キャンディ都市圏の主な観光地
キャンディ地区
キャンディ旧市街:世界文化遺産「仏歯寺と王宮」、キャンディ湖
世界遺産「聖地キャンディ」に登録されている仏歯寺と王宮建物群があるのがキャンディ地区です。
スリランカ最長のマハウェリ川が北側に突き出るように舌状に蛇行して流れる内側に位置しています。
町は山や丘に囲まれています。
南側はハンターナ山脈
北東側は丘(ウダワッタケレ自然保護区)
西から南西に伸びる丘
この谷間に町が形成されています。
キャンディ最後の王が建造したキャンディ湖の北側に世界遺産に登録されている仏歯寺や王宮の建造物群があります。
仏歯寺の西側には古い建物と老舗が立ち並ぶキャンディ旧市街があります。
キャンディ新市街:キャンディ駅、バスターミナル、セントラルマーケット
旧市街地の西側にコロンボとキャンディを結ぶA1の起点であり、キャンディとジャフナを結ぶA9の起点でもあるラウンドアバウトに時計塔が建っています。
時計塔の周辺にマーケット・郵便局・バスターミナル・ショッピングモールがあります。
さらに南西に行くとキャンディ駅と大きなバスターミナルがあります。
メダエラ:ミュージアム併設のジュエリーショップ
キャンディ駅の南西のデイヤンネウェラグランド(Deiyannewela Ground)からマハウェリ川に流れるメダエラ(Meda Ela)水路の周辺は丘とハンターナ山脈の間にある細長い谷になっています。
これに沿って鉄道のメインラインが走り、線路の北側をA1、線路の南側をAB42が走っています。
A1沿いにミュージアムを併設した大きなジュエリーショップが点在しています。
メダエラの北側の丘やマハウェリ川沿いにホテルが点在しています。
メダエラの南側はハンターナ山脈です。
ハンターナ:紅茶博物館やホテル
山脈の一部であるハンターナからはキャンディの町を見下ろす素晴らしい景色が見られます。
そのため、高級ホテルからリーズナブルなゲストハウスまで様々なホテルがあります。
紅茶工場を博物館に改装した紅茶工場が山道を登った先にあります。
茶やコーヒーを栽培している農家もあります。
ハンターナではトレッキングを楽しむこともできます。
韓国企業がキャンディとハンターナを繋ぐロープウェイを建設する予定を立てています。
ペーラーデニヤ:植物園や国立大学
マハウェリ川が小さく蛇行しているキャンディ市の西端にあるのがペーラーデニヤです。
スリランカ最初の植物園である「ペーラーデニヤ植物園」、名門国立大学「ペーラーデニヤ大学」があります。
鉄道のメインラインのペーラーデニヤ駅と、ヌワラエリヤやバドゥッラなどを通過してチェンカラディ(バッティカロア郊外)を結ぶA5の起点となっていて、中央高地への入口にも当たります。
中央高地から降ってきた列車はペーラーデニヤ駅に停まった後にキャンディ駅に向かう列車と、コロンボ駅に向かう列車があります。
また、コロンボ駅からきた列車もキャンディ駅に向かう列車と、キャンディ駅に向かわずバドゥッラ駅に向かう列車があるため、駅には2つのホームがあります。
ピンナワラ地区
ピンナワラ:象の孤児院
象の孤児院があることで知られるピンナワラは鉄道駅がある北のランブッカナ、コロンボとキャンディを結ぶA1が通る南のケーガッラの間にあります。
象の孤児院は1975年にスリランカ政府の野生生物保護局(DWC:Sri Lanka Department of wildlife Conservation)によってマハ川沿いのココナッツプランテーションに作られています。
近年、象の孤児院の南側のマハ川沿いには新しいスポットがオープンしています。
2015年にはピンナワラ動物園(Pinnawala Open Zoo)が国内2番目の動物園として開園。
2016年には伝統的な村を再現した「ピンナワラ・イペラニガマ・テーマ・パーク(Pinnawala Iperaningama Theme Park)」が開業。
マハ川は東側に上流がありますが、南側には支流のクダ川が流れています。
クダ川沿いには象に関連した施設が点在しています。
