シンハラ語6-22 命令形「ンナ」+「エパー」〜してはならない、禁じる表現

本記事では、動詞の命令形「ンナ」に「エパー」を足して、禁止や拒否の表現を学びます。
エパー=〜してはならない
『シンハラ語・日本語辞典』によれば、「エパー」は2つに分かれて掲載されています。
しかも、両方とも動詞として掲載されています。
一つ目が動詞の命令形とともに使う方の「エパー」です。
エパー=〜してはならない、〜を禁じる
もう一つが名詞や形容詞などとともに使う「エパー」です。
エパー=いらない、もう結構
エパーを使った表現や動詞
エパーは重ねて使うこともできます。
エパーエパー=ダメダメ、やめて、いらない
エパーに「する(カラナワー)」を足すと、
エパー・カンナワー=処分する、捨てる、除く、拒絶する、却下する、阻止する、禁止する、拒否する
エパーに「なる(ウェナワー)」を足すと、
エパー・ウェナワー=嫌になる、嫌気がさす、うんざりする
となります。
エパーを使った例文
動詞の命令形を伴う例文
メーカ・カンナ・エパー
これを食べてはいけません。
ボル・キヤンナ・エパー
嘘を言ってはいけません。
エヘマ・キヤンナ・エパー
そんなことを言っていけません。
カラダラ・ウェンナ・エパー
気を遣わないでください。
それ以外の例文
メー・ポタ・エパー・ダ?
この本はいらないですか?
エパー・ウェンネー・ネェッダ?
嫌にならないですか?→秋ないですか?
※ウェナワーの強調形「ウェンネー」
エパー・ウェラー・インナワー
うんざりしています。
※ウェナワーのテ形「ウェラー」
テ形について後日学びます。

「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
歴史・地理・建築・語源が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にてベトナム・ミャンマー・タイ・インドネシア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の設立を開始。
2017年2月、スリランカ専門誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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