ニゴンボとウェンナップワの人気カフェ「Grand」
ウェンナップワでホテルとカフェを運営する「Grand」は、ニゴンボにカフェとカフェレストランを出店し、ニゴンボでも人気を得ています。
本記事では、Grandの中でも食事が充実した大きな店舗である「The Grand Gastrobar」を中心に紹介します。
目次
Grandとは?
ホテル(Grand Holiday Resort)として創業
Grandは、2010年にニゴンボの北にある町ウェンナップワでホテル「Grand Retreat(現:Grand Holiday Resort)」として開業しています。
場所は川「Gin Oya」が流れるウェンナップワの内陸側です。
スリランカのそれなりの町には式場として使われるホテルがありますが、Grand Holiday Resortはバンケットホール、レストラン、プールがある大きなホテルで、結婚式場としても使われているようです。
ホテルの建築を手掛けたのは、1999年〜2000年にジェフリーバワアソシエイツで働いて、2009年に建築会社LIYOMARKを設立した建築家マリンダ・リヤナゲさんです。
マリンダ・リヤナゲさんは、ニゴンボのブティックホテル「PLEDGE 3」の設計者として知られています。
PLEDGE 3は、CNN travelが2014年にスリランカのスタイリッシュ&シックなホテルとして取り上げた6つのホテルのうちの一つで、スリランカで最も洗練されたホテルだと紹介しています。観光産業が専門の徳江さんはPLEDGE 3を定宿にされているそうで、私は徳江さんと初めてお会いしたのはPLEDGE 3でのことでした。
参考)徳江さんは書籍でスリランカのアマンリゾーツについても取り上げています。
ウェンナップワにカフェを開業
2013年にGrandはニゴンボロード(国道3号線)にカフェ「The Grand Coffee Lounge」を出店しています。
パンとコーヒーが美味しいと評判になります。
紅茶の国スリランカでは、美味しいコーヒーを出すお店が限られていますが、2013年の時点でいち早くコーヒーにこだわってお店を始めたとすると、先進的な取り組みだと思います。
こちらのお店のインテリアデザインとランドスケープはマリンダ・リヤナゲさんによるものです。
ニゴンボに進出
その後、Grandはニゴンボに進出し、コロンボロード(国道3号線)にカフェ「Grand Espresso Bar」を出店。
Google Mapで1000件を超える口コミがあるカフェは、なかなかありませんので、かなり人気なことが分かります。
入口はそんな広くありませんが、奥行きがある店舗で、中庭や個室もあります。
ニゴンボのカフェレストラン「The Grand Gastrobar」に比べて、コーヒー各種の値段が安いです。
The Grand Gastrobarは600ルピーからですが、こちらは450ルピーからです。
紅茶はThe Grand Gastrobarが250ルピーからに対して、こちらは150ルピーからです。
LIYOMARKのウェブサイトには記載がありませんが、ウェンナップワのカフェとデザインが似ていることから、おそらくマリンダ・リヤナゲさんによるものだと思います。
お客さんがいたため、中庭などの店舗内は撮影しませんでしたが、明るい良い店内でした。
大きな店舗の「The Grand Gastrobar」を開業
Grandの最新店舗が、カフェとして最も大きい「The Grand Gastrobar」です。
こちらもニゴンボのコロンボロード(国道3号線)沿いにあります。
The Grand Gastrobar
The Grand Gastrobarでランチをしましたので、簡単に紹介したいと思います。
私がこちらを知ったのは、マンゴーハウスジャパニーズゲストハウスのオーナーであるカウンダさんが、お客様の朝食のパンをその日の朝に買いに来ているのがThe Grand Gastrobarだと聞いたからです。
私は朝食をいただいて、このパンは美味しい!と思い、カウンダさんに聞いたら教えていただきました。
店舗は2階建てての大きな建物で、駐車場もあります。建物の左側にバイクや自転車の駐輪スペースもあります。私はマンゴーハウスジャパニーズゲストで自転車を借りてきたので、ここに駐輪して入りました。
ベーカリーメニュー
店内に入ると正面にキャッシャー、パンが並べられたショーケースがあります。
スリランカはベーカリーの値段がとにかく安いです。経済危機で値段が倍になったとはいえ、日本円にする激安です。
色んな種類のパンがあるので悩みます。
スリランカのベーカリーではよく見かけますが、ホールの大きなケーキもショーケースに並べられていました。
朝食メニュー
ここはGastrobarなので、パン以外の食事メニューも充実しています。
朝食メニューも日本円に換算するとお手頃価格ですが、パンの値段が安いため、久しぶりにスリランカに到着したばかりの私には霞んでしまいました。。スリランカのパンに飽きたら、これはそそるでしょう。店内にたくさんお客さんがいますが、パンではないものを食べいる方が多めでした。
ランチメニュー
ランチ・ブランチメニューとして、ハンバーガーがあります。
これはスリランカ滞在が長くなったら、食べたくなるやつですね。
ディナーメニュー(スープ、パスタ、メイン、デザート)
個別に注文できるようですが、スープ、パスタ、メイン、デザートと頼んだら、ディナーコースのようです。ニゴンボはリゾートエリアには外国人向けのオシャレレストランがありますが、町側にはあまりありませんので、ニゴンボの周辺に住むスリランカの人たちにとってのお出掛け用途のレストランといった感じなのでしょう。
軽食メニュー
なんと、天ぷら、焼き鳥があります!どんな味付けで出てくる興味がありますが、2年4ヶ月ぶりのスリランカの初ランチですので、今回はスルー!
ドリンクメニュー
紅茶の国スリランカでは、コーヒーを売りにしているところでは、コーヒーは紅茶に比べて高いです。
紅茶が250ルピー(しかもポット)からに対して、コーヒーは600ルピー(カップのみ)からです。
2キロ北にある同系列のThe Grand Espresso barは紅茶が150ルピーからで100ルピー安く、コーヒーは450ルピーからで150ルピー安いです。
パンが140ルピーと安いため、コーヒーが随分高く感じてしまいますが、コーヒーとパンが美味しいと聞いてきたので、コーヒーをチョイス。
カフェラテ、パンを注文
ローカルなスリランカコーヒーではなく、美味しいカフェラテでした。
朝ご飯も似たようなパンを食べたのに美味しそうだったのでフィッシュサラダパンを注文。こだわりのカウンダさんがわざわざ買いにくるだけあって、ここのパンはやはり美味しいです。パンの生地がしっかりしていて味があります。
ただ、マンゴーハウスジャパニーズゲストハウスでは、提供時に温め直してくれるので、朝食べた時の方が感動がありました。
スリランカらしくパストリー(ベーコン&エッグ)を頼みましたが、よく見かけるローカルのパン屋さんよりも大きめで、生地がサクサクしていて美味しいです。
店内の様子
1階は入口正面にコの字型にカウンターがあります。
入口を背にして左側は、窓があり明るいです。
道路側には(下の写真では上側)ソファー席があります。
右側の道路側(下の写真で上側)は仕切られた部屋になっています。
下の写真の手前側に2階への階段があります。
2階はクッションが並べられた席があります。
経済危機の影響だと思いますが、店内の照明があまりつけられていないので暗いです。
奥には道路を見下ろすテラス席があります。
テラス席の奥にもう一つ部屋があります。
次回に訪れた時はGastrobarらしい食事メニューを注文してみたいと思います。
参考)
Grand Holiday Resort公式サイト
The Grand Espresso公式サイト
LIYOMARK公式サイト
CNN travel:Hotels in Sri Lanka:6 stylish and chic lodgings
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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