をえ列に変えて「エケー」
与格(に)は、最後にタを加えて「エカタ」
具格(から・で)は、最後の文字をえ列に変えて「ン」を加えて「エケン」
一緒に2と3も覚えてしまいましょう。
直格(が・は)は、そのまま「デカ」「トゥナ」
属格(の)は、最後の文字をえ列に変えて「デケー」「トゥネー」
与格(に)は、最後にタを加えて「デカタ」「トゥナタ」
具格(から・で)は、最後の文字をえ列に変えて「ン」を加えて「デケン」「トゥテン」
家(ゲダラ)は、少し変わった変化をします。
属格が店(カデー)のように変化せずにそのままです。
具格は最後の文字をエ列ではなくイ列に変えて「ン」を加えて「ゲダリン」です。
今回の記事では魔法の言葉「エカ」で外来語をシンハラ語することを学びましたが、次回の記事では「エカ」を使わない外来語の格変化を学びます。
そして、次々回は魔法の言葉「エカ」をはじめ、数字を学ぶ単元4「数詞」に入ります。
参考)
今回の格変化の事例については、以下の本を参考にしました。
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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