スリランカで一番美しい海!トリンコマリーの行き方とおすすめ観光地10選
スリランカ東海岸最大の街、トリンコマリー。
コロンボから遠く離れたこの街には、スリランカの中でも屈指の美しさを誇る海があります。
欧米人観光客が多いこの観光地で、日本人にはまだあまり知られていない場所かもしれません。
今回は、そんなトリンコマリーのコロンボからの行き方とおすすめの観光地を10選ご紹介します。
目次
トリンコマリーとは
トリンコマリーは、コロンボから北東へ約260キロ、高速バスで約6時間ほどの位置にある東海岸最大の街。
大きな湾が特徴で、インド洋に面する好立地であるため、古くから港として重要な拠点となっていました。
大航海時代のポルトガル、オランダ、フランス、イギリスはそれぞれこの港の領有権をめぐって争ったと言います。
太平洋戦争時にイギリスの軍港として重要だったトリンコマリーは、日本軍によって爆撃された都市でもあります。
現在も、スリランカ海軍や空軍の軍港として、商用の港として重要な拠点となっています。
内戦中は、反政府組織の拠点となっていて、多くの被害を受けた土地でもあります。
そんなトリンコマリーは、これまで観光地として目立つことがなく、そのために美しい海が守られてきました。
美しいビーチがいくつもあり、シュノーケリングやダイビングが人気です。
また、近海ではクジラやイルカが見られるため、ホエールウォッチングができるのも魅力の1つです。
トリンコマリーへの行き方
コロンボからトリンコマリーへは、バスと電車の2通りでアクセス可能です。
バスで行く方法
コロンボからトリンコマリーへは、ローカルバスも通っていますが、半日以上かかる上、エアコンもないため、おすすめできません。
コロンボからは、毎日夜行で高速バスが通っていて、エアコン付で所要時間も6時間のため、こちらをおすすめします。
高速バスは、日本の夜行バスと同じようなつくりで、足下のスペースも十分で快適です。
バスの予約は、こちらのウェブサイトから。
日や道路状況によって異なりますが、所要時間は約6時間、約1200ルピー(約720円)です。
電車で行く方法
コロンボのフォート駅からトリンコマリー駅まで、電車が通っています。
ウェブ上で予約はできず、直接フォート駅でチケットを購入する必要がありますが、時刻表や到着時間はこちらの公式サイトから見れます。
こちらの運行も1日1本、夜行列車になります。
コロンボのフォート駅を21:30に出発し、トリンコマリー駅に5:30に到着。
所要時間はバスよりも長く約8時間ですが、料金は2等席で450ルピー(約270円)、3等席は285ルピー(約170円)となっています。
ただし、電車では自分の席が確保されるかは分かりませんし、エアコンもありません。
そのため、料金は高いですが、バスの方がエアコン付でスペースもあり、快適に移動できるのでおすすめです。
トリンコマリーのおすすめ観光地10選
フレデリック要塞
古くから環境の良い港としてさかえていたトリンコマリーは、ポルトガルの植民地下の1623年に石造りの要塞が築かれました。
その後、1639年にはオランダの管轄下に、1795年にはイギリスの管轄下に置かれ、要塞は強化されていきました。
現在、要塞のある岬の先端に位置するヒンドゥー教のコネスワラム寺院は、石材の調達のために要塞の建造時に一度壊されています。
要塞は急な坂となっていて、登るのが大変ですが、岬の先から眺める海は絶景です。
【名前】フレデリック要塞(Fort Frederick)
【住所】Trincomalee
【営業時間】6:00~22:00(入場料は無料)
コネスワラム寺院
フレデリック要塞の先端にあるヒンドゥー教の寺院。
トリンコマリーの街の顔とも言える場所です。
カラフルな巨大なシヴァ神の像が特徴的で、寺院近くにはお土産店や露店が多く並びます。
周囲を美しい海に囲まれており、トリンコマリーの大きく広がった湾を見下ろせます。
なお、寺院内は写真、動画撮影、土足での入場は禁止されています。
また、寺院の入場料はありませんが、寺院前に靴を預けるところがあり、その料金が20ルピーかかります。
【名前】コネスワラム寺院(Thirukkoneswaramu Kovil)
【住所】Trincomalee
【営業時間】24時間営業(入場料は無料。靴預け場所に20ルピー必要。)
ダッチベイビーチ
ダッチ湾に面するビーチは、トリンコマリーの中心部近くにあります。
地元の人々が海水浴を楽しむビーチですが、透明度が他のビーチと比べかなり高く、海が美しく透き通っています。
観光客が少ないため、周りにお店やトイレ、シャワーなどの設備がないので、あらかじめ水などを持っていくと良いでしょう。
周囲にフレデリック要塞やコネスワラム寺院があるので、合わせて観光すると効率良くまわれます。
【名前】ダッチ湾ビーチ(Dutch Bay Beach)
【住所】Trincomalee
オール・ヒル軍事博物館
中心地からは少し離れた軍事博物館で、フレデリック要塞のあるエリアからはちょうど反対側にあります。
トリンコマリーは、内戦時に戦闘があった街で戦闘はわずか10年前のこと。
軍事博物館には、LTTEという反政府組織や政府軍の使っていた銃火器や戦車などが展示されています。
