ヘリポートがある茶園の高級リゾート「98エーカーズ」
紅茶ブランド「Halpe Tea」を展開し、エッラ郊外に紅茶工場「Uva Halpewatte Tea Factory」を経営するUHE Exportsがエッラの茶園の山に経営するラグジュアリーホテル「98エーカーズリゾート(98 Acres Resort & Spa)」を紹介します。
その名の通り、98エーカーの茶園の中に建っているリゾートです。
目次
ワールドベストマウンテンホテルのグローバル賞を受賞
『地球の歩き方』には、「世界で美しいホテルランキングのトップ10に入ったホテル。」と記載されています。
おそらく、その元になったアワードは、「ワールドラグジュアリーホテルアワード」のワールドベストマウンテンホテルのグローバル賞を2015年と2016年と連続受賞し、2016年はベストマウンテンホテルリージョナル-西アジア部門も受賞したことからでしょう。
UHE Exportsがエッラにもう一つ経営しているブティックホテル「ザ・シークレット・エッラ(The Secret Ella)」も、ベスト・シーニック・エンバイロメント・ホテル2016のカントリー・アワードを受賞しています。
現在の同社ホームページには、The Secrect Ellaの名はありますが、リンクをクリックすると、The Secret Ellaではなく、コスランダにある「Villa Le Maas Tota by 98 Acres」のページに飛びます。
MDのエランダさんに確認してみようとは思いますが、The Secret Ellaのマネジメントは手放したのかもしれません。
The Secret EllaはGoogleマップ上では確認ができます。
ホテルには2016年の受賞状が飾られていました。(反射して見づらくてすみません。)
参考)
Daily Mirror ONLINE:98 Acres Resort & Spa wins top global awards
Daily FT:98 Acres Resort & Spa clinches top global honours at World Luxury Hotel Awards
World Luxury Hotel Awards:2016 Winners List
Halpe Tea:Travel And Tourism In Ella Sri Lanka
Villa Le Maas Tota By 98 Acres
リトルアダムスピークとアドベンチャー施設
エッラの代表的な観光スポットの一つ「リトルアダムスピーク」の麓の茶畑(グリーンランド茶園)にホテルは建っています。
リトルアダムスピークは茶園が広がっている山でもありますが、その茶園を所有しているのがHalpe Teaを展開するUHE Exportsです。
リトルアダムスピークの山頂までの道を整備したのもUHE Exportsで、山頂へは 98 Acresの敷地の隣接した山道を通って向かいます。
98 Acresに宿泊していれば、山の途中にあるホテルの敷地から登山道に出られ、頂上まで最短ルートで登ることができます。
上の写真は、バス通りからリトルアダムスピーク(ミニアダムスピーク)の頂上に通じる山道の入口を撮影したものです。
写真の左手側の丘にホテルがあります。
このフライング・ラヴァナというジップラインも、UHE Exportsグループが経営しています。
看板の右下に、バギー、マウンテンバイク、アーチェリー、エアライフル、アブセイリングのイラストがありますが、これらができるアドベンチャー施設になっています。
エッラの東側の観光拠点
上のグーグルマップをご覧いただくと分かりますが、98エーカーズはエッラの町の中心から2.5キロほど東にあります。
エッラとパッサラを繋ぐ「エッラ・パッサラ・ロード」沿いに入口があり、ホテルの入口の少し東側(パッサラ側)にバス停があります。
エッラの最も有名な観光スポット「ナインアーチブリッジ」は、98エーカーズの北1キロにあり、とてもアクセスが便利です。
リトルアダムスピークに行くにも、最も近いリゾートで、エッラの東側にある観光スポットの拠点として抜群です。
茶木に囲まれた高台
このホテルの売りは、高台から見渡すリトルアダムスピークとエッラロックの景色です。
エッラからエッラ・パッサラ・ロードを98エーカーズに向かって進んでいくと、ホテルの手前から坂道になります。
登っていくと、入口があります。
レセプションは、さらに階段を上がっていきます。
階段を上がると、茶木に囲まれたエントランス、レセプションがあります。
エントランスの仏像。
レセプション。
茶木に囲まれた小径を少し登っていくと、プール、レストラン、バー・カフェなどがあります。
高台の中央にあるプール
高台の中央にプールがあります。
夜はライトアップされます。
上の写真で奥に見えるのがレストランです。
茶葉を使ったオリジナルメニューが揃うレストラン&バー
エッラ郊外にあるリゾート「Chill Ville View Point Hotel」や、エッラの中心地にあるカフェ「Cafe UFO」のような木で組まれた高い天井です。
テラス席からは眺望が素晴らしいです。
茶葉を使った料理、カクテル、モクテルなどのオリジナルメニューがあるのが特徴です。
