スリランカの食事は安全?注意点と絶対に食べたい代表料理まとめ
スリランカは食の宝庫
海外旅行に行くとなると、不安なのが食事事情。
観光のときには食事に重きをおく、なんて方も多いのではないでしょうか。
スリランカにはカラフルなフルーツや野菜、島国ならではのシーフードなど、味わっておくべき食材が多くあります。
しかし、異国の地スリランカも例にもれず、衛生面や食あたりの心配も。
そこで渡航前に知っておくべき、スリランカの食事の安全性と、代表的な料理についてご紹介します。
スリランカの食事は安全?
スリランカの食事の衛生状況は、やはり日本よりも悪い場合が多いです。
ローカルレストランや、屋台などでの路上販売では特に注意が必要。
しかし、最低限気をつけていたら、基本的にはおいしい食事ができます。
お腹を壊してせっかくの旅を無駄にしないようにしましょう。
ここからは、スリランカで食事をするときの注意点をまとめます。
【注意点①】水道水は絶対にダメ
スリランカのそのままの水道水を飲んだら、ほとんどの場合お腹を壊すことになります。
原則ミネラルウォーターを購入するようにしましょう。
路上店などでは時々、キャップが空いていることがあります。
購入時はキャップが閉まっているかを確認しましょう。
歯磨きのときも、口をゆすぐ程度なら大丈夫ですが、誤って飲んでしまわないように。
飲み物に入った氷やかき氷も、食べないようにするのが賢明です。
しかし、一度煮沸させていれば、問題なく飲むことができます。レストランで出てくる温かいスープや紅茶などは気にせず飲んでも大丈夫です。
【注意点②】生野菜はなるべく避けること
サラダなどの生野菜は食中毒になる可能性があります。
きちんとしたレストランでなければ、なるべく食べるのは避けましょう。
また、野菜を水道水で洗っていたためにお腹を壊してしまうことも。
基本的に火の通った料理を食べることをおすすめします。
【注意点③】屋台では食事をしない
スリランカでは路上販売の飲食店をよく見かけます。
歩き疲れた中だと食べたくなってしまいますが、衛生環境が整っていない場合が多いためやめておいた方が無難でしょう。
また、小さなローカルレストランでも、虫がいたりと不安に感じることも。
特にコットゥという料理は、その日の余り物で調理する場合があるので、きちんとしたレストランで食べましょう。
【注意点④】食べすぎるとスパイスで胃もたれに
スリランカに限った話ではありませんが、旅行中だからといって食べすぎには気をつけましょう。
スリランカの食事には、日本では使われていないスパイスが多く含まれています。
お腹いっぱいに食べると、次の日胃がもたれることもしばしば。
適度な量を食べてコンディションを保ち、食事を楽しんでください。
【注意点⑥】マナーを守って食事
スリランカでは左手を使って食事をするのはタブーとされています。
食事を口に運ぶ際は右手の親指以外の4本指を使い、口元まで持ってきたら親指で押し出すようにして食べましょう。
もちろん、無理に指を使って食べる必要はありません。
現地の方も観光客は文化が違うことを知っているので、頼めば快くスプーンを貸してもらえます。
スリランカの代表的な食事
スリランカの食事の安全性を理解したところで、代表的な食事の数々をご紹介します。
スリランカの食事は、豊富な食材を多種多様なスパイスで煮込んだ、辛い好きにはもってこいの絶品の数々。
もし辛いものが苦手な場合は、何人かで分け合うなどすると良いでしょう。
辛くても日本人の口にあうものがほとんどなので、一口だけでもトライしてみることをおすすめします。
スリランカのど定番【ライス&カリー】
スリランカ人が毎日食べる「Rice and Curry」。
大盛りのご飯とともに、豆カレーや魚カレー、肉カレーなどと、おかずのようにカレーが並びます。
ローカル店に行くと辛すぎて完食できないことが多いですが、黄色いダルカレーやココナッツカレーなどはそれほど辛くなく、日本人でも食べられそう。
種類が豊富にあるので自分のチョイス次第で、飽きずに食べられるはずです。
スリランカ人は手でカレーを食べますが、観光客にはスプーンやフォークを用意してくれるお店がほとんど。
色々なお店や種類を試して、自分のお気に入りの組み合わせを見つけてみても良いかもしれません。
食感がくせになる【コットゥ】
Kottu(コットゥ)は、ロティという小麦粉とココナッツを混ぜて焼いたものを刻んで、野菜や肉と炒めた料理です。
