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エスビー食品の手作りカレーセット「スリランカ風キーマカレー」を作ってみた!

2021年4月09日

日本でも手軽にスリランカ風のカレーを作れるようになってきました。

スリランカカレーは1素材1カレーで、何種類ものカレーが1皿にのりますが、料理不精の私には1種類のカレーを作ることから始めないと、始める前に諦めてしまいそうですので、あくまでスリランカ「風」ですが、それぐらいがちょうどいいな〜と思いました。

ということで、今回の記事では、スーパーでも販売されているエスビー食品のスリランカ風キーマカレーのご紹介です。

手作りカレーセット「スリランカ風キーマカレー」

エスビー食品が販売している手作りカレーセットのスパイスリゾートは「スリランカ風キーマカレー」「南インド風ケララカレー」、「タイ風グリーンカレー」の3種類があります。

それぞれ6つのパーツがプラスチックの箱に入っているのが共通しています。

スリランカ風キーマカレーには、以下の6つです。


・炒め用スパイス
・煮込み用スパイス
・ブイヨン
・カレールウ
・辛味スパイス
・香りスパイス

シーギリヤのスパイス?

エスビー食品のウェブサイトには「スリランカ・シギリヤ地方のスパイスが香る本格キーマカレーを楽しめます。」と書いてあります。

シーギリヤでスパイス?と思い、「Sigiriya spice」でグーグルで検索すると、Inamaluwaにあるスパイスガーデンが出てきました。
スパイスガーデンといえば、マータレーですよね!
ちなみに、シーギリヤはマータレー県(Matale Division)に属します。

マータレーの町は東側にナックルズ山脈があり、雨がよく降るため、スパイスがよく取れますので、マータレー県のスパイスということなのではないかと思います。

雨がよく降るウェットゾーンではスパイスが育つため、スパイスガーデンをよく見かけますが、シーギリヤはドライゾーンです。
とはいえ、近くのInamaluwaにもスパイスガーデンがありますので、シーギリヤのジャングルでもスパイスは取れそうです。

キーマカレーとは?

キーマカレーのキーマとは挽肉のことです。
ムガール帝国の料理として知られるキーマ・マタールは挽肉と豆という意味だそうです。

加工所は上越フーズ(池田糖化工業)

加工所は上越フーズと記載されていますが、池田糖化工業の上越工場のようです。

池田糖化工業は、明治37年に麦芽法による製飴で創業したようですが、
麦芽を糖化して水飴を作ったことから企業名に糖化と入っているのでしょう。
現社長が池田さんなので、創業者のお名前と合わせて池田糖化工業さんのようです。

調味料や出汁、パウダー、エキスなど様々な素材を、色んなパッケージで加工しているようです。
製品一覧見ているだけで面白いです。
こういう会社さんがあるんだな〜!と。

料理で使うスパイスたち

材料と手順はパッケージの裏面に記載されています。

炒め用スパイス:クミン

炒め用スパイスを袋から開けると「クミン」が出てきます。

エスビー食品のウェブサイトには「クミンはスタータースパイスとも言われ、調理の最初に油に香りを引き出して使う」とありますが、まさにバターを熱して挽肉を炒めてから最初に使うスパイスがクミンです。
クミンはエジプト原産のようです。

煮込み用スパイス:赤唐辛子、ローレル、クローブ

赤唐辛子は説明不要ですよね。
西回りでインドに到達してみせます!と言って、カリブ海の島に到着したコロンブスがメキシコ原産の唐辛子を発見。

インドに行き、インド原産のペッパー(胡椒)を手に入れてくる代わりに、品種は全然違いますが、レッドペッパーと名付けたいうコロンブスの命名はズルいし、混乱を招くじゃないか〜!と思いますが、その後、唐辛子は世界に広まっていますので、結果として唐辛子の発見及び赤いペッパーと言い放ったのは正解だったのかもしれません。

ローレルは、中国語では「月桂樹」で、和名はゲッケイジュです。
煮込み料理に適しているとエスビー食品のページにはあります。
まさにこのパッケージでは、煮込み用スパイスになっています。
「素材の臭みを和らげ上品な香りに仕上げるのに役立ちます。」ともあります。

クローブは大航海時代に西洋人が押し寄せたモルッカ諸島(香料諸島)が原産です。
釘に似た形をしているので、中国では「釘子(テインツ)」と呼び、
その後、釘と同じ意味の丁の字に置き代わり「丁子(チャウジ)」となります。
和名はチョウジと言います。

