Spice Up 観光情報サイト スリランカ観光・情報サイト

列車とローカルバスでゆるり旅 東海岸アルガムベイへ

2025年6月11日

こんにちは!スリランカでフォトグラファーのインターンをしている亜美です。
先日、晴れた空とサーファーたちの姿を求めて、スリランカ東海岸の町「アルガムベイ」まで旅をしてきました!
今回は、車をチャーターせずに、列車とローカルバスだけを利用した行き方ご紹介します。
「時間はあるけど、お金はできるだけかけたくない」「せっかくならローカルを体験してみたい!」という方にぴったりの旅になると思います!

西から東へ、季節を追いかけて

スリランカ西海岸のビーチは、11月〜4月がハイシーズン。でも5月に入ると、雨の日がぐんと増えてしまいます。
そこで私は「それなら東へ行こう!」と、ちょうど乾季を迎えていた東海岸のアルガムベイへ向かうことにしました。
アルガムベイは世界中からサーファーが集まる、海の青さと陽気な雰囲気が魅力の町です。

コロンボからエッラへ、のんびり9時間の絶景列車

朝8時半、コロンボ・フォート駅を出発する列車に乗り込みました。
指定席はオンラインで1週間前に予約。料金は1,300ルピー(約650円)ほど。予約しておかないと、最悪の場合9時間立ちっぱなし…なんてこともあるので、事前に予約しておくのが安心です。スリランカ鉄道の乗り方についてはこちらの記事をご参考ください。

この日は車内が空いていて、足を伸ばしてのんびり。途中でカレーやお水、軽食を売りにくる方もいて、食べ物の心配もなし。
そしてキャンディを過ぎたあたりから、車窓には鮮やかな緑の茶畑が広がります。
その景色があまりに美しくて、思わず「綺麗…」と声が出ました。みなさんにも実際に見ていただきたい。目黒蓮さんが出演している午後の紅茶の広告でも使われた景色です。

ヌワラエリアは標高が高く、気温が一気に下がるので羽織るものを持っていくことをお勧めします!

17時半ごろ、列車は高原の町・エッラに到着。駅を出てすぐに町の中心があり、小さなカフェやゲストハウスが並んでいて歩くだけで楽しいエリアです。

エッラの観光地、カフェ、雑貨屋についてはこちらの記事もご参照ください!これらの記事以外にもスパイスアップのサイト内にはエッラに関する多くの記事が載っていますので、ぜひ覗いてみてください!

エッラで一泊。駅チカ&お手頃なゲストハウス

この日は、駅から徒歩3分ほどのゲストハウスに宿泊。
1泊2人で約1,800円!という驚きの安さでした。夜になると近くのクラブの音が少し響いてきましたが、私はぐっすり寝られるタイプなので問題なし!
シャワーは水、Wi-Fiはほぼ使えませんでしたが…それもまた旅の味わい。
立地がよくて、駅にもごはん屋さんにもすぐ行けるので、「安さ重視」ならおすすめです。また注意して欲しいのは支払いは現金のみになります。観光地ではありますが、現金のみの場所も多々あるので現金を多めに持っていく方が安心です。

https://g.co/kgs/MmJyGLD(Citadel of dreams ella)

エッラ→モナラーガラへ。情報ゼロでも行けちゃうローカルバス旅

翌朝、8時45分にバスストップへ。
でもここでちょっとした試練が。ネットに情報がほとんどなくて、どこ行きのバスに乗ればいいかがわからない!エッラからアルガムベイまで直通のバスは存在しません。
夜ごはんを食べたお店のお兄さんには
「まず南の海沿いまで出て、それから乗り換えだよ〜」と言われ、

別のトゥクトゥクのおじさんには
「そのルートじゃない!こっちを通った方が正解!俺が5,000ルピーで連れてってやるよ」と言われ、

もうみんなバラバラ。頭の中でルートが大渋滞。

そこで、思い切って警察の方に相談してみました。
若い警察官さんがバスの時刻表をじっと見つめながら、「Moneragala(モナラーガラ)」という町を指さし、
「まずここまでバスで行きなさい。そこから乗り換えれば、アルガムベイに行けるから大丈夫」
と、わかりやすく教えてくださいました。
その優しさと安心感、まるでヒーローのようでした…!
「OK!モナラーガラですね!」と元気よくお礼を言って、バス停へダッシュ!

モナラーガラまでは400ルピー(約200円)でした。バスは基本的に現金支払いなので100ルピー札や500ルピー札をたくさん持っておいた方がいいでしょう。

モナラガラからアルガムベイへ。笑顔に包まれたバス旅

11時ごろ、モナラーガラに到着。
ここは大きなバスステーションで、降りたときに運転手さんが「後ろのあのバスに乗ればアルガムベイ行けるよ」と案内してくれました。みんな本当に親切!

11時半に出発したアルガムベイ行きのバスも、運賃は約400ルピー。
車内は、ちょうど学校帰りの子どもたちでいっぱい!
笑顔で手を振ってくれて、長旅の疲れもふっと癒されます。

途中で20分ほどの休憩もあり、紅茶や菓子パンを買ってひと息つきました。

そしてついに、15時前にアルガムベイ到着!

バスの料金を集めていたお兄さんが、
「ここだよ!アルガムベイだ!降りる準備して!」と元気に声をかけてくれて、
慌てて荷物を持ってバスを降りました。

ドアが開いた瞬間、潮風がふわっと顔をなでていって、
「やっと着いた〜!」と、全身にじんわりと安堵感が広がりました。

帰りは夜行バスでコロンボへ直行

帰り道は、アルガムベイの隣町「ポットゥヴィル」から夜行バスを利用。
SLTBの公式サイトから予約できて、料金は1,300ルピー(約650円)ほど。
20時半に出発して、休憩が3回あり、翌朝4時にはコロンボに到着!
座席は少し窮屈ですが、私はバスの揺れがちょうどよくてしっかり眠れました。

もう少し快適さを求める方には、エアコン付きのACバス(約2,500ルピー)もあります。
ホテルのスタッフやトゥクトゥクの運転手さんたちに相談すれば、たいてい詳しく教えてくれます。気軽に声をかけてみてください!こちらにサイトも載せておきます。

https://sltb.eseat.lk(←バスの予約サイト)

さいごに

長〜い列車の旅、ローカルバスの乗り継ぎ、そして夜行バスの早朝着。
移動ばかりの行程でしたが、そのぶんたくさんの人の優しさに触れる旅になりました。

茶畑の車窓、手を振ってくれた子どもたち、そして青く透き通るアルガムベイの海。どれも一つひとつが宝物のような景色です。
「のんびり、でも濃く、心に残る旅がしたいなぁ」という方にこそおすすめしたいルート。
ぜひ、晴れた日のアルガムベイで、風と波を感じてみてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

# 関連キーワード