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シンハラ語4-6 外国語と無可算名詞生物名詞の格変化

2022年3月12日

本記事では、外国語と無可算名詞生物名詞の格変化を学びます。

日本語では、「ジャパンの会社」「ジャパン人は」「UKから」など日本語が存在している単語は、外国語を使わずに日本語を使い、日本語になった外来語の「バス」「パン」「ワクチン」などはそのまま使います。

だからこそ、日本語が存在する言葉をあえて英語を使うという不自然さを生み出すルー大柴さんのルー語があるわけです。

シンハラ語では外国語をシンハラ語の中で使う時にシンハラ語化する魔法の言葉が大きく3つあります。

前回習った外国語の名詞をシンハラ語の名詞に変える「エカ」です。

「エカ」を使わない場合は、格変化でシンハラ語化します。
外国の地名でシンハラ語名がない場合は「エカ」を付けるのではなく、格変化で対応している場合が多いように思います。

この格変化は液体などの数えれない不可算名詞でも同じ格変化が使われます。

ということで、今回は外国語と不可算名詞で使われる格変化を学びます。

外国語の格変化

日本語でUnited States、USなどと言わずにアメリカというように、シンハラ語では「アメリカーワ」と言います。

日本語でNetherlandsと言わずにオランダというように、シンハラ語では「オーランダヤ」と言います。

日本のことは、シンハラ語名は「ジャパーナヤ」なので、これはシンハラ語なので、すでに習った無生物名詞の格変化で対応します。

一方で、「Japan」という場合は英語なので、外国語になり、外国語の格変化で対応します。

日本語と同様に、シンハラ語も外国名は独自のものがありますが、外国の都市名は現地の人が使っている名前、つまり外国語名で呼ぶことが多いです。

東京は日本語、Colomboは英語(シンハラ語名はコランバ)、Kandyは英語(シンハラ語名はマハヌワラ)ですので、それぞれ以下のように変化します。

東京(Tokyo)の場合

直格(が・は)はそのまま「Tokyo」
属格(の)はワラを加えて「Tokyoワラ」
与格(に)はワラタを加えて「Tokyoワラタ」
具格(から・で)はワリンを加えて「Tokyoワリン」

コロンボの場合

直格(が・は)はそのまま「Colombo」
属格(の)はワラを加えて「Colomboワラ」
与格(に)はワラタを加えて「Colomboワラタ」
具格(から・で)はワリンを加えて「Colomboワリン」

キャンディの場合

直格(が・は)はそのまま「Kandy」
属格(の)はワラを加えて「Kandyワラ」
与格(に)はワラタを加えて「Kandyワラタ」
具格(から・で)はワリンを加えて「Kandyワリン」

1月〜12月も外国語と同じ格変化

面白いのが月の名前です。

シンハラ語の月の名前は、太陰太陽暦のシンハラ暦に対応しているため、毎年変わるポーヤデーがいつかは分かりますが、一般的なカレンダーに使われる太陽暦には合致しません。

そこで、太陽暦の1月〜12月には、シンハラ語訛りの英語名が使われています。

いい感じに訛っていますが英語なのは分かります。

英語のままではないのに、格変化は外国語扱いなのです。

1月の場合

直格(が・は)はそのまま「ジャナワーリ」
属格(の)はワラを加えて「ジャナワーリワラ」
与格(に)はワラタを加えて「ジャナワーリワラタ」
具格(から・で)はワリンを加えて「ジャナワーリワリン」

2月の場合

直格(が・は)はそのまま「ペバラワーリ」
属格(の)はワラを加えて「ペバラワーリワラ」
与格(に)はワラタを加えて「ペバラワーリワラタ」
具格(から・で)はワリンを加えて「ペバラワーリワリン」

つまり、英語らしい発音で月の名前を発音して、ワラとかワラタを付けることで、シンハラ語版のルー語が使えるわけです。

シンハルー語の1月の場合

直格(が・は)はそのまま「January」
属格(の)はワラを加えて「Januaryワラ」
与格(に)はワラタを加えて「Januaryワラタ」
具格(から・で)はワリンを加えて「Januaryワリン」

不可算名詞の格変化

不可算名詞なんて、英語みたいですよね。

シンハラ語の語順は日本語と同じですが、単数形や複数形、不可算名詞など数の概念については英語に近いです。

英語でもwaterは数えれないので、a glass of waterなどと言いますが、その感覚です。

水(ワトゥラ)の場合

直格(が・は)はそのまま「ワトゥラ」
属格(の)はワラを加えて「ワトゥラワラ」
与格(に)はワラタを加えて「ワトゥラワラタ」
具格(から・で)はワリンを加えて「ワトゥラワリン」

牛乳(エラキリ)の場合

直格(が・は)はそのまま「エラキリ」
属格(の)はワラを加えて「エラキリワラ」
与格(に)はワラタを加えて「エラキリワラタ」
具格(から・で)はワリンを加えて「エラキリワリン」

以上で、格変化は一旦終了です!!

次回からは単元4:数詞(数の数え方)に入ります!

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