2019年4月のテロ後のスリランカでのウェサック祭りを密着

毎年スリランカ最大都市コロンボで盛大に祝われる釈迦(ブッタ)の誕生、悟り、入滅を祝うウェサック祭り。
2019年は5月18日(土)〜19日(日)の2日間行われました。
しかし、4月21日に起きたテロから1ヶ月足らず。
そんな状況の中、今年のウェサック祭りはどのような様子なのか、現地編集部お伝えします。
テロによる自粛
4月21日の連続爆破テロの影響で、トラナ(ブッタの生誕の物語を描く巨大な壁画)は作られず、ダンサラ(食事や飲み物、アイスクリームなどの無料配布)は、うちうちで行われるのみでした。
そのため、例年見られる長蛇の列は見られませんでした。
巨大なランタンの陳列、展示も行われませんでした。
しかし、至る所にランタンと仏旗は飾られ、大きな建物は仏旗のカラーにライトアップされ、静かにウェサックが祝われました。
5月19日(日)日中の様子
タウンホール
ガンガラーマ寺院近くの路地
ガンガラーマ寺院は普段は何もチェックはありませんが、今日は道路でまず荷物チェックがあり、その次に入口で再度で荷物チェックがありました。
最後に履物を預けるところで、リュックを預けました。
ガンガラーマ寺院の菩提樹
インドネシアの世界遺産「ボロブドゥール遺跡」のレプリカには仏旗が飾られています。
ボロブドゥール遺跡の後ろ側には、釈迦(ブッタ)が悟りを開いた場所とされるインドの世界遺産「ブッダガヤの大菩提寺」のレプリカを建立中である。
ジェフリーバワがデザインしたベイラ湖に浮かぶシーマ・マラカヤ寺院も、入口でセキュリティーチェックを受けるようになっていました。
正面のメインの建物ではお坊さんたちがお経をあげ、キャンディアンダンスの太鼓隊、笛隊が演奏をしていました。
5月19日(日)夜間の様子
例年ライトアップされる場所が何もされていないところもありましたが、綺麗にライトアップしているところも多く見られました。
旧国会議事堂のライトアップ
ザ・キングスバリー・コロンボとラウンドアバウト
バンク・オブ・セイロン・タワー
フォートの様子
カーギルスビル
コロンボ港
Lake House
タウンホールの目の前の道
日中に比べて、人が多いタウンホール
タウンホール正面
ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園
初日の18日(土)はコロンボの中心地に行くのは控えましたが、車や人も少ない様子を見て、2日目の19日(日)のお昼にまず回ってみました。
人が少なく、道が空いており、要所要所で警備がいるのを確認し、夜も少し出歩いてみました。
一方で、タウンホール前など少し人が増えている様子をみると、心配になってしまうのが物悲しく感じました。
ただし、それは今持っておくべき危機意識でもあるとも、改めて思い直しました。

「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にてベトナム・カンボジア・ミャンマー・タイ・インドネシア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2017年2月、スリランカ専門誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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