モダンスリランカレストラン「HOPPERS」が日本橋兜町の最新複合ビルにオープン!
2021年12月6日、モダンスリランカ料理「HOPPERS」がオープンしました。
2003年11月に開業して、2017〜2020年と4年連続で食べログのカレー百名店に選ばれている押上の古民家にある「スパイスカフェ」オーナーの伊藤一城さんが、モダンスリランカをテーマに出店したお店です。
伊藤さんは48ヶ国を旅して、料理店を開くことを決められ、日本人ならではのスパイス料理を作られてきたそうですが、そんな伊藤さんが「モダンスリランカレストラン」を掲げて新店をオープン!
出店した場所は、日本橋兜町・茅場町の再活性化の主力プロジェクトである地上15階・地下2階の新築ビル「KABUTO ONE」です。
オープン日の本日、ランチに訪れました。
最新ビルは素敵でしたが、ちょっと迷ってしまいましたので、茅場町駅からのアクセスも含めて紹介していきます。
目次
茅場町駅すぐのKABUTO ONE
東京メトロ「茅場町駅」真上にある、永代通りと平成通りの交差点「茅場町」に、2021年8月24日、KABUTO ONEが開業しました。
平成通りが兜町と茅場町の境になっていますので、最寄り駅は茅場町駅ですが、住所は兜町でビル名はKABUTO ONEです。
最も近い出口である茅場町駅の10番出口から出ると、上の写真の左手側、ビルのすぐ横に出ます。
2022年12月に駅直結になる予定で、10番出口の側面は工事中です。
交差点に面した入口がメインゲートです。
モダンスリランカレストラン「HOPPERS」があるのは、ちょうどメインゲートの反対側です。
キューブ型巨大ディスプレイと3層吹き抜けのアトリウム
メインゲートを入ると、日経平均株価が表示されている巨大ディスプレイ、渋沢栄一ゆかりの赤石、クリスマスツリーがあります。
オフィスエントランスやブックカフェは写真右手奥のエスカレーター、エレベーターで向かいますが、飲食店があるのは、反対側(この写真で言うと手間側)にあります。
HOPPERSはビルの裏側に
HOPPERSがあるのは、メインゲートからアトリウムに入って正面奥にある出口から外に出て左側です。
左に曲がるとビルの裏側に出ますので、右に歩いていくとお店があります。
HOPPERSの正面です。
オープン日なので、お祝いのお花が寄せられています。
HOPPERSの座席配置
満席のため、店内の様子は撮影しませんでしたが、座席レイアウトは以下の通りです。
・二人がけテーブルが5組
・窓が見えるカウンター席が奥に5席、手前側に3席。
・テーブル席とキッチンの間の半円形のテーブルに3席。
12時前に入店しましたが、2人組が3組でその他は私を含めて一人のお客さんでした。
KABUTO ONEにオープンした3つの飲食店のうち、最もコンパクトなスペースに入っているのがHOPPERSさんで、カレー屋さんらしい広さとも言えます。
カウンター席は通りに面した窓が間の前で、外を眺めながら食事ができます。
私が通していただいたのはテーブル席ですが、テーブルの奥側の席からも窓から通りの様子が少し見えます。
感染対策のため、カウンター席は一席あけて営業されていたので、カウンター奥は3名、手前が2名、半円テーブル2名でした。
HOPPERSのランチメニュー
メニュー構成
ランチのライス&カリーについて書かれています。
ここに書かれているのは、副菜9品とパパダンの10品が書き出されていますが、ここから選ぶのではなく、これは全部ついてきます。
これにプラスして、本日はカレー(今日はエビ・フィッシュ・チキン)から一つ選びます。
悩ましい!ブリは絶対美味しいよな〜っと思いながらも、一番最初に記載されているし、今回はエビにしました。
私の隣に座った方は、いきなり追加カレーも選ばれていました。
初めてくるお店なのに、いきなり追加カレーをご注文とは!とびっくりしましたが、悩ましいなら2つ頼む贅沢もありだなと思いました。
クラフトコーラはスリランカを冠していますので、スリランカのスパイスで作ったクラフトコーラなのでしょう。
お店の方に「デザートと紅茶はいかがですか?」と聞かれ、せっかくのオープン日だし、知人のお店や顔の見えるお店は現金で支払うようにしているので、ぴったり2,000円になるので、デザート&紅茶付きにしました。
ただ、同じビルのブックラウンジKableも、カフェのKNAGもキャッシュレスのみの対応で、現金は管理コストがかかるので、キャッシュレスの方が良かったのかもしれません。
あ、現金ですか!と支払い時に言われてしまいました。
キャッシュレスの方が支払い履歴が残って、支払う側としても便利なんで、遠慮せずにキャッシュレス対応のところはキャッシュレスにさせていただくか。
実食!
