ヌワラエリヤで見学できる紅茶工場3選
ヌワラエリヤといえば紅茶畑の絶景で知られています。
セイロンティーの7大産地は標高の高い順にヌワラエリヤ、ウダプッセラワ、ウバ、ディンブラ、キャンディ、サバラガムワ、ルフナですが、その中でも町からのアクセスが良く、観光客の受入を積極的に行っている紅茶園・紅茶工場が多いのがヌワラエリヤです。
スリランカには数多くの紅茶工場がありますが、見学を受け入れているのは、その中の一部です。
ヌワラエリヤに近い紅茶工場は、製造工程の見学の他に、お茶の試飲、軽食も揃うカフェスペース、お土産が買える紅茶ショップも併設されている工場もあります。
私はスリランカの紅茶工場は10か以上訪れていますが、本記事ではヌワラエリヤから行きやすい紅茶工場を3つ紹介します。
ペドロ茶園
ペドロ茶園(Pedro Tea Estate)は、ヌワラエリヤ中心地からわずか4キロメートルほどの場所にあります。
他の紅茶工場と比べると、比較的中心地近くにあります。
バス通りから近く、バスで行くこともできますが、トゥクトゥクの方が楽でしょう。
操業開始は1885年。
ペドロ茶園は日本でも紅茶好きの方の中では知られている存在です。
階段を降りていくと、小さなショップがあり、そこから見学ツアーはスタートします。
お昼の12時〜14時はツアーがありませんので、午前中に訪れるか、午後2時以降に訪れましょう。
キリンの「午後の紅茶」には、ここの工場の茶葉が使用されています。
工場見学ではガイドさんが一緒に工場を回り、茶葉が商品化される過程、設備の仕組み、茶葉の種類や特長、工場の労働環境などを説明してくれます。
萎凋の工程。
工場内は基本的に撮影禁止のため、限られた場所のみ撮影できます。
他の紅茶工場に比べて規模がコンパクトで、見学ツアーの所要時間は30分ほど。
見学後はティーブティックの席で紅茶を飲みながら、一面に広がる紅茶畑を眺めることができます。
こちらの紅茶畑の小道を歩いて散策することもできます。
【名前】ペドロ茶園(Pedro Tea Center and Factory)
【営業時間】8:00~12:00、14:00~16:00
人が集まり次第、見学が開始されます。
【見学料】200ルピー(試飲料込み)
【アクセス】トゥクトゥクで450ルピーほど(待ち時間含む)。
中心地のメインバスターミナルからRagalla行きのバスに乗って15ルピーほど
ダムロ・ラブーケリー紅茶センター
ヌワラエリヤとキャンディを繋ぐA5ロード沿いには見学を受け入れている紅茶工場が多くあります。
その中でも最も有名で、ヌワラエリヤから近い(約8キロ)のがダムロ・ラブーケリー・ティー・センターです。
バス通り沿いにあるので、バスで行くのも容易です。
谷の向こう側には、茶畑の山が見えて、とても開放です。
ダムロ(Damro)は1986年にスリランカで創業した南アジア最大の家具会社です。
ラブーケリー茶園(Labookellie Estate)は、かつて紅茶会社のマックウッズ(Macwoods)が所有していました。
現在はダムロが買収したため、ダムロ・ラブーケリー・ティー・センター(Damro Labookellie Tea Centre)となっています。
こちらの工場見学はなんと無料!
