コロナ禍で注目されたエッラのホテル「Chill Ville View Point Hotel」
- 2020年5月12日、イスラエル生まれのパレスチナ人でシンガポール在住のNasことNuseir YassinさんのNas Newsにスリランカがコロナ禍における最も寛大な国として紹介されました。
その時の動画は以下の記事でご覧いただけます。
このニュースではエッラの人たちが帰国できなくなった14名の外国人の無料で住む場所と食べ物を提供しているものでした。
これを見て、県外に移動、宿泊できるようになったら、エッラを取材しなくては!と2020年8月3日、エッラに取材のためにやってきました。
エッラ在住でレストラン「AK Ristoro」を経営するアカネさんにお話を聞くと、外国人旅行者たちをサポートしているのは、エッラにあるCafe Chillのオーナーであるダルシャナさんであることを教えてくれました。
ダルシャナさんは新しくエッラ郊外にオープンしたホテルで外国人たちに住む部屋と食事を無償で提供していること、ダルシャナさんのホテルの立地は素晴らしく絶景であること、ダルシャナさんは仕事がなくなったスリランカ人観光ガイドにもお金を配って支援をしていること、ダルシャナさんはエッラを代表する経営者であり、ダルシャナさんの経営するカフェに外国人観光客が来るようになったことで、何もなかったエッラの町が観光の町になった、ということをお話してくださいました。
これは行くしかない!と、本来の取材の予定を急遽変更し、ダルシャナさんのホテル「Chill Ville View Point Hotel」に8月4日〜8月5日と一泊した様子をお届けします。
目次
エッラ郊外の丘の上という立地
エッラのバス停から東に6km、トゥクトゥクで15分ほどの場所にホテル「Chill Ville View Point Hotel」はあります。
Ellaを通って、Passaraに向かうバス通り沿いでもあるのでバスで行くことも可能ですが、バス通りから急な坂道を登った先にホテルはあります。
Nas Newsを見ると、外国人14名を町の人たちがサポートしているように見えますが、このホテルでオーナーのダルシャナさんが無料で部屋と食事を提供したのは、帰国が困難になった11か国40名の外国人であると、APニュースが報じ、その記事をニューヨークタイムズなどが転載しています。
スリランカでロックダウンが始まった3月後半から受け入れ、取材時の8月5日でもまだ13名が滞在中だとのこと。
観光ガイドさんたちに配布したお金は合計500万ルピー(約285万円)。
ホテルまで連れてきてくれたトゥクトゥクドライバーさんによれば、ダルシャナさんはトゥクトゥクドライバーにも一人5,000ルピー(約2,850円)を渡して支援をしたという。
チェックイン
ダルシャナさんの話を聞いてホテルに泊まりにきたことを伝えると、今朝までダルシャナさんがアルガムベイの工芸品を作る職人たちを連れてきて、部屋と食事を提供して、滞在中に作った作品をネットで販売するという取り組みをしていたことを教えてくれました。
アルガムベイもエッラと同様に欧米人に人気の観光地であり、コロナによる影響をかなり受けているそうです。
ダルシャナさんは2004年のスマトラ沖地震の際に、行き場を失った南海岸や東海岸にいた外国人観光客にエッラのカフェで食事を無料で提供したそうです。
それがきっかけで、エッラがスリランカの丘陵地帯の入口にあり、南海岸にも東海岸にもアクセスが良い好立地であることが知られ、外国人観光客が集まるとともに、外国人向けのハイセンスなカフェやレストラン、ホテルが次々と開業し、エッラはスリランカの丘陵地帯を代表する観光地になったそうです。
その時の経験から、コロナによる影響が落ち着いた先のことを見越した行動をされているのでしょう。
残念ながら今回の私の滞在中はダルシャナさんは不在で、エッラのChill Cafeはリノベーション中ということなので、ホテル滞在を楽しむことにしました。
プライベートが保たれた客室
客室は独立したヴィラになっていて、階段を登っていくとあります。
部屋の前にあるベランダからは山々が見える景色。
ベランダと部屋はガラス張りの大きな扉でつながっていて、開放感があります。
ベットの上には鳥の形に折られたタオル。
これはスリランカ定番のスタイルです。
部屋はとても広く、外の景色も相まって、くつろぐことができます。
バスルームも奥行きのある広々とした作りで、窓から差し込む光と飾られた絵が良い雰囲気を演出してくれています。
ラウンジ
チェックインカウンターとプール、ダイニングの間には共有スペースがあります。
壁に掲げられたファブリックや壁に描かれた絵はアーティストによるものだそうです。
インフィニティープール
スリランカでプールといえば、やはりインフィニティープールです。
緑が美しい山の景色を堪能しながら、プールに入ることができます。
ワンコ
人懐っこいワンコがいて、プールに入っている時も近くにずっといましたが、ダイニングに行くと脚の上にちょこんと座ってくれました。
夕方になると涼しくなってきますので、いい感じに暖を取ることができました 笑
ディナー
広々としたダイニングからの眺めも最高です。
周囲は山で、時々、丘の下の道路を車やバイクが走り抜ける音が聞こえるだけで、段々と暗くなっていく景色を楽しみながら、ゆっくりと食事をする時間は贅沢な気分です。
夕食はサラダ、スープ、メイン、デザート、ドリンクを選びます。
食事は注文を受けてから作ってくれますので、とても美味しいです。
ごちそうさまでした。
写真では多く見えないかもしれませんが、かなりお腹いっぱいになりました。
ダイニングでは静かめに音楽を流してくれるのも雰囲気があって、とても良かったです。
写真を撮り忘れてしまいましたが、紅茶はハイクオリティーな紅茶で知られるエッラ郊外にあるアンバ茶園のものでした。
朝食
朝食はスリランカスタイルか、ウエスタンスタイルかを選べます。
今回はスリランカスタイルを選びました。
朝の景色も素晴らしい!
ランチ
フルボードで予約をしたので、ハンバーガーをランチボックスにしてくれました。
まとめ
エッラの町から6kmと少し離れるため、こちらのホテルではゆっくりと過ごすのがいいでしょう。
エッラには町の中心から歩ける魅力的なホテルもありますので、一泊は町中で、もう一泊はこちらでゆっくり過ごすという組み合わせも良いでしょう。
Chille Ville View Point Hotelを予約する
Chille Ville View Point HotelはBooking.comから予約できます。
Booking.comのChill Ville View Point Hotelのページはこちらから。
エッラへの旅行、Chille Ville View Point Hotelでの滞在や交通手段をアレンジする
エッラはバンダラナイケ国際空港やコロンボから遠く、カーチャーターで高速道路を使って向かうのが最速の手段です。
エッラの郊外には遺跡や滝など見所があり、エッラの後の他の観光地に行く際にも車があると便利です。
エッラを含めた旅行のアレンジ、ご相談を承っておりますので、エッラへの旅をご検討されている方は、以下のフォームよりお問い合わせください。
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「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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