注文を終えると、まず最初に出てくるのがカルダモン入りの白湯。
アーユルヴェーダ感!!
ゆっくり白湯を飲んでいると、カレーが出てきました!!
美しい!
左に副菜がのったワンプレート、右にエビのトマトカレー。
一番印象に残ったのはパリップ(豆のカレー)です。
これまで食べたパリップの中でも、一番美味しい!と思いました。
余分なものがない、優しい味わいがあり、どんどん食べてしまいます。
この記事のために、一つ一つのカレーを写真に撮って紹介していこうと思いましたが、期待以上に美味しかったので、食べることに集中することに決定!(ごめんなさい)
私は青菜のマッルンはあまり美味しいとは思ったことがないのですが、こちらのマッルンはとても美味しい!
バターナッツココナッツは初めて食べましたが、見た目も味もかぼちゃのようでもあり、とても好みの味でした。
ユニークなのは「丸干しイワシ」です。
スリランカでは干物を揚げたものがトッピングとして選べるようになっていることがよくありますが、私は選ばないことが多いです。
こちらのお店はその魚がデフォルトで入っている&それが丸干しで日本っぽい提供の仕方。
丸ごとの魚はししゃもをたまに食べるぐらいで、健康的に気分になれるように思います。
口に含んで喉を通るまで、どの料理もす〜っと入っていき、体が抵抗しない、余分のものがない美味しいものでした。
押上で18年間もお店を経営されて、高い評価を得ている伊藤さんが、モダンスリランカを掲げているお店なだけあります。
白湯のグラスが空になると、「お水と白湯のどちらがいいですか?」とお店の方が聞いてくださいましたが、やっぱり白湯でしょう!!と白湯をいただいていると、デザートがやってきました。
キャラメルムースのキトゥルハニーがけ。
スリランカのド定番スイーツではなく、オリジナルなスイーツなのがとても良い!
一緒に出てきた紅茶はディンブラ。
ん?少なくない?と思ってしまいましたが、350円のプチデザートとプチ紅茶です。
白湯も飲んだので、たしかに十分です。
オープンニング記念のレトルトカレープレゼント
半円テーブルにRASAM(レトルトカレー)の箱が積まれていて、お会計時に渡されていました。
レトルトカレーをいただいたら、家で作って、またもう一記事書かなくちゃ!と思っていたら、そういえば、もらい忘れていることを、今、この記事を書きながら気づきました!(泣)
つい、カレーがとても美味しくて、伊藤さんがお店にいらしたので、お話してしまったら、すっかり忘れてしまったのです。
明日もまだ残っているか分かりませんが、先着でなくなり次第配布は終了されるようですので、是非お早めに!