見学後に出してくれる紅茶も無料です。
見学は人が集まり次第始まり、4〜5人程度のグループになって一緒に見学します。
ただ、私一人のため説明してくれた時もあります。
私が訪れた紅茶工場の多くが、工場のマシーンが動いている中を歩いて見学しましたが、唯一こちらだけはガラス越しです。
よく考えれば、日本で工場見学をする場合は、衛生管理上、ガラス越しですよね。
摘んできたばかりの茶葉を乾燥させる工程、茶葉を揉んで柔らかくする工程など製品としての紅茶ができるまでの工程を一通り教えてくれます。
工場内の写真撮影が可能なのも嬉しいところ。
最後に各種の紅茶について説明してくれます。
これはチップを渡した方がいいよね?と思いましたが、そのままスムーズにカフェの座席に案内され、紅茶が出てきて、「Enjoy!」と去っていってしまったので、渡し損ねましたが、10か所訪れた茶園の中でもスムーズさはダントツです。
私が訪れた紅茶工場の中でも、紅茶ショップ、カフェが最も広く、スタッフさんもたくさん働いているのがラブーケリーでした。
紅茶一杯は無料ですが、ツアーも紅茶も無料では申し訳ないと思えるぐらい丁寧な対応のため、ケーキを注文しました。
値段を忘れてしまいました格安で100円程度だったと思います。
茶葉が刺さっているのが可愛らしいです。
山と谷を見渡せる展望デッキもあります。
川「ランボダ・オヤ」が流れているのが見えます。
山を正面にして、右手側にもレストランのような建物があり、大人数の団体利用も可能なのかもしれません。
かつてのカフェがこちらなのもかもしれません。
現在のツアー受付・ショップ・カフェがあるのは、左手側の建物です。
左手側の建物の地上階にはビデオが設置されていて、ガラス越しではない工場の一部を見ることもできます。
【名前】ダムロ・ラブーケリー・ティー・センター(Damro Labookellie Tea Centre)
【住所】Labookellie Estate : 20592
【アクセス】79番バスで中心地から20分ほど。ラブーケリー!と伝えれば降ろてくれます。
【営業時間】8:30~18:30
【見学料】無料
【ホームページ】http://damrotea.com/
コロンボのカフェ&ショップ
コロンボのダムロの本社ビル・ショールームを兼ねたショッピングモール「マリノモール(Marino Mall)」のフードコートの中に、ラブーケリーのカフェとショップがあります。
インド洋を眺めがら紅茶や軽食が楽しめ、激安のアフタヌーンティーも楽しめます。
夕方に訪れる、夕日が綺麗です。
※Googleマップ上はゴールロード側になっていますが、実際にお店があるのは海側です。
ブルーフィールドティー
ペドロ茶園、ラブーケリー茶園とともに、地球の歩き方に紹介されている茶園がこちらです。
ラブーケリー茶園よりも、さらにキャンディ方面に山道を下っていきます。
こちらもバス通り沿いにあるため、バスで簡単にいくことができます。
上の写真が工場で、右手にはショップとカフェがあります。
お昼の時間で工場が稼働していませんでしたが、歩いていたら、スタッフさんが案内してくれました。
まず、最初に見せてくれたのが茶園です。
工場の奥にいくと茶畑が広がっています。
茶畑と現在の工場の間にオフィスがあります。
1921年と創業年が書いてあります。
その頃に建てられた歴史あるバンガローだそうです。
歴史あるバンガローがオフィスとはかっこいい。
揉捻機です。
各グレードの紅茶を見せてくれました。
見学ツアーは無料でしたが、チップを求められたので渡しました!
見学後は紅茶を出してくれます。
ブルーフィールドティーもカフェスペース、ショップスペースがともに広く、観光客を積極的に受け入れているのが分かります。
【名前】ブルーフィールドテイー(Blue Field Tea)
【住所】Ramboda, Nuwara Eliya
【アクセス】バスで1時間30分弱(ヌワラエリヤから18キロですが山道のため、時間がかかります。)
【営業時間】8:30~18:30
【見学料】無料(チップを求められました)
【ホームページ】https://bluefieldteagarden.com
コロンボのショップ&カフェ
コロンボの海沿いのマリンドライブにブルーフィールドティーのショップがあります。
参照)
YAMU:Pedro tea Estate (Nuwara Eliya)
Business Today:Damitha Ramanayake
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「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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