象と過ごす半日や1日のプログラムを行なっている「The elephant Freedom Project」
象の上に乗ることができる「Club Concept Elephant Riding」
などがあります。
ケーガッラ:ケーガッラ県最大の町
サバラガムワ州は北のケーガッラ県と南のラトゥナプラ県の2つに分かれています。
ケーガッラ県最大の町で、県都が置かれているのがケーガッラです。
東西にコロンボとキャンディを結ぶA1が走り、
北にはポルガハウェラとケーガッラを結ぶA19が伸び、
南にはカラワネッラとケーガッラを結ぶA21が伸びています。
ピンナワラを訪れる場合は、ケーガッラと鉄道駅があるランブッカナを結ぶバスに乗ります。
ランブッカナ:鉄道駅がある
コロンボとキャンディを結ぶ鉄道のメインラインの駅があります。
現在建設中のコロンボとキャンディを結ぶ高速道路のインターチェンジがランブッカナにできる予定です。
ガンポラ地区
ガンポラ:アンブルワーワタワー、ガンポラ王国寺院群
ガンポラ王国の都が置かれていました。
「ガダラーデニヤ寺院」、「ランカーティラカ寺院」、「エンベッケー寺院」と歴史ある寺院が残されています。
ガンポラの郊外の海抜3,567mのアンブルワーワ山頂(ガンポラの町との標高差は1,000m)に作られた多宗教センター「アンブルワーワ・バイオダイバーシティ・コンプレックス」には48mのタワーがあり、新名所となっています。
タワーの麓には仏教、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教の施設があります。
カドゥガンナーワ:鉄道博物館、道路博物館、カドゥガンナーワトンネル
カドゥガンワーナは中部州とサバラガムワ州の境となっているアラガッラ山脈がある交通の難所でした。
キャンディ王国が防衛のために建設した「バラナ要塞(Balana Fort)」が残されています。
イギリス統治時代にコロンボとキャンディを結ぶA1を建設した指揮したウィリアム・フランシス・ダウソンを記念して建てられた「ダウソンタワー(Dawson Tower)」があります。
ダウソンが岩山を掘って作った「カドゥガンナーワトンネル(Kadugannawa Tunnel)」が現在も残されています。
現在のA1は1980年代に拡張されたルートになっています。
スリランカ各地にある街道の休憩所であるアンバラマの中でも特に大きく、イギリス統治時代に建設された「カドゥガンナーワアンバラマ」があります。
カドゥガンナーワ駅には、2014年12月に「国立鉄道博物館(National Railway Museum)」がオープンしています。
カドゥガンナーワ駅から東に6キロほどのキリバツクンブラのA1沿いに「ハイウェイミュージアムコンプレックス(Highway Museum Complex)」があります。
ルーラコンデラ地区
ルーラコンデラ:セイロンティー発祥の地
セイロンティーの父と言われるジェームステイラーが初めて紅茶の栽培に成功した場所がルーラコンデラです。
キャンディの南にあるハンターナ山脈を超えると、スリランカ最高峰のピドゥルタラーガ山に連なる山脈の北端があります。
山の麓に入口があり、数百ルピーの入場料を払って、凸凹の山道を登っていくとルーラコンデラ茶園の畑が広がっています。
茶畑の東側に周囲の景色が見渡せるジェームステイラーズシートがあります。
茶畑の西側にジェームステイラーが暮らしたバンガローや井戸があります。
山を降りて、さらに谷底にルーラコンデラ茶工場があります。
ルーラコンデラ茶工場に向かって下る坂道の入口にジェームテイラー像と記念碑が建てられています。
キャンディからバスで行く場合は、デルトタ行きのバスで終点のデルトタで降りて、そこからはトゥクトゥクで向かいます。
デルトタの北側の山の上には、かつての茶労働者の住宅を改装した「ザ・ライン・ハウス」があるバウラーナな町があります。
デルトタとバウラーナな町はバスで繋がれています。
ビクトリア湖地区
ビクトリア湖:ゴルフ場とダムのビューポイント