肉の臭み消しに効果的で、調理後に取り除きます。とエスビー食品のページに記載されていましたが、そのまま食べました。クローブを噛むとピリピリしました。

カレールウ:パーム油・なたね油混合油脂(国内製造)、小麦粉、カレー粉、ソテー・ド・オニオン、ミルクパウダー、食塩、砂糖、乳糖、ソースパウダー、ガーリック、デキストリン、ジンジャー、ポークエキスパウダー、酵母エキス/着色料(カラメル、パプリカ色素)、酸味料、香料、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

ルウがあると、急に日本のカレー感が出ますが、入っているものがたくさんあります。

デキストリンは、じゃがいも・とうもろこしなどのデンプンを加水分解したもの。
カルビーの説明が分かりやすく、「カルビーでは、デキストリンを使用する目的として、しょう油などの液体物を粉末状にする際に中心的な役割をしています。また、数種類の調味料を使う際、均一につけやすくする働きもあります。」とのこと。

スパイスはジンジャーぐらいでしょうか。
和名のショウガは、ミョウガとともに日本にもたらされた際に、香りの強いほうを「兄香(せのか)」、弱いほうを「妹香(めのか)」と呼んだことから、これがのちにショウガ・ミョウガに転訛したとする説がウィキペディアに記載されています。

香りスパイス:コリアンダー、クミン、ターメリック

英語のコリアンダーは、タイ語のパクチーと同じです。
コリアンダーの種子(コリアンダーシード)を乾燥させたものがカレーによく使われます。
タイではコリアンダー(パクチー)の葉を、食べることが多く、日本人の場合には、パクチーと言えば葉っぱ、コリアンダーと言えば種子といったところでしょうか。

ターメリックは和名:ウコンのことで、上の写真はウコンの黄色が出ているように思います。
ウコンは、ショウガ・ミョウガ・カルダモンと同じショウガ科に属します。

辛味スパイス:胡椒、赤唐辛子、陳皮、パプリカ、デキストリン、コーンフラワー

胡椒はインドのマラバール地方原産。

陳皮(ちんぴ)は、みかん(マンダリンオレンジ)の皮を干したもので漢方薬の原料の一つ。
日本では温州みかんの皮から作られます。
柑橘類(Citrus)はインドのアッサム地方が原産と言われています。

パプリカは果実に辛味をもたない中南米原産の唐辛子の栽培品種でハンガリーで作り育てられました。

コーンフラワーは、とうもろこしから作られる澱粉のことで、アメリカ英語のコーンスターチと同じ意味のイギリス英語。

完成!

1回目は材料はガン無視で、冷蔵庫にあった材料で作り、最後の火を通す時間も短めにしたらこんな風になりました。

反省して、書いてある通りに材料を揃えて、熱する時間も記載されている通りに計って作ったら、キーマカレーっぽくなりました。

水気が少ないカレーは、丸皿に盛り付けた方が綺麗に見えたでしょう。。。
でも、レシピ通りに作った方がキーマカレー感が出ました!

参照)

エスビー食品:スパイスリゾート キーマカレー
Attractions Sri Lanka: Spice Garden, Inamaluwa
ウィキペディア:キーマカレー
Wikipedia: Keema Matar
上越ものづくり企業データベース:上越フーズ
池田糖化工業株式会社 公式ホームページ
エスビー食品:クミンを使いこなそう!
ウィキペディア:クミン
エスビー食品:ローレル
ウィキペディア:ゲッケイジュ
エスビー食品:クローブ
ウィキペディア:チョウジ
ウィキペディア:デキストリン
カルビー:原材料のデキストリンとは何ですか?
エスビー食品:ジンジャー
ウィキペディア:ショウガ
ウィキペディア:ミョウガ
Spice pf Life:ターメリック
ウィキペディア:ショウガ科
エスビー食品:パプリカ
ウィキペディア:パプリカ
Spice of Life:パプリカ
ウィキペディア:コーンフラワー
ウィキペディア:コーンスターチ
ウィキペディア:陳皮
エスビー食品:陳皮
東京デリカフーズ 旬の柑橘類
ウィキペディア:ウンシュウミカン
エスビー食品:コリアンダーシード
マカロニ:コリアンダーとパクチーの違いって?

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