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バドゥッラのカバーブリッジ

2022年2月18日

昼食の時間も惜しんで、早朝からウバの紅茶工場巡りをしたので、空腹も限度だった。

喧騒が去り人もまばらなバドゥッラのレストハウスで注文を終え、壁の絵に目が留まった。

それは「カバーブリッジ」と呼ばれる、欧米諸国でも度々見られる屋根付きの橋だった。

聞くと、この時間では難しいがそう遠くないという話で、翌日の予定がその時に決まった。

もう30年近くも前になるが、イーストウッド映画の随所で、アメリカのカントリーサイドにあるカバーブリッジが登場して、彼には珍しい恋愛映画の象徴的な印象が残っていた。

更に、実は、以前に当時のエアランカ航空の機内誌で、この橋の絵を見たこともあった。

バドゥッラの市街地を抜けてしばらく、車を降りてからは20分ほど歩いてやっと到着した。

当時、スリランカでは3か所しか残っていないと説明された屋根付きの橋は、自然に溶け込むように存在していた。橋の向こう側には仏教系孤児院があり、日常的に人々が利用するものでは無いこと、このままの保全を目指していることを孤児院の僧侶が話してくれた。

橋に屋根をかぶせる理由には、川を守るためとか、橋を長持ちさせるためとか、諸説ある。

スリランカのカバーブリッジは、更に、未来ある子供たちが少しの間、風雨をしのぐために、僧侶や地域の愛情が橋を包み込んでいた。

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