ジャフナ発の激安老舗アイスクリーム店「リオアイスクリーム」

アイスクリームが180ルピー(70円)からと、激安のリオアイスクリーム(Rio Ice Cream)は、ジャフナで誰もが知る有名アイスクリーム店ですが、コロンボにも店舗があり、いつも混み合っている人気店です。
コロナ禍、経済危機で閉店したり、縮小移転するお店がある中、リオアイスクリームのコロンボ店は拡大移転しています。
本記事では、スリランカ人に人気のアイスクリーム店「リオアイスクリーム」について紹介します。
リオアイスクリームとは?
リオアイスクリームは、現オーナーの父であるナガリンガム・ラティナム(Nagalingam Rathinam)とその兄ラッシア・ラティナム( Rassiah Rathinam)がジャフナで営んでいた牛乳販売店がその起源です。
1970年代にナガリンガム・ラティナムが、バニラ味とチョコレート味のアイスクリームを独自製造して、ジャフナのメインストリート(ジャフナとキャンディを結ぶ国道9号線)にリオの1号店を開業。
その後にジャフナ店は現在地のナルア・カンダスワミ寺院の近くに移転しています。
私は2016年にジャフナをJICAとJリーグ国際部の方々と訪れた際に、JICA調整員の方から「ジャフナに来たらリオアイスクリームですよ!」と連れて行っていただきました。
2002年にニゴンボのSea Streetに出店しています。
そして、2013年にはコロンボに出店しています。
コロンボ店は以前のお店も、現在のお店もウェッラワッタのマリンドライブ沿いにあります。
ウェッラワッタはジャフナから移り住んだ人が多く、ジャフナ料理店が並び、マリンドライブにはジャフナ行きの大型バスが出発しますが、ジャフナ発のリオアイスクリームもウェッラワッタにあるわけです。
ちなみに、リオはブラジルのリオデジャネイロではなく、創業家の名前を冠した企業名「Rathinam Industrial Organization」の略称(RIO)です。
店内の様子
全席埋まっています。相席をさせてもらえば、なんかと座れそうです。
夕日を見終わって、完全に暗くってなってから来ましたが、熱帯の南国の島スリランカでは、暑い日中よりも夜の方がアイスクリーム屋さんが混んでいる印象なのですが、いや、すごい。
以前の店舗よりもかなり席数は増えていますが、賑わっていてテンションが上がります。
まず注文カウンターでお金を払ってレシートをもらって、奥のカウンターでレシートを渡して、アイスクリームを受け取ります。
メニュー
RIO SPECIALに目が止まりましたが、350ルピー(136円)と激安です。
シングルスコーンではわずか180ルピー(70円)です。
実食!リオスペシャル
メニュー数が多いので、ここは潔くメニュー番号1のリオスペシャルに決定!
136円とは思えません。
アイスクリームは美味しかったですが、その下の赤と緑のゼリーが人工的な甘さがして、手ごわいです。
スリランカのグルメサイト「YAMU」は、以下のように評価しています。
多数のアイスクリームがメニューにありますが、いくつか注文してみると、どれも同じような甘さと合成シロップのような味で、アイスクリームはどれを選んでも一緒です。痛いほどの甘さで、鮮やかな色と砂糖シロップをたっぷり使ったアイスクリームは、子どもたちに大人気です。
スリランカ人ライターさんを持ってしても、「痛いほどの甘さ」と言わしめるリオアイスクリーム、試してみてはいかが?
私はYAMUほどボロクソ言いませんが、ゼリーが美味しくなかったので、シンプルにアイスクリームを食べたらいいと思います。たったの180ルピー(70円)ですので。
関連記事
参考)
Sunday Observer:Domain of sweet delights
YAMU:RIO ICE CREAM (JAFFNA).

SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTD Managing Director
スリランカ日本人会理事 兼 広報部長
WAOJEコロンボ支部理事(初代支部長、2期~4期事務局長、5期企画部長)
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年4月、法政大学社会学部社会学科を卒業後、人材系ネットベンチャーに新卒入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して人材系ネットベンチャーを退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当しながら、新宿ゴールデン街で訪日外国人向けバーテンダー。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2022年12月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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