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ゲームを愛する兄弟が作る空間『RGB gaming Lounge』。ここで激安価格でゲームを楽しむ。

2023年12月11日

日本と比べるとまだまだ娯楽に乏しいスリランカ。逆にこういう所で見つけた楽しみや趣味は、ここで生活する上でかなり大きなものになる。私は今回新たな楽しみを見つけるべくある場所へ向かった。その名も『RGB gaming Lounge』。グーグルマップでたまたま見つけたマーリガーワッタにあるこの施設は、どうやら新作ゲームが楽しめるらしい。

その中には「FIFA」(ウイニングイレブン【現eFootball】のライバル)の姿も。小さいころの日常が、サッカーかサッカーゲームだった筆者。こりゃ行くっきゃない!ということで早速突撃。

いざゲームスタート。子供たちと火花を散らす…!

私が着いたときは誰も人がおらず、本当にここでゲームが楽しめるか少し不安になる。出迎えてくれた一人の青年がPS4のセッティングをしてくれる。室内は暗めで間接照明が灯されており、雰囲気は良い感じ。ゲームに熱中できそうな気がしてきたぞ。

最初に選んだのは私が愛してやまない「FIFA」。中学生の頃、周りの友人の多くが部活に所属する中、クラブチームに所属していた私は、放課後一緒に遊ぶ友人がほとんどおらず、家で一人コンピューターと激戦を繰り広げていた。そんな淡い記憶が蘇るのをよそに、早速真剣にプレイを開始。

私の青春の一部を担ったであろう「FIFA」シリーズ(EAスポーツ社)。最新作はFIFAとのライセンス契約が切れ、「FC24」という名で販売中。

しばらく熱中していると、学校帰りと思しき子供たちが、一人また一人と入ってきた。しばらくすると、彼らと対戦することに。私とその子供たちでは実力差がかなりあり、赤子の手をひねるように打ち負かしていく(なんと大人気ない)。しかしその後、皆がチャンピオンと認める一人の子供がやってきた。最初は「どうせ余裕に決まってるよ」と高を括っていたが、試合が始まるとその子がかなりの実力の持ち主であることが判明。結局普通にボコられてしまった。その後泣きの一回をお願いし、なんとかリベンジ成功(もう少しで社会人になるけど大丈夫?)。

ゲームに真剣なまなざしを向ける子供たち。学校帰りに寄ったであろう子も。

ゲームに熱を上げる筆者と子供たち。

私たちがプレイしたPS4の部屋以外にも、PCゲームができる一室も整えられていた。こちらではかなり小さい子供たちが、マインクラフトをはじめとして私たちもよく知るゲームを楽しんでいた。国籍は違えど、ゲームに勤しむ子供たちの表情はどこでも同じらしい。なんだかほっこりする。

子供たちにとっても、ITを学ぶきっかけにもなりそうだ

肝心の料金は1時間で200ルピーで、30分で150ルピーとのこと。私は2時間半プレイしたので、550ルピーをお支払い。とても良心的な価格で、普段ゲーム機やソフトを買うには高くて手が出せない人でも、気軽にゲームを楽しめる。

ゲーミングラウンジと言っても、実際のところ、まだまだ家の一室が改造されたに過ぎない場所だが、それが逆に、子供の頃によくお邪魔した友達の家を思い出させるような感じで懐かしい雰囲気がここにはある。子供たちの憩いの場となっているのも納得だ。

ゲームを愛する兄弟の物語。

ここ『RGB gaming Lounge』は、兄Ameenさんと弟Hijazさんの兄弟が運営するゲーミングラウンジ。二人とも小さいころからゲームが大好きで、とあるゲームではプロレベルの大会に参加したことがあるほどの腕前の持ち主。

インタビューに答えてくれた弟のHijazさん(20歳)。現在はコロンボ大学の一年生。

「この辺りにはゲームセンターがほとんどなく、あっても値段はかなり高い。そこでこのビジネスをやろうと思ったんです。」そう語るHijazさん。確かにそういったゲームセンターのほとんどは大型モールにあるだけで、ここ現地の人が日常的にアクセスするのは容易でないだろう。

最初は兄弟それぞれが保有するコンピューターたった2台のみで始まったこの場所も、今ではPS4も備わり、頻繁に新作ソフトも追加されている。それでもまだまだ改善する点が山積みだそう。「2024年のうちにPS5を購入したいです。それに加えて空調も整えないといけないですね」

物語の始まりはこれらのコンピューターから。

そして兄のAmeenさんは今後の目標を語ってくれた。「もっとこのビジネスを拡大していきたいと思っています。拠点も移して、ゆくゆくはゲームのみならずシーシャなど様々な事業を展開していきたいですね。」

まだまだ彼らの物語は序章も序章。今後の彼らのストーリーの続きがたのしみだ。

おわりに

彼らは「君はここを訪れた初めての外国人だよ!」と笑っていたが、それもそのはず。なんせそこはガチガチの住宅街の中にあったのだから。ここを訪れるのは少しの勇気がいるかもしれないが、終わった後には充実した時間を過ごせたことに気付くだろう。私は今回一人で行ったが、友人や知人と一緒にゲームをしに行くのも楽しそうだ。どこか懐かしい気持ちを届けてくれるに違いない。インスタグラムもあるのでそちらも是非チェック。

見送ってくれる兄のAmeenさん。

住:211, 10 Jumma Masjid Rd, Colombo 010
TEL: 071 350 3773
営:10:00〜22:00(遅くまでゲームしている人がいるときは23:00まで)
休:不定
Instagram:https://www.instagram.com/rgb_gaming_center/

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