トリンコマリーは、内戦の終盤期の2006年に2ヶ月間にわたってLTTEと政府軍との戦闘が勃発し、2~3000人以上もの人々が死亡しました。
今は内戦の名残は感じられない街ですが、ここは数少ない内戦の名残を残す場所の1つです。
【名前】オール・ヒル軍事博物館(Aemy Museum Orr’s Hill)
【住所】Trincomalee
【営業時間】8:00~18:00
ウプヴェリビーチ
トリンコマリー中心地から北へ約5キロほどにあるビーチです。
ゲストハウスやホテル、レストランなどの観光客向けの施設は、このウプヴェリに集中しています。
ウプヴェリビーチの側には、多くのダイビングショップや海を眺められるレストランがあるため、観光客の多くはウプヴェリに滞在します。
また、ホエールウォッチングはここウプヴェリビーチから出発します。
【名前】ウプヴェリビーチ
【住所】Trincomalee
ホエールウォッチング
トリンコマリーは、ホエールウォッチングが見られる街としても有名です。
シーズンには、イルカはほぼ100%、シロナガスクジラやマッコウクジラなど日本では見られない巨大ナクジラも高確率で見られます。
ウプヴェリビーチ沿いには、ホエールウォッチングができるダイビングショップが多くあり、相場は早朝5:00~8:00頃の3時間で3000ルピー(約1800円)ほど。
シーズン期には毎朝ホエールウォッチングの船がでていますので、現地で予約すると格安で楽しめます。
トリンコマリー戦没者墓地
実は、トリンコマリーは太平洋戦争時に日本軍が爆撃した街でもあります。
開戦期の1942年、イギリス軍の軍港のあったトリンコマリーは、日本軍が資源ルートを確保するための南方作戦の一環として、日本軍によって爆撃されました。
当時亡くなったイギリス軍兵士は350人以上で、今もなお彼らを追悼するための墓地がきれいに整備されています。
彼らの多くは20~30代で、イギリス軍に編入されていたインド人部隊やパキスタン人部隊のお墓もあります。
お墓同士が近接しているものは戦友同士、終戦した1945年を経て亡くなった兵士は爆撃のけがや病気がもとで病院で亡くなっています。
日本から遠く離れたスリランカの小さな街で、このような墓地が残っていることは知っておくと良いかもしれません。
終戦から70年の時を経てもなお、毎年戦没者の家族が追悼に訪れると言います。
【名前】トリンコマリー戦没者墓地(Commonwealth War Cemetery)
【住所】Nilaveli Rd, Trincomalee
ニラヴェリビーチ
ウプヴェリから北へ約10キロ、トリンコマリー中心地からは北へ約15キロの位置にあるビーチ。
南北に長く続く美しい白浜が特徴的です。
他のビーチよりも波が高く、地元の人々や観光客も混じって多く見られます。
ビーチ沿いには、ウプヴェリより価格帯が高めのホテルが多くあります。
また、ニラヴェリビーチからはピジョン島へのアクセスが容易。
ピジョン島は、国立公園に指定されており、美しい珊瑚礁や熱帯魚が見られます。
【名前】ニラヴェリビーチ(Nilaveli Beach)
【住所】Nilaveli
ピジョン島
ニラヴェリビーチからボートで約15分ほどのピジョン島。
国立公園に指定されており、美しい珊瑚礁や熱帯魚が見られます。
島のトレッキングやシュノーケリング、ダイビングなど様々なアクティビティが楽しめます。
ピジョン島へは、ニラヴェリビーチのダイビングショップからボートをチャーターして行くのが一般的。
ボートのチャーター料が3000ルピー程度(約1800円)、ピジョン島の入島料が別途必要で3000ルピー(約1800円)かかります。
【名前】ピジョン島(Pigeon Island)
【住所】https://goo.gl/maps/EuvrXhvPFthLguWq5
*2019年現在入島料が3000ルピーですが、年々増加傾向にあり変動しています。
カンニヤ温泉
トリンコマリー中心部から北西約10キロほどにある温泉。
ここは、ヒンドゥー教の魔王ラヴァナが母親の死に際して剣を大地にさしてできたという伝説のある温泉です。
そのため、神聖な温泉とされており、あらゆる病気を治すとされています。
7つの井戸のある温泉は、温度が微妙に異なり、バケツで汲んでお湯を浴びます。
多くのヒンドゥー教徒が訪れる場所です。
【名前】カンニヤ温泉(Kanniya Hot Water Springs)
【住所】Kanniya
【営業時間】7:00~19:00
最後に
今回は、スリランカの東海岸の街、トリンコマリーへの行き方と観光地についてご紹介しました。
他の観光地と比べると知名度は低いですが、手つかずのビーチが数多く残る穴場スポットです。
最大都市コロンボやゴールのある南西海岸とは、真反対のシーズンなので、南西海岸が雨季のときにベストシーズンをむかえる東海岸を訪れるのも良いかも知れません。
スリランカを楽しみ尽くしたい方に、おすすめのスポットです。
スリランカの歴史と自然が好き。帰国してからコーヒー派から紅茶派へ転向。毎日のように紅茶を飲んでいますが、スリランカの香り豊かな紅茶が恋しい日々です。。。
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