Spice Up 観光情報サイト スリランカ観光・情報サイト

シンハラ語3-23 民族名・カースト名・スリランカ邸宅建築

2022年3月07日

本記事では、民族名とカースト名について学びます。

民族名

民族名は以下の通りです。

シンハラ人は「シンハラ」
タミル人は「ダミラ」
ムーア人は「ヨナー」
バーガー人は「バルガル」

シンハラ社会のカースト名

カーストはポルトガル語で血統を意味する「カスタ」に由来すると言われていますが、シンハラ語では「クラヤ」と言うようです。

タミル社会のカーストもありますが、シンハラ語の勉強ですので、本記事ではシンハラ社会のカーストの一部を紹介します。

最上位の農民「ゴイガマ」

カーストというと、少数の上位カーストが君臨する三角形が思い浮かびますが、スリランカの場合は、最上位とされる農民「ゴイガマ」が約半数を占めると言われています。

カースト名を見ると、スリランカの昔ながらの産物が分かります。

スリランカの仏教で最大のニカーヤ(派)は、最上位のゴイガマのみに得度を行うシャム・ニカーヤ(シャム派)です。

16世紀に南インドから渡来したKSDカースト

ゴイガマに続くのが、16世紀のコーッテ王国時代に南インドから渡来した以下の3つです。
・漁民「カラーワ」
・シナモンとり「サラーガマ」
・ヤシ酒造り「ドゥラーワ」

最上位のゴイガマのみに得度を行うシャム・ニカーヤに対して、ゴイガマ以外にも得度を行うアマラプラ・ニカーヤ(アマラプラ派)を創設したのが、サラーガマの僧侶たちです。

シナモンからシナモンスティックを造るのは技術が必要です。
また、高いヤシの木に登ってヤシ蜜を採取するにも技術が必要です。

家内労働カースト

粗糖造り「ワフンプラ」は、ゴイガマの家でヤシ蜜から粗糖を作る家内労働者だったとされています。

洗濯屋「ラジャカヤー」は、ゴイガマの家を訪れて洗濯を行う家内労働者で、インドではドービーと言われる人たちです。
大統領になったプレマダーサ氏は洗濯屋のラジャカヤー出身です。(プレマダーサ氏以外で国家元首になったのは全員ゴイガマです。)

お寺に仕えるカースト

太鼓叩き「ベラワー」、踊り手「オリー」はお寺のお祭りで活躍する人たちです。

アウトカースト

賎民とされるのが「ロディヤー」です。

参考)

『スリランカ政治とカースト – N. Q. ダヤスとその時代 1956〜1965』 川島耕司

植民地政府に仕えたタミル人高官と邸宅

スリランカには、ポルトガル・オランダ・イギリスなどの植民地政府に仕えたタミル人高官の家がホテル・市役所・お店などに改装されて、いくつか現存しています。

高官のことを「ワラウカーラヤー」、「ムダルバーラカーラヤー」と言い、
邸宅を「ワラウワ」と言います。

コロンボ大学のカレッジハウスは、チャールズ・ヘンリー・デ・ソイサの息子のトーマス・ヘンリー・アーサー・デ・ソイサが建てたワラウワでした。

キャンディにはワラウワがいくつも残されています。
商店街の中にあるのが「ギラガマワラウワ」です。

仏歯寺近くには「ヘェレポラワラウワ」があります。

キャンディ市役所もワラウワを改装したものです。

郊外にはジェフリーバワに自宅(タンガッラ郊外のThe Last House)の設計を依頼したティム・ジャコブセン氏が経営するThe Manor House Conseptが運営する「キャンディハウス」はワラウワを改装したブティックホテルです。

ジェフリーバワの別荘地「ルヌガンガ」を運営しているTeardrop Hotelsが空港からほど近いところに運営しているホテルが、ワラウワを改装した「The Wallawwa」です。

釈興然、釈宗演を始め、明治時代から日本との仏教界との交流があるゴールのワラウワにも宿泊することができます。

参考)

『ZEN釈宗演 下 』日本人初の上座仏教徒・釈興然、スリランカのグネラトネ氏

ゴール港にあるクローゼンバーグホテルは、オランダの要塞として作られた後に、邸宅に改装され、その後にホテルに改装された建物です。

建築様式が異なるため、ワラウワとしては紹介されませんが、カルタラ郊外に立っているリッチモンドキャッスルも、ムダルバーラカーラヤーが建築した邸宅です。

参考)
Wikipedia:Walauwa

# 関連キーワード