シンハラ語6-5 「ワ」を入れる使役動詞

本記事では、シンハラ語の使役動詞を学びます。
日本語「させる」にあたりますが、日本語では普通の動詞として使われているものが、使役動詞になっているのが面白いところです。
ナワーの前に”ワ”を入れる
前回の記事で、動詞は語尾がナワーであることを学びました。
このナワーの前に”ワ”を入れると使役動詞になります。
エナワー(来る)→エワナワー(来させる)
カナワー(食う)→カワナワー(食べさせる)
ナーナワー(浴びる)→ナーワナワー(浴びせる)
カラナワー(する)→カラワナワー(させる)
ボナワー(飲む)→ポワナワー(飲ませる)
※飲むの使役動詞は、頭文字が「ポ」に変わります。
使役動詞的な基本動詞
ヤナワー(行く)→ヤワナワー(送る)
キヤナワー(言う)→キヤワナワー(読む)
変則的な変化の使役動詞
“ワ”に加えて、” ン”が入る
ペーナワー(見える)→ペンワナワー(見せる)
ウガッ(教養のある・博学の)→ウガンワナワー(教える)
ダーナワー(入れる)→ダンマワナワー(入れさせる)
“ワ”に加えて、” ッ”が入る
ナギナワー(乗る・登る・昇る)→ナッガワナワー(乗せる)
バヒナワー(降りる)→バッサワナワー(降ろす)
パディナワー(漕ぐ)→パッディワナワー(漕がせる)

「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
歴史・地理・建築・語源が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にてベトナム・ミャンマー・タイ・インドネシア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の設立を開始。
2017年2月、スリランカ専門誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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