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シンハラ語3-10 粉・粉物料理の名前

2022年2月26日

本記事では、粉・粉物料理について学びます。

クドゥ(Powder)とピティ(flour)

日本語ではパウダーもフラワーも「粉」ですが、
シンハラ語は英語のように穀物の粉はピティ(英語:flour)
その他の粉はクドゥ(英語:powder)と言います。

つまり、各種スパイスパウダーはスパイス名+クドゥで表します。

チリパウダーは「ミリスクドゥ」
シナモンパウダーは「クルンドゥクドゥ」
胡椒パウダーは「ガンミリスクドゥ」

ピティは米・小麦・豆・とうもろこし等、各穀物に加えて、粉物料理の元として販売されているものもあります。

米粉は「ハールピティ」「ハルピティ」「サハルピティ」
小麦粉は「ティリングピティ」
全粒粉は「アーターピティ」
シコクビエ粉は「クラッカンピティ」
ひよこ豆粉は「カダラピティ」
緑豆粉は「ムンピティ」
ケツルアズキ粉は「ウンドゥピティ」
とうもろこし粉は「イリングピティ」
セモリナ粉は「ルランピティ」

トーセの元は「トーセピティ」
インディアーッパの元は「インディアーッパピティ」

参考)
Wikipedia:Atta flour
ウィキペディア:ケツルアズキ
ウィキペディア:リョクトウ

米粉料理

米粉にココナッツミルクを混ぜて作る料理がいくつかあります。

お椀型の「アーッパ」
ストリングホッパーは「インディアーッパ」
ストリングホッパーで作るコットゥは「コットゥインディアーッパ」
筒状の「ピットゥ」

参考)
Wikipedia:Puttu

無発酵パン

無発酵の平らなパン「ロティ」はサンスクリット語が由来のようです。

インドのチャパティもほぼ同じものを指すようです。
違いとして分かりやすいのは、その厚みだと思います。

クレープのように薄くて柔らかいのがゴーダンバロティ。

ゴーダンバロティより厚みがあり、硬さのあるのがチャパティ。

厚みがしっかりとあり、膨らんでいないナンのような形なのがロティ。

ココナッツが入ったポルロティは、丸い円盤形で厚さがしっかりとある。

そんなイメージです。

ちなみに、「ナン」はペルシャ語由来のイランでパンを意味する言葉のようです。
発酵させて作るので、ロティやチャパティの仲間ではなく、パンの仲間のようです。

パラーターは、ロティやチャパティにギーを塗って折り込んで作るので、表面がクロワッサン生地のようになります。

コットゥロティは、バッティカロアのタミル人コミュニティーから生まれた比較的新しい料理です。
コットゥとはタミル語で刻む、つくなどの意味があります。
その名の通り鉄板の上で、野菜などの具とともにゴーダンバロティを音を立てて刻みます。

参考)
Wikipedia:Roti
Wikipedia:Chapati
Wikipedia:Paratha
ウィキペディア:ナン

発酵パン

日本語の「パン」は、ポルトガル語由来だとされていますが、シンハラ語もポルトガル語由来で「パーン」と言います。

シンハラ語では、野菜の名前=その野菜のカレー でもありますが、
パンや揚げ物に野菜・肉・魚・卵などが付くと、スパイスで調理した(カレー味の)具が入ります。

魚カレーが入ったパーンは、「マールパーン」です。

ハンバーガーを作る際に使われるバンズは「バニス」と言います。

細長い砂糖をまぶしたものは、見た目がワニに似ていることから「キンブラーバニス」と言います。

揚げ春巻きパン

形が細長く春巻きのような見た目ですが、パン屋さんで売っていることから、勝手に揚げ春巻きパンと命名しました 笑

シンハラ語では「ロールス」と言います。

野菜(エラワル)カレーが入ったものは、「エラワルロールス」
肉(マス)カレーが入ったものは、「マスロールス」
魚(マール)カレーが入ったものは、「マールロールス」
チーズ(チース)が入ったものは、「チースロールス」

シンハラ語には「ざ行」がないので、チーズはチースになります。

揚げ餃子パン

 

餃子のような形のもので、パン屋さんで売っているので、こちらは揚げ餃子パンと命名しました。

シンハラ語では「パティス」と言います。

野菜(エラワル)カレーが入ったものは、「エラワルパティス」
肉(マス)カレーが入ったものは、「マスパティス」
魚(マール)カレーが入ったものは、「マールパティス」

ロティで挟んで焼いたもの「ロティパティス」もあります。

ミニコロッケ

日本語のカツレツの語源でフランス料理のコートレットのスリランカヴァージョンです。

英語名はCutletsですが、シンハラ語名は「カティラティ」と言います。

日本人からすると、カツレツというよりは、コロッケに近いと思います。

丸くて小さいコロッケといったところなので、ミニコロッケと命名しました。

卵が入ったものは、「ビッタラカティラティ」
野菜(エラワル)カレーが入ったものは、「エラワルカティラティ」
肉(マス)カレーが入ったものは、「マスカティラティ」
魚(マール)カレーが入ったものは、「マールカティラティ」
パンノキ(デル)が入ったものは、「デルカティラティ」

参考)
ウィキペディア:カツレツ
ウィキペディア:コートレット
ウィキペディア:コロッケ

豆粉料理

タミル料理には、豆の粉から作る料理があります。

タミル語では「ドーサイ」、マラヤーラム語や英語では「ドーサ」と言いますが、シンハラ語では「トーセ」と言います。

屋台でよく売られているのは「ワデー」です。
タミル語では「ヴァダ」あるいは「ヴァダイ」と言います。

レンズ豆(パリっプ)で作ったワデーは「パリップワデー」
ウラド豆(ウルンドゥ)で作ったワデーは「ウルンドゥワデー」
えび(イッソー)を乗せたワデーは「イッソーワデー」

カレーに添えられたり、お酒のつまみとして出されるのは「パパダン」です。

参考)
ウィキペディア:ドーサ
Wikipedia:Dosa
Wikipedia:Vada(food)

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