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75歳現役アーティストで芸術大学講師の個展「Changes and Traditions」

2023年6月20日

タイ王国大使館として使われていた建物が2022年に、タイ王国大使館の文化施設「サイアム・ニヴァサ」に生まれ変わり、展示やイベントが行われています。

2023年7月4日までは、もうすぐ76歳の誕生日を迎える50年以上のキャリアを持つベテランアーティストのS・H・サラトゥさんの個展が行われています。

会期中はご本人にも会場にいらっしゃるようで、私は1階から2階まで各作品を一緒に見て、解説してくれました。75歳とは思えないお元気な方でした。

会期中のいくつかの日曜日にはアーティストを招いたイベントが行われています。

本記事では、サイアム・ニヴァサとS・H・サラトゥさん、サラトゥさんの個展「Changes and Traditions」について紹介します。

サイアム・ニヴァサとは?

タイ語でニヴァスとは「故郷」を意味し、 サンスクリット語で「家」を意味する言葉に由来するそうです。

在スリランカタイ王国大使館はSir Marcus Fernando Mawathaにある野党党首の事務所とスタンダードチャータード銀行の間にありますが、以前はサイアム・ニヴァサにありました。

1980年代にタイ政府が建物と土地を購入したサイアム・ニヴァサは、2022年11月に文化施設として生まれ変わっています。

S・H・サラトゥさん

サラトゥさんは、もうすぐ76歳の誕生日を迎えるベテランのアーティストです。あとでサラトゥさんのお写真を撮ろうと思っていたら、閉館時間になってしまったので、目がつぶってしまっている写真がなくて、申し訳ないです。

ユネスコの奨学生としてタイの美術における最高峰とされるシラパコーン大学に留学されているため、そのつながりでサイアム・ニヴァサで個展をされているようです。

サラトゥさんの輝かしい略歴は以下の通りです。

1968年にスリランカのGovernment College of Fine Artに入学。

1971年にスリランカ・ソビエト大使館主催の「レーニン・センチュリー展」で一等賞を受賞。
1971年、1972年、1973年、1977年と続けてセイロン芸術協会の年次展で油彩画の一等賞を受賞。

1972年には友人と一緒にライオネル・ウェンデット・アート・ギャラリーで初めての美術展を行う。

1974年にライオネル・ウェンデット・アート・ギャラリーで初めての個展を行う。

1979-1980年にユネスコの奨学生としてタイのシラパコーン大学に留学。

1982-1983年でセイロン芸術協会の副会長を務める。

1985年に国立演劇祭で舞台装飾の最優秀賞を受賞。

1987年には長崎大学に行かれています。

1993年に、現在も使用されているスリランカ西部州議会の旗をデザイン。

1995-1996年に南オーストラリア大学アデレード校で視覚芸術とプリントメイキングを学びに留学。

2006年に、舞台装飾アーティストとして、第7回トリエンナーレ・モディアル・パリで版画の認定証を授与。

2017年に、スリランカ大統領から「Kala Soori」National Honors for Artsを受賞。

2018年に、国連本部で展覧会が開催を実施。

2019年に、アートディレクターとしてスリランカ映画に貢献したとして、映画公社から名誉賞が授与。

文化省の芸術パネル委員を25年間務め、コロンボ大学教育学部客員講師、教育省芸術担当プロジェクトオフィサーを歴任し、現在はスリランカ視覚・舞台芸術大学の客員講師を務めされています。

個展「Changes and Traditions」

無料で入場できます。私は18時過ぎに訪れて、19時に電気が消されて、サナトゥさんがお帰りになられたので、19時までが開館時間のようです。

入口を入って正面にある絵は、サナトゥさんの作品ではなく、タイ人のチャルムチャイ・コーシッピパットさんの作品です。

チャルムチャイ・コーシッピパットさんは、スリランカへの訪問からインスピレーションを受けて、チェンライに白い仏教寺院「ワット・ロンクン」を建立した人です。

入口のチャルムチャイ・コーシッピパットさんの作品以外は、サナトゥさんの作品のようです。

建物の一階から二階の全フロアーを使って、1972年に描かれた作品から今年描かれた作品まで展示されています。

こちらはお供物の果物が全てケミカル漬けで食べられなくて、激しい修行した後のブッタのように痩せこげてしまったガネーシャ。

こちらは次のブッタが地上に誕生するときは、人間によって地球上の木々が伐採されている瞑想する木がないので、苗木を持っていかないと!という風刺画。

サウジアラビアで家政婦として働いていた家庭の生後4ヶ月の赤ちゃんを殺害した容疑で、2013年1月9日に死刑が執行されて斬首されたスリランカ人女性リザナ・ナフィークさんを描いた作品。

リザナ・ナフィークさんは、両親がサウジアラビアで仕事を得られるように、生年月日を偽造したパスポートで入国したとされ、事件当時は17歳と18歳未満である可能性があること、家庭及び警察署で暴行を受けていたこと、自白を強要されたこと、警察が死亡した乳児の死因を確実に特定するための死体解剖を行わなかったこと、尋問の際に通訳がつかなかったこと、などからスリランカ大統領、チャールズ皇太子、香港のアジア人権委員会がサウジアラビア国王にナフィークさんの恩赦を要求しましたが、死刑が執行されました。

死刑執行後、国連、EU、アジア人権委員会、イギリス、フランス、スリランカの主要野党UNPがサウジアラビアに対する非難の声明を発表しています。

UNPが行ったメディアブリーフィングで野党議員のランジャン・ラマナヤケはサウジ政府を「独裁者」と表現し、サウジ政府がヨーロッパや北米の国の市民を処刑することはなく、アジアやアフリカの国の市民だけを処刑していると発言しています。

油彩のアート作品と、線画の風刺画が展示されています。こちらの線画は2022年の経済危機による食糧難を描いたもので、高い木のてっぺんに食事が描かれています。

貧困で家がない家族を、ブッタを雨から守ったナーガが、ブッタに行ったように家族を保護している絵。

左が牛の風刺、右が象の風刺。

日曜日のワークショップ

会期中の日曜日(5月28日、6月4日、6月11日、6月18日、6月25日)に10:00-15:00でワークショップが開催されています。

6月25日は10:30-12:00と、13:00-15:00と2つのワークショップが行われます。詳細は以下をご覧ください。

参考)
Royal Thai Embassy, Colombo, Sri Lanka:Former Royal Thai Embassy Building Transformed into Multifunctional Cultural Center, “Siam Nivasa”
Asian MIRROR:Changes and Traditions: S H Sarath Exhibition at Siam Nivasa
S.H. SARATH公式サイト
brunch:S.H. SARATH RETRACES HIS CAREER IN THE ARTS
ウィキペディア:ワット・ロンクン
ウィキペディア:シラパコーン大学

 

 

 

 

 

 

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