2月末までのスタンプラリー
本日、2021年12月6日から2022年2月28日まで、HOPPERS・KABEAT・KNAGのオープンを記念して、兜町・茅場町スタンプラリー企画が行われています。
スタンプ3個:ボールペン(先着100名)
スタンプ8個:Tシャツ(先着30名)
スタンプ12個:コーチジャケット(先着10名)
スタンプ15個:お食事券(先着5名)
私はHOPPERSさんでランチした後に、KABUTO ONEの3階にあるブックラウンジ「Kable」に入店し、1時間ライブラリーをじっくり見た後に、兜町・茅場町の史跡を巡り、体が冷えたのと喉が乾いたので、せっかくなら本日オープンしたKNAGさんに入ろう!とコーヒーを飲んだため、初日にしてスタンプ3つでしたが、そんなに回らないよ!と思って、スタンプを押してもらいませんでした(泣)
兜町・茅場町にビルをいくつも経営している平和不動産さんが行っている再開発で新規オープンしたオシャレでユニークなお店さんたちが対象ですので、どのお店も気になる存在です。
コーヒースタンド、カフェ、ビアバー、ライブラリーバー、ビストロ、レストラン、ショコラティエ、ワインショップなど、とても良さそうです。
KABEAT、KNAG、Kable
KABUTO ONEの飲食店は、HOPPERSに加えて、KABEAT、KNAG、Kableの4店舗です。
HOPPERSさんと同時に本日オープンした、KABEATさん、KNAGさんはKABUTO ONEの1階にあり、路面に入口があります。
一番スペースが広いKABEATさんはアトリウム側からも入店ができます。
写真左にチラッと写っている号外新聞のようなお店紹介が目に付きます。
イタリアン、中華、アメリカン、和食、フレンチ、スイーツの有名シェフ・パティシエがかかわり、100年以上続く老舗や職人気質の生産者を発掘する「日本の食文化と生産者を応援する食堂」とのこと。
KNAGさんは手間にメインのフロアーがあり、奥にもスペースがあって、手間と奥のスペースを繋ぐ部分に一人用のコンセント付きの座席がありました。
今回はそちらでコーヒーをいただいてきました。
ブックラウンジのKableは、渋沢栄一さん関連本コーナーをはじめ、色んな分野の本が並べられています。
私は気になってしまった本が7冊あり、良い本との出会いの時間になりました。
入場料は一番安いのは1時間880円ですが、880円以上のランチを注文すると、11時〜13時であれば1時間は無料で滞在できます。
広々としていて、とても綺麗で本に囲まれていて、オフィスが近かったら、定期的に本を読むためにランチに来てしまいそうです。
窓側の席は足が伸ばせる席がいくつも並べられていて、長居してしまいそうです。
兜町散策のススメ
KABUTO ONEを手掛ける一社である平和不動産は、三菱地所が丸の内にいくつもビルを経営しているように、兜町・茅場町にいくつもビルを経営しています。
スタンプラリーで紹介されているお店が入居しているのがこれらのビルのようです。
KABUTO ONEから北に歩くと、東京証券取引所ビルがあります。
一番北側にある日証館は、渋沢栄一邸の跡地で平和不動産さん、チョコレート&アイスクリームショップ「teal」さんがが入っています。
日証館の西側に、兜石がある「兜神社」があります。
兜神社から南側に伸びる道は、渋沢ロードとなっています。
渋沢ロード沿いに第一国立銀行の別館として建てれたビルを2020年2月にリノベーションして、ビアバー、ライブラリーバー、コーヒースタンド、ホテルなどができた兜町第五平和ビルがあります。
向かいには歴史を感じさせる証券会社のビルがあり、建築好きの方は楽しめると思います。
渋沢ロードをもう少し南に行くと、第一国立銀行の跡地に建つ「みずほ銀行 兜町支店」があり、歴史地図があります。
郵便発祥の地に立つ、日本橋郵便局や、神輿が展示されている坂本町公園などもあります。
KABUTO ONEの向かいには、坂本町の由来になった「日本橋日枝神社」もあります。
歴史ある東京の中心地の一つが再開発で生まれ変わり、その中にスリランカレストランがオープンしたことは、スリランカ関係者としては喜ばしいことだなと思います。
是非行かれてみてください!
参照)
HOPPERS公式サイト
スパイスカフェ公式サイト
食べログ:スパイスカフェ
平和不動産:日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクト
平和不動産:日本橋兜町の歴史
平和不動産:2022年3月期第2四半期決算説明会資料
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「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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