コットゥはボリューミーで野菜が多く入っており、主食になれる野菜炒めなんて表現がぴったり。
麺類ともナンとも米とも似つかない、くせになる食感。
具材の味が染み込んだ風味と、調味料のスパイシーな香りが食欲をそそります。
(写真はコロンボ市内「Chillax Garden Pub」で撮影しました。)
スリランカの代表的なスイーツ
スリランカの食事は、辛いものばかりだと思ったら大間違い。
甘いものはとことん甘く、スリランカならではのスイーツも多いのです。
ココナッツを使った南国ならではのものから、さっぱりとした口当たりのものまで。
スリランカにきたら一度は食べたい、とっておきのスイーツをご紹介します。
甘党にはたまらない【ワタラッパン】
Vatarappan(ワタラッパン)は、ココナッツと黒糖、ナツメグなどのナッツ類で作られたスリランカ流プリン。
大変甘く途中で食べ飽きてしまう人も多いですが、甘党にはたまらない逸品です。
口馴染みのあるなめらかプリンとは違い、濃厚な舌触り。
スリランカではポピュラーな割に、日本で見かけることはほとんどないので、観光の際はぜひ食べてみてください。
(写真はキャンディ市内「The Bake House」で撮影したものです。)
食事の後にさっぱり【カード】
Curd(カード)は水牛のヨーグルトで、南アジアで親しまれているスイーツ。
レストランでは「Kiri pani」(シンハラ語でヨーグルトと黒蜜)と、メニューに書かれていることが多いです。
ヨーグルトといっても侮ることなかれ。
カードはクリームチーズとヨーグルトの中間のような、ずっしりとした味わいです。
ほのかに酸味があり、蜜をかけて食べるとおいしさが一層引き立ちます。
(写真はコロンボ市内「Upali’s」で撮影したものです。)
スリランカの代表的な飲み物
スリランカの飲み物といえばセイロンティー。
セイロンティーはスリランカで毎日味わいたい、マストドリンクです。
しかしスリランカにはセイロンティー以外にも、日本ではみられない飲み物がたくさん。
セイロンティーをはじめとする、スリランカの食事を彩る飲み物をご紹介します。
言わずと知れた【セイロンティー】
セイロンとは植民地時代のスリランカの名称。
つまりセイロンティーは、スリランカの紅茶全般を指します。
茶葉の種類からブランド、飲み方も多種多様。
紅茶大国というだけあり、ほとんどのレストランやカフェでセイロンティーを楽しめます。
スリランカ人がよく飲む紅茶の飲み方に、「キリテー」というものがあります。
多めの粉ミルクと砂糖を入れたいわゆるミルクティー。
キリテーが飲みたいとスリランカ人に伝えると、喜んで淹れてくれるはずです。
ビールはこれ一択【ライオンビール】
スリランカ国旗にも描かれている、ライオンをモチーフにしたこちらのビール。
さっぱりとしていて飲みやすく、ほんのり甘みもあるため、女性にもおすすめです。
スパイシーなスリランカの食事のお供にぴったり。
ベーシックなラガーの他に、他ブランドに比べてマイルドだと定評のあるスタウト、8.8%のストロングもあります。
スリランカに来たなら、ぜひ試してみてください。
ココナッツのミツからつくる蒸留酒【アラック】
スリランカならではのお酒を飲んでみたいという方には、アラックを試してほしいところ。
ウイスキーにも似ていますが、少し甘みがあり女性にも飲みやすいお酒です。
濃度はだいたい30%と高く、水や炭酸で割って飲まれることが多いそう。
スリランカ旅行中、アラックに挑戦してみてはいかがでしょう!
スリランカならではの食事を安全に楽しもう
心温かい素朴な人々が、大自然で育まれた食材で作るスリランカの食事。
定番のものから少し変わったものまで。
きちんと注意点を理解していれば、スリランカ旅行を華やかに彩ってくれるでしょう。
より効率的にスリランカの町を周りたいという方に向けて、スリランカ在住日本人によるスリランカカレー食べ歩きツアーなども行っています。
ローカルな食事ツアーに興味あるという方は、Spice upにお気軽にお問い合せください!
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東京都内在住大学生。世界各国をバックパックで周る中、スリランカの虜になる。自然満喫→夕方にスパを繰り返し、現金0で帰国。
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