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世界遺産ダンブッラの石窟寺院への行き方と歴史を徹底解説

2019年8月28日

スリランカには、多くの世界遺産があります。
その中でも、有名なシーギリヤロックは絶対に行っておきたいところ。
そのシーギリヤロックからほど近い、黄金の世界遺産、ダンブッラの石窟寺院も人気観光地の1つです。
今回は、ダンブッラの黄金寺院までの行き方とその歴史に迫ります。

ダンブッラの黄金寺院とは

しばしば、ダンブッラの石窟寺院と呼ばれますが、世界遺産に登録されている名称は、「ダンブッラの黄金寺院」。
1991年に、世界文化遺産として登録されました。

スリランカの必須観光スポット、シーギリヤロックから1時間ほどの位置にあり、多くの観光客が訪れる場所です。

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この寺院は、なんと紀元前から存在しており、歴代の王が大切に保護し、増築して現在の姿にあります。
そんな寺院は、ダンブッラの市街地から南へ約3キロ、標高約160mの岩山の頂上付近に位置しています。

153もの釈迦像や4つのヒンドゥー教の神像などが祀られており、壁画はなんと2100㎡に渡ります。
寺院は5つの石窟で構成されており、名前の通り、黄金の仏像や華々しい壁画が見られます。

【名前】ダンブッラの黄金寺院
【住所】Kandy – Jaffna Hwy, Dambulla
【営業時間】7:00~19:00
【入場料】1500ルピー

 

ダンブッラの黄金寺院までの行き方

ダンブッラの黄金寺院までは、ダンブッラの市街地から離れているため、トゥクトゥクを使っていくと良いでしょう。
相場は市街地から200~300ルピーほど。

なお、コロンボからダンブッラまでは列車が通っていません。
そのため、コロンボのフォート駅から東へ歩いて10分ほどにある「Bastian Mwatha Bus Station」から、ダンブッラまでのバスが出ています。

フォート駅近くには、「Colomo Central Bus Stand」という、こちらも大きなバスターミナルがありますが、ダンブッラ行きのバスはありませんので注意しましょう。

バスは、ノーマルバスと直行でダンブッラに向かうインターシティバスの2種類があります。
ローカルバスであれば約4~5時間ほどで約320ルピー、インターシティバスでは約3時間~4時間ほどでその倍の値段で行けます。
バスの系統は、「15番」か「48番」になります。

インターシティバスにはさらに2種類あり、クルネーガラまで行くインターシティバスと、ダンブッラまでの直行バスがあります。
クルネーガラ経由で行く場合は、コロンボ~クルネガラ間をインターシティバス、クルネガラ~ダンブッラは2時間ほどのノーマルバスで行くことになります。
コロンボからダンブッラまでの直行バスは、残念ながら本数が少ないので注意しましょう。

ダンブッラは、シーギリヤロックまでの中継地点となっています。
シーギリヤロックへの行く途中、帰る途中で気軽に寄るのに良い場所です。
シーギリヤロックまでのアクセスはこちらから。

https://spiceup.lk/bustosigiriya/

ダンブッラの黄金寺院の歴史

石窟寺院は、5つの石窟で構成されており、古い順に見ることができます。
第一窟から、その歴史を振り返っていきましょう。

第一窟「神々の王の寺院」

寺院までは、麓のチケットカウンターから険しい岩山を登ること約20分。
寺院では、チケットが購入できないので、忘れずに麓でチケットを買っていきましょう。

靴を脱いで、裸足で参観することになります。
半ズボンやタンクトップなどは禁止されていますので、現地でサロンを購入するか借りることもできますが、あらかじめ膝や肩が隠れる服装をしていきましょう。

入り口を抜け、最も近くにあるのがこの第一窟、「神々の王の寺院」。
ここには、全長14mもの涅槃物が横たえます。
そばには、釈迦の愛弟子であるアーナンダやヒンドゥー教の神、ヴィシュヌ神の祠が見られます。
スリランカの寺院では、このように仏教とヒンドゥー教が混在している様子がよく見られます。

第二窟「偉大な王の寺院」

ここ第二窟は、最大の石窟。
56の仏像と、ヒンドゥー教の神であるサマン神やヴィシュヌ神、ワッタガーマニー・アパヤ王、ニッサンカ・マッラ王の像があります。

紀元前1世紀、アヌラーダプラを首都に置く時の王、ワッタガーマニー・アパヤ王が当時僧院だったところを寺院に発展させたと言われています。
というのも、彼は在位5ヶ月にして、南インドのタミル王朝に首都を追われ、流れつき保護された場所が、当時僧院だったダンブッラの石窟寺院だったのです。
14年間の逃亡生活を経て、彼は再びタミル王朝に戦いを挑み、激戦の末、アヌラーダプラを取り戻しました。
逃亡生活の感謝の意を込めて、彼は寺院に発展させたのです。

さらに1000年の時を経て、12世紀。
首都はポロンナルワに移り、時の王はニッサンカ・マッラ。
彼はポロンナルワ最後の王でしたが、この寺院に金箔で飾り、70体の仏像を寄進したと言われています。

そんな彼らの像が今も寺院内に残っています。
また、中央部にはあらゆる病を治すと言われる水が滴り落ちています。
この水は尽きることがなく、神聖な水とされ、儀式の際に使われます。
実は、「ダンブッラ」とは、水のわき出る岩という意味でこの水がその名の由来となっているのです。

第三窟「偉大な新しい僧院」

第三窟は18世紀のキャンディ王朝の王、キルティ・スリ・ラージャーハーによって増築されました。
彼は、オランダ植民地下にあった各フォートを攻め、イギリスの協力を求めてオランダからの独立を目指した王として有名です。
そんな彼の像が、仏像とともに安置されています。

第四窟と第五窟

これら2つの石窟は、他の石窟と比べると規模が小さく比較的新しいものです。
第四窟は、キャンディ王朝末期の19世紀頃、第五窟は20世紀初頭に造られました。

ちなみに、石窟内での写真撮影は許可されていますが、仏像と一緒に撮影したり、仏像に背を向けて撮影することは禁止されています。
細かいルールに注意して、観光を楽しみましょう。

最後に

今回は、スリランカの世界遺産の1つ、ダンブッラの黄金寺院までの行き方とその歴史について解説しました。
紀元前から残る寺院でこれほど保存状態は、世界中を見ても類がないと言われています。
スリランカ歴代の王が保護してきた産物だと言えるでしょう。
石窟寺院内は、目を見張るほどの美しい仏像と絵画が見られます。

ダンブッラはキャンディからのアクセスも良く、キャンディ観光後に行く観光地としてうってつけの場所。
仏教の歴史を知るなら、仏の歯が安置されているキャンディの仏歯寺も必見です。

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