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シンハラ語3-15 自然の名前

2022年3月02日

本記事では、シンハラ語における自然の名前を学びます。

冒頭の写真から見ていきましょう。

山は「カンダ」と言います。
英語名のKandyの語源です。
カンダの複数形は「カンドゥ」です。

シュリーパーダヤ(Adam’s Peak)の別名は「サマナラカンダ」と言います。
サナマラは蝶を意味します。
蝶の単数形は「サマナラヤー」、複数形は「サマナラヨー」です。

岩山のことを「ギリヤ」と言います。
シーギリヤとは、ライオンの岩山のことです。

ギリヤの複数形は「ギリ」で、ニルギリは青い山々を意味します。

岩は「ガラ」と言います。
多くの地名や山の名前にガラは使われていますが、スリランカの最高峰「ピドゥタラガラ」は、麦わらの高地の岩という意味です。

ガラの複数形は「ガル」で、マウントラビアニアのシンハラ語名「ガルキッサ」に使われています。

花は「マラ」で、複数形は「マル」です。
イスラム化する前のモルディブではシンハラ語が使われていたそうですが、モルディブは「花々の島々」が語源で、首都の名前はシンハラ語の首飾りと同じ言葉です。

木は「ガハ」で、複数形は「ガス」です。
キャンディの北側からマハウェリ河を渡ると「カスガストータ」という町がありますが、その意味は”刺々の木々の港”という意味です。

太陽は「イラ」あるいは「ヒル」と言い、インドの太陽神スーリヤ同様に「スーリヤ」あるいは「スールヤ」とも言います。
マッゴナにあるアーユルヴェーダリゾートのヒルヴィラは”太陽のビラ”の意味です。

丹野冨雄 著『シンハラ語の話し方・別冊 日本語=シンハラ語小辞典』には、日本語の”昼”との共通点を指定しています。
そう思うと、覚えやすいですよね。

月は「ハンダ」と言います。
ヌワラエリヤは”町の光”という意味だと言われますが、ハンダエリヤは”月の光”です。

空は「アハサ」と言います。

風は「フランガ」あるいは「スランガ」と言います。

海は「ムフダ」と言います。

土地・大地は「ブーミ」と言います。
スワンナブーミで、”黄金の土地”という意味で、タイ語ではスワンナプームと発音します。

雨は「ウェッサ」です。

雪は「ヒマ」です。
「ヒマギリヤ」で”ヒマラヤ”を指します。
まさに雪山ということです。

湖は「ウェワ」です。
スリランカの場合は、ほとんどが人造湖です。

池は「ポクナ」です。
ポロンナルワの有料遺跡エリアにあるクマーラポクナは王子の池、ネルンポクナは蓮の池という意味です。

川は「ガンガー」です。
スリランカ最大の川「マハウェリガンガー」は、”偉大な砂の川”という意味です。

小川は「オヤ」です。
ヌワラエリヤ郊外を流れる川「ナーヌオヤ」は、粘液の小川
ディンブラ地方を流れる川「ディクオヤ」は、長い小川
東海岸が流れる川「マドゥルオヤ」は、姫茴香(スパイス)の小川、という意味です。

滝は「ディヤエッラ」あるいは「エッラ」と言います。
ディヤには水の意味があり、2番搾りのココナッツミルクを「ディヤキリ」と言います。

森は「キャラヤ」です。

谷は「ミティヤーワタ」です。

星は「ターラカーワ」です。

露は「ピンナ」です。
象の孤児院がある「ピンナワラ」は、露の森という意味です。

砂は「ウェリ」です。
サーフィンスポットの「ウェリガマ」は、砂の村という意味です。

砂浜は「ウェッラ」です。
コロンボ南部の「ウェッラワッタ」は砂浜の庭園という意味です。
南海岸の「ディクウェッラ」は、長い砂浜という意味です。

島は「ディーパヤ」あるいは「ドゥーワ」です。
セイロン島は「ランカーディーパヤ」と言います。

ジェフリーバワのルヌガンガは「デドゥーワ」にありますが、これは川に2つ(デ)に島(ドゥーワ)があることが由来しています。
マーティンウィクラマシンハの小説「マドゥルドゥーワ」は”泥だらけの島”という名のコッガラにある島が舞台になっています。

ハンバントタには6つの塩田(レーワーヤ)が海岸近くに並んでいますが、
塩田の単数形は「レーワーヤ」、複数形は「レーワー」です。

宝石は「マニカ」「マニクガラ」「マニヤ」などいくつかの単語があります。
カタラガマを流れている「マニクガンガー」は”宝石の川”という意味です。

珊瑚は岩「マル」と花「マラ」をつなげて「ガルマラ」。

真珠は「シッピムトゥ」
貝殻は「シッピカトゥワ」です。

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