創業45年の鎌倉の老舗「ブンブン紅茶店」
鎌倉や湘南には、紅茶専門店が何軒かありますが、鎌倉でゆっくり紅茶が飲める老舗といえば1977年創業の「ブンブン紅茶店」でしょう。
とても香りの良い美味しい紅茶が飲めたので、迷わず茶葉を買って帰えることにしました。
井上ひさしが20年通ったとも言われ、通算で1000回以上も通った常連さんもいらっしゃるとか。
本記事では、鎌倉の佐助になる老舗紅茶店「ブンブン紅茶店」を紹介します。
鎌倉の佐助に佇むティールーム
鎌倉駅西口から徒歩9分(650メートル)、西口からまっすぐ伸びる「市役所通り」沿いにブンブン紅茶店はあります。
市役所を左手に見て、トンネルをくぐると、そこは佐助の町。
佐助の名は、銭洗弁天にほど近い、町の北側にある「佐助稲荷神社」に由来します。
佐助稲荷神社は、源頼朝が畠山重忠に命じて「かくれ里の祠」を探し当て稲荷神社を再建させたと伝えられています。
「かくれ里の稲荷」とは、頼朝の夢枕に立ち、平家に対して挙兵するように促しましたとされる翁が名乗った名です。
頼朝は13歳の時に「右兵衛権佐」に任ずせられたことから、鎌倉殿と呼ばれるまでは、「佐殿」と呼ばれていました。
佐殿(頼朝)を助けた稲荷を祀ることから「佐助稲荷」と呼ばれるようになったとされます。(異説あり)
佐助稲荷神社と銭洗弁天に行くには、佐助一丁目の交差点から道を北に向かって行きますが、その佐助一丁目の交差点の手前(鎌倉駅側)に、ブンブン紅茶店はあります。
公式サイトには「インドの茶園風景とイギリスの自動車が好きで始めたお店」とありますが、鎌倉の洋館にイギリスのヒストリックカーが集まったイベントでもアフタヌーンティーを提供されたようです。
過去の写真を見ると、お店の駐車場にクラシックカーが停められていることもあるようです。
オールアバウトの記事には、「ご主人の小木曽さんは、源頼朝の従兄弟にあたる、平安時代末期の武将・木曽義仲の子孫だそうです。」とも書かれています。
参考)
ブンブン紅茶店公式サイト
佐助稲荷神社公式サイト
Yahoo!ニュース:鎌倉の旧犬塚邸にクラシックな英国車が集合「アフタヌーンティー」を楽しむ大人のライフスタイル
本当においしいコーヒー、紅茶を味わえる鎌倉のお店
(古都ものがたり 鎌倉)井上ひさし、20年通った紅茶店 執筆の合間、日常に浸るオアシス
多様な紅茶が揃うメニュー
ブレンド紅茶、産地別紅茶、シングルエステート紅茶、スパイスティー、アイスティーなど多様な紅茶がありました。
佐助ブレンド(ブンブン紅茶店オリジナルブレンド)が気になりましたが、スリランカを紹介する当サイトの運営者としては、スリランカ産の紅茶を選ぶしかありません。
産地別には、ダージリン、アッサム、ニルギリ、ヌワラエリヤ、ウヴァ、ディンブラ、キャンディ、ケニア、キーマンなどがあり、値段は統一されていたので、値段が一緒ならダージリンを注文しようかとも思いましたが、今回はディンブラにしました!
紅茶が届いた瞬間、香りがふわっと舞い上がってきました。
ティーカップが平らに広いものだったからなのか、すごく香りが立っていて、とてもビックリ!
日本紅茶協会のポットには3杯分の紅茶が入っていました。
2杯目はミルクティーでいただきました。
ミルクティーも美味しいです。
日本の紅茶専門店さんのレベルはなんて高いんだ!と相変わらず感心してしまいます。
紅茶単品では600円でした。
スノーフレークケーキ
紅茶だけにしようかと思いましたが、クリシュナのバターボールみたいな、あるいはチャイティーヨーのようなバランス感覚で立つスノーフレークケーキがユニークなので、セットで注文しました!
朝日新聞デジタルマガジンの記事によれば、このスノーフレークケーキは、イギリスの伝統菓子「イートン・メス」をアレンジしたものだそうです。
イートン・メスは、イチゴが旬の時期にメレンゲと生クリームを合わせて、「メス(かき混ぜて)」するそうですが、ブンブン紅茶店のスノーフレークケーキも「メス(崩して混ぜて)」食べます。
ただ、メスし過ぎるとグチャグチャになってしまうので程良くメスして食べます。
何枚か写真を撮って、うまく撮れずにピンポケしているのに、早くメスしたくて、すぐ食べ始めてしまいました。
真横から撮れば、この絶妙なバランス感の様子が撮れたかもしれません。
ちなみに、見た目がユニークなだけでなく、美味しいのがこのケーキの素晴らしい所!
かつ、崩して食べるからか、メレンゲのザクザク感と生クリームのふわふわ感が混ざった食感と味わいがこれまたユニーク!
見た目に、食べ方に、味わいに、ユニークネスが三拍子揃っています。
紅茶600円をケーキセットにすると、1100円でした。
参考)
朝日新聞デジタルマガジン:ケーキのメレンゲをくしゃっと崩しながら、高まるティータイムへの期待 ブンブン紅茶店
ウィキペディア:イートン・メス
古写真や古い紅茶缶が並ぶ店内
店内はイギリスを想起するような古写真や古い紅茶缶、そして、紅茶関連の書籍が並べられています。
私はカフェに置かれている本を読むのが好きなのですが、現在はコロナ対策で本は手に取ることができません 泣
店内に他のお客さんもいたので、写真撮影は控えてしまいましたが、素敵な店内です。
座席は木の椅子なので、長く座っていると、ちょっとお尻が痛いかな〜と思います。
茶葉が購入できる
紅茶専門店がいいのは、茶葉を購入できることだと思っています。
メニューにもある各種の紅茶が買えますが、店内ではディンブラを注文したので、茶葉はウヴァを買いました。
紅茶を買うと、お茶の淹れ方を説明した紙を渡してもらえます。
こういうのも大好きです。
家で淹れてみましたが、お店で感じた良いような香りは立たず、あれはやはりプロの技なのだと思います。
でも、美味しい紅茶なので、毎日飲んで1週間ちょっとでなくなってしまいました。
50gで630円でした。
長谷への散歩も良い
上の写真の先に見える信号があるのが佐助1丁目の交差点です。
そこを右に曲がると、銭洗弁天、佐助稲荷神社に向かいます。
曲がらずにまっすぐ行き、もう一つトンネルをくぐって、「長谷大谷戸」の交差点があり、左に曲がってまっすぐ行くと鎌倉大仏がある高徳院にたどり着きます。緑の多い、歩いて心地良い道でした。
私は鎌倉大仏を見て後に、歩いてブンブン紅茶店を訪れました。
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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