ヌワラエリヤ郊外にある紅茶工場を改装したホテル「ヘリタンスティーファクトリー」のように、食事に茶葉が添えられています。
山々のパノラマビューが楽しめる客室(シャレー)
客室は、レストランやプールがある高台から一段下がった丘の斜面に建っています。
下の写真の一番上にあるのがレストラン、その下に並んでいるのが客室のシャレーです。
レストランからシャレーに向かいます。
今回見せてもらったのは、ハネムーン・デラックスです。
シャレーの周辺は綺麗に整えられています。
シャレーのベランダからは、リトルアダムスピークとエッラロックを望む景色が楽しめます。
眼下には茶畑が見えます。
向こうの山も、茶畑が広がっているのが分かります。
さすが、世界三大銘茶のウバは茶園が広がっているのだな〜と思います。
客室に置かれている紅茶はもちろんHalpe Teaです。
弊誌でスリランカ料理のレシピを何度か寄稿いただいたディラーニさんがお勧めする紅茶はHalpe Teaです。
また、調布と二子玉川でカフェ「Fusha Tea Lounge」を運営するN’sティーカンパニーは、Halpe Teaを取り扱っています。
Halpe Teaは本社の一階にティーショップ「Ceylon Tea Supermarket」を運営していますが、紅茶のラインナップが非常に豊富で、紅茶好きの方には喜ばれますので、私も日本へのお土産で何度も購入して、自分でも飲んでいますが、美味しい紅茶だと思います。
石造りのバスタブ。
石造りの洗面台。
客室のタイプは、以下の6つです。
-グランド・エグゼクティブ・スイーツ:2名1泊600ドル
-グリーンランド・スイーツ:2名1泊320ドル
-ハネムーン・デラックス:2名1泊255ドル
-プレミアム・デラックス:2名1泊240ドル
-スーペリアー・デラックス:2名1泊225ドル
-デラックス:2名1泊205ドル
木の床と、鉄道の枕木を再利用して作られた家具など、木を基調にした内装がとても快適です。
一つ上のクラスの「グリーンランドスイート」には、キッチンと調理器具が完備されたパントリーがあります。
ここの茶園の名前がグリーンランドといい、そこから名前が取られています。
最上位クラスの「グランド・エグゼクティブ・スイート」には、プライベートプールが併設されています。
グランド・エグゼクティブ・スイートは、他のシャレーよりもさらに一段低い場所にあり、レストランなどの共有スペースから離れた場所にあります。
他のシャレーは上階と下階で客室が分かれていますが、グランド・エグゼクティブ・スイートはシャレーが丸ごと客室になっています。
ヘリパッド
リゾート内にヘリポートがあり、バンダーラナーヤカ国際空港、ラトマラーナ空港、ウォーターズエッジなど飛行することができます。
飛行時間は60分で、最大4名まで乗れます。
料金は以下の通りです。
ラトマラーナ空港からUSD2,100
ウォーターズエッジからUSD 2,200
バンダーラナーヤカ国際空港からUSD 2,625
ヘリポートからは、シャレーが並んでいる様子が見られます。
スパ
アーユルヴェーダのメニューを含むスパを、山々を見渡せる風が心地よい環境で、サービスを受けることができます。
アクティビティ
98エーカーズは、98エーカーの茶園を活かしたアクティビティが多くあります。
リゾートに隣接しているアドベンチャーパーク、郊外にある紅茶工場はリゾートに滞在せずに、単体で楽しむこともできますので別記事で紹介しますが、ここではリゾートのオプションを紹介します。
バードウォッチング
98エーカーの茶畑と、隣接した10エーカーの森林保護区で63種の鳥を見ることができるそうです。
朝6時〜8時、午後2時〜4時が主な観察時間で、2時間で20種類ほどの鳥が観られるとのこと。
全種類の鳥を観るには3日間はかかるそうです。
マウンテンバイキング
茶畑を抜けて13キロほど離れたナムヌクラに行くマウンテンバイキング。
途中で、別の茶園、ナインアーチブリッジ、山をぐるっと回るデモダラにある鉄道のループ線などを見て回るコースとのこと。
料理教室
事前に予約すると、リゾートのシェフによるスリランカ料理教室を受けることができます。
野菜のカレー3種類、肉のカレー1種類を1時間で作ります。
カフェのオープンスペースで調理をして、出来上がったものは、ランチやディナーとして食べることができます。
ジップライン、バギー、アブセイリング、エアライフル、アーチェリー
隣接したアドベンチャーパークで、様々なアドベンチャーを楽しめます。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
紅茶工場見学ツアー
エッラ郊外にある同社が経営する紅茶工場では見学ツアーを実施しています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
98エーカーズを予約する
98エーカーズはBooking.comから予約できます。
Booking.comの98エイカーズのページはこちらから。
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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