1985年に完成したスリランカ最大のダムで、スリランカ最大の水力発電所であるビクトリアダムがあります。
カーブが美しいアーチ式のコンクリートダムが見られるビューポイントがあります。
ダムの湖畔にはコングロマリットのジョンキールズが1999年に完成させた「ビクトリアゴルフ&カントリーリゾート」があります。
ゴルフ場の設計は著名なゴルフコースデザイナーのドナルド・スティールによるもの。
ゴルフ場内に宿泊施設があり、周囲にもホテルが点在し、豊かな自然に囲まれた環境でゆっくりした滞在とゴルフが楽しめます。
ランデニガラ湖:ランデニガラランテンブ自然保護区
ビクトリアダムの下流に1986年に完成したランデニガラダムがあります。
ダムの南側の山は「ビクトリア・ランデニガラ・ランテンブ自然保護区(Victoria Randenigala Rantembe Sanctuary)」となっています。
ランデニガラダムにもビューポイントがあります。
ナックルズ山脈地区
ミームレ:世界遺産の山に囲まれた村
世界自然遺産「スリランカの中央高地」に登録されているナックルズ山脈に囲まれた谷間にある町です。
夜は星空が大変綺麗だと言われています。
パンウィラ:高級リゾートが点在
東のナックルズ山脈、西のフンナスギリヤ山脈の間にあるパンウィラには高級リゾートが点在しています。
山から南のビクトリア湖に向かって流れるフル川の東側には「サンタニウェルネスリゾート&スパ(Santani Wellness Resort & Spa)」があり、川の西側には「キャンディサマディーセンター(Kandy Samadhi Centre)」があります。
フンナスギリヤ山の斜面には、紅茶園の中にフランス人が建てた「マドゥケレティー&エコロッジ(Madukelle Tea and Eco Lodge)」があります。
マヒヤンガナ地区
マヒヤンガナ:マヒヤンガナ仏塔
キャンディからビクトリアダムを過ぎ、ナックルズ山脈を超えたところにマヒヤンガナの町があります。
ここは先住民のヴェッダー人の村や、ブッタが最初に訪れた場所に建てられたと言い伝えられているマヒヤンガナ仏塔があります。
ナックルズ山脈を超えるA26は最後に8つのヘアピンカーブを含む18のカーブがある山道で景勝地になっています。
見学を受け入れているウェッダー人の村でよく知られているのは、マドゥルオヤ国立公園に隣接した「ダムバナウェディガンマナヤ(Dambana Wedi Gammanaya)」です。
マドゥルオヤ国立公園:先住民ウェッダー人の村
マドゥルオヤ国立公園のメインゲートは、マヒヤンガナ側のガルカダ口です。
ガルカダ口の近くに、ウェッダー人の村「ダムバナウェディガンマナヤ」があります。
マドゥルオヤ国立公園の周辺には遺跡や古い寺院などが点在しています。
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
# 関連キーワード
新着記事
-
“スリランカにおける現代ファッションを徹底調査”
年間を通して高温多湿の南国、自然豊かで「インド洋の真珠」とも呼ばれるスリランカ。日本とは全く異なる気候に住むスリランカの人々が普段どのような服を着ているのか、どのような服を好むのか知っていますか? 欧米諸国の人々のファッ…
2024年11月14日 -
世界遺産ゴール・フォートの中にある“好立地”ホテル「The Fort ...
私は今回、世界遺産ゴール・フォートの旧市街の中にあるホテル「The Fort House」に宿泊してきました。 ゴールには数多くの宿泊施設がありますが、世界遺産である旧市街の中にあり、散策しやすい場所にある「The Fo…
2024年11月13日 -
バワが手掛けたスリランカ初のモダンリゾート「ジェットウィングラグーン」
ジェフリーバワが最初に手掛けたリゾートホテルが、1965年〜1966年に建設したブルーラグーンホテル(現:ジェットウィングラグーン)です。 バワのカントリーハウスであったルヌガンガは湖に突き出した半島を走る道を挟んで北側…
2024年11月12日