『そのカワイイは誰のため?ルッキズムをやっつけたくてスリランカで起業した話』を読んで、20年来の苦しみの正体に気づいた話
まず初めに
日本にいて、正直にいうとルッキズムに苦しんだことはないと思っていました。でも、本当は違いました。苦しんでいることにすら気づかないほど、ルッキズムが私の心の深い部分まで蝕んでいただけでした。当たり前のように、「ノースリーブはもう少し二の腕痩せてからじゃないとだめだな。」「脚が太すぎてこのミニワンピースは着れないな。」と思って、着たい服を我慢していました。高校時代には、無理なダイエットがきっかけで過食が止まらなくなり、人に会うのが嫌になりました。社会から、メディアから、「細い=カワイイ」という価値観の英才教育をされてきた私は、こんな出来事がいくつ積み重なっても、自分が苦しんでいることに気づかずにいました。
呪縛から解放されたきっかけ
私がルッキズムの呪縛から解き放たれはじめたのも、やはり海外で経験した出来事がきっかけです。まず、海外にいるときはノースリーブもミニワンピースも、人目を気にせずに堂々と着られることに気づいたのです。自分でもその理由を上手く言語化することはできないのですが、日本にいるときよりも「人からどう思われるか」を気にせずいられる、という感覚でしょうか。それと同時に、日本では体型のことを気にして自分の好きなファッションを楽しめない自分がいることに気づきました。
また、スリランカのクラブで見た女の子たちの存在も、私にとって非常に大きかったです。インターンシップでスリランカに滞在中、インターン生たちと夜のクラブに遊びに行ったことがありました。中央のダンスフロアでスリランカ人の女の子たちが何人か踊っていたのですが、その子たちのなんと魅力的なこと!彼女たちはウエストがくびれているわけではなくヒップも大きめで、私がそれまで持っていた「美しい身体=くびれたウエストと小さなヒップ、細い太もも」という基準とはかけ離れていました。しかし、フロアで自信満々に踊る彼女たちは見惚れてしまうほどセクシーで、それまで私が持っていた美の基準はいとも簡単にひっくり返されました。そのとき、美しさは多様であるということを、身を持って理解することができたように思います。
私の小さな変化
このような海外での経験を通して、私には変化が生じました。それは「自分のことも、人のことも、認められる」ようになったということです。例えば、以前の私は丸みをおびた自分のフェイスラインや引き締まっていないウエストが許せませんでした。しかし、今は少しずつそんな自分を認められるようになりました。そして人に対しても、自分の中にある美しさの基準が多様化したことで、その人なりの美しさを認められるようになりました。(もともと人に褒め言葉を言うのは好きなのですが、もっと人を褒めるようになりました。笑)
社会に求められること
といっても、物心ついたころから植え付けられた「細い=カワイイ」といった固定観念から抜け出すには、まだまだ時間がかかりそうです。また、一歩間違えると「美しくなりたい」と思う人の気持ちまで否定してしまうという点で、ルッキズムは複雑な問題だと思います。そのうえで社会ができることは、様々な手段で「ありのままの自分でいい」というメッセージを発信することだと思います。これまで画一的な美の基準を私たちに植え付けてきた、数々のCM・広告・出版物・映像作品…。今は、それらが発するメッセージが「すべての人にとって生きやすい社会」を創ることにつながっているのかどうか、見直す時なのかもしれません。
早稲田大学3年生。社会不適合気味のINFP。これまで訪れた国は、アメリカ・韓国・ベトナム・ミャンマーの4か国。9月末~10月末までスリランカでインターンシップを行う。記事ではスリランカのコスメとエンタメを取り上げる予定
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