2万年以上前の人類の居住が確認されたラヴァナ洞窟

エッラには、ラーマーヤナのラヴァナ王に関する場所がいくつかありますが、その代表的なものがラヴァナ洞窟(Ravana Cave)です。
ラヴァナがシータ姫を隠した場所と言われているのがラヴァナ洞窟だとされています。
本記事では、ラヴァナ洞窟について紹介します。
ラヴァナ洞窟とは?
ラヴァナ洞窟は、エッラの中心地から南に2キロ少々の場所にあります。
インドの二大叙事詩の一つ「ラーマーヤナ」は、ランカー島のラヴァナ王が、インドのラーマ王の姫シータをさらい、ラーマ王たちがシータ姫を救いにくる物語です。
インドとスリランカには、ラーマーヤナに関する場所がいくつもあり、ラーマーヤナ巡りをする旅行者もいます。
そのうちの一つが、ラヴァナ王がシータ姫を隠したと言われるラヴァナ洞窟です。
洞窟の発掘調査で、紀元前2万年頃の人類の居住が確認されています。
ラヴァナ洞窟は、古代スリランカの主要都市とつながるとトンネルでネットワーク上につながっていて、その一つがエッラ郊外にあるドーワ寺院などとウィキペディアやスリランカの旅行会社さんのウェブページに書かれています。
ラヴァナ洞窟への行き方
国道23号線を下る
ラヴァナ洞窟へは、エッラの町から国道23号線を下り、洞窟につながる細い道の入口までいく必要があります。
Googleマップでは、徒歩で20分ほどでエッラの中心地から細い道の入口までいけると表示されます。
蛇行する山道である国道23号線は、車やバスなどが走る主要道路であり、道路脇を歩くことはできますが、上り下りは少々きついです。
エッラロックが登山道の入口まで1時間かかることを考えれば、20分の道のりは短いと言えますし、国道23号線から見えるエッラギャップの景色は素晴らしいですが、時間のない方は入口まで車やトゥクトゥクなどでいくと良いでしょう。
上の写真が、国道23号線にある標識です。
エッラから国道23号線を下り、この橋を渡ったところに入口があります。
バスも通っているため、エッラからウェッラワーヤ行きのバスに乗り、ラヴァナケーブ!といえば、ここで降りることもできます。
この道を登っていきます。ラヴァナ洞窟寺院とラヴァナ洞窟の写真が看板にあります。
仏像がある建物の脇道を登っていきます。
今回、私はこの道の入口まで旅行会社の車で来ました。
すると、トゥクトゥクで往復1500ルピーだと言われました。
この道の入口に待っているトゥクトゥクがいて、洞窟のチケットブースまで乗せてくれて、洞窟を見学しているのを待って、その後、またこの入口まで連れ帰ってくれて、1500ルピーだと言います。
エッラの98エーカーズリゾート&スパの入口にも往復1000ルピーのトゥクトゥクが待っていたり、セイロンティーの父ことジェームステイラーの展望台に行く際の山道の入口にも、往復をするトゥクトゥクがいて、その入口からは別のトゥクトゥクに乗り換えないといけないですが、担当エリアとして分かれているのでしょう。
歩いていけるでしょ!と思いましたが、今回は予定が詰まっていたため、トゥクトゥクに乗りました。
道の入口は、Googleマップでは以下の辺りです。
入場チケットを購入
トゥクトゥクに乗ってみると、結構な坂道を登っていきます。日本円にして600円で往復してくれるならいいのではないかと思います。その後も、洞窟に向けて650段ほどの階段を登るわけですので。
坂道を登り、その後、少し坂道を下ると、お坊さんがチケットを販売しているブースがあります。
Googleマップでは以下の辺りです。
このブースの奥には寺院があります。
ブースの手間にラヴァナ洞窟への入口があり、ここにも標識があります。
入場料は200ルピーでした。
チケットには、以下のように書いてあります。
ラヴァナ王はこの山の頂上にある洞窟にシータ姫を隠した。3つのトンネルでつながっていて、一つが滝へ、もう一つが寺院へ、最も長いトンネルはヌワラエリヤにつながっている。
ヌワラエリヤの郊外にはシータが隠された場所と言われているシータエリヤがあります。
寺院については、以下のように書いてあります。
ワラガンバ王(在位は紀元前103年~89–77年頃。 BCアヌラーダプラのアバヤギリ大塔、ダンブッラの石窟寺院の建設で知られる)に作られた洞窟寺院と信じられていて、ウーワ州で重要な寺院の一つ。古代の天井画があり、龍の絵が見られる。
洞窟と寺院の両方の入場チケットと書いてありますので、時間がある人は寺院も訪れてみてください。私は洞窟を先に見て、寺院を見るのをすっかり忘れて帰ってきてしまいました。
洞窟までの道
チケットブース近くの入口から入っていきます。
洞窟までは約650段の階段があるそうです。
途中に景色が開けたところがあります。
20分ほど登っていくと、岩壁が見えてきます。
途中は岩の階段になっている部分があります。
また石の階段に戻ります。洞窟間近になると、急な登りとなります。
洞窟に到着
急な登りのため、見上げるになります。
洞窟の入口までいくと、左側に新しく取り付けられた階段があります。
前からあるであろう石の階段の先は、土をかぶっていて、滑りそうです。危ないので、左側に新しく階段が設置されたのだと思います。
左側の階段を登って洞窟内に入ります。奥でコウモリの鳴き声がします。
洞窟内から外を見ると、チケットに掲載されている写真のような景色が見えます。
先に来ていたカップルが、土がかぶった滑りそうな階段を下りて戻っていったので、気を付けながら、私も古い階段の方を降りていきました。
階段が2つあることで、洞窟内をぐるっと回れます。登りの人と下りの人がぶつからないように階段を増やしたのかもしれないとも思いました。
チケットブースから洞窟までの往復は、そこそこの運動量です。同じ日に他のスポットも観る場合は、チケットブースまでトゥクトゥクまでくるのがいいでしょう。
エッラロックに登るほどではないですので、エッラに何日間か滞在して、ゆっくりされる方はエッラの町から歩いて往復しても良いでしょう。
参考)
Lakpura:Ravana Cave
Wikipedia:Ravana Falls

「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年2月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、ゲストハウス「スパイスアップ・ハウス」開設。
2020年8月、週刊「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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