2度と同じものを作らない毎月変わる激ウマカレー!旧ヤム邸 シモキタ荘
私が初めてスリランカに行った2016年当時、スリランカカレーやスパイスカレーは東京にはあまりなく、福岡には独自のスリランカカレーが普及し、大阪ではスパイスカレーブーム、スパイスカレーの中にスリランカカレーもあるようだと認識していました。
そんな中、大阪のスパイスカレー店の中で東京にいち早く進出したのが旧ヤム邸。
2017年7月20日にシモキタ荘をオープン。
それ以外、ずっと気になる存在でした。
旧ヤム邸 中之島洋館にはスリランカ人シェフがいたため、スリランカカレーを出しているという情報を見ていたからか、日本でスリランカカレーを食べる機会があったら行かなくては!と思っていました。
行くことにして調べてみると、スリランカカレーではないということはお店に伺う前に分かりましたが、食べてみると、驚くほどに美味しく、スリランカカレーではなくスパイスカレーですが、紹介させていただくことにしました。
旧ヤム邸とは?
現在、大阪に3店舗、東京に3店舗、神奈川に1店舗があります。
以下に食べログでの点数と、百名店に選ばれた年をまとめました。
旧ヤム邸 シモキタ荘 3.82点
旧ヤム邸 空堀店 3.80点
旧ヤム鐵道 3.77点
旧ヤム邸 中之島洋館 3.71点
ヤミーズ 旧ヤム邸 3.59点
旧ヤム邸 日比バル店 3.23点
旧ヤム邸 かまくら荘 3.15点
旧ヤム邸 シモキタ荘:2018年カレー百名店、2019-2020年東京カレー百名店
旧ヤム邸 空堀店:2017-2018年カレー百名店、2019-2020年カレーWEST百名店
旧ヤム鐵道:2019年-2020年カレーWEST百名店
旧ヤム邸 中之島洋館:2017年カレー百名店、2019年-2020年カレーWEST百名店
点数の高い4店舗は複数回に渡って、百名店に選出されています。
オーナーの植竹大介さんは独学でカレーを学び、心斎橋でカフェを開店した後に、南船場でヤムカレーをオープン。
火の不始末で、店内が焼け焦げてしまったそうですが、常連さんに支えられて再スタート。
旧ヤム邸の名でお店を展開されています。
2011年10月5日、旧ヤム邸を空堀商店街にある築130年越えの古民家にオープン。
2013年7月6日、旧ヤム邸 中之島洋館を中之島のダイビル本館にオープン。
2015年4月2日、旧ヤム鐵道を大阪駅直結の駅型商業施設LUCUA osakaにオープン。
2017年7月20日、旧ヤム邸 シモキタ荘を下北沢の古民家を改装してオープン
2020年6月1日、ヤミーズ 旧ヤム邸を六本木ヒルズにオープン。
2021年7月21日、旧ヤム邸 かまくら荘をオープン。
2021年8月30日、旧ヤム邸 日比バル店を日比谷フォートタワー1階のフードコートにオープン。
1号店、中之島洋館、シモキタ荘、かまくら荘と古民家や歴史ある建物に入っているのは一つの特徴でもあるようです。
シモキタ荘が食べログの点数では最も高いですが、シモキタ荘オープンにあたり、オーナーの植村さんとメインシェフが東京に引っ越したと松 宏彰さんが記事に書かれていましたが、その影響もあって1号店の空堀店よりも点数が高いのかもしれません。
毎月変わる、そして同じカレーは2度作らない
フードコートの日比バル店は違うかもしれませんが、シモキタ荘など、旧ヤム邸の通常のお店は、毎月のカレーが3種あり、翌月以降は2度と同じカレーを作らないという独特のメニュー。
しかも店舗ごとにカレーは異なり、各店長にカレーは任されているそうです。
基本的にキーマカレーのようです。
訪れたのは2021年9月27日(月)11:30過ぎ。
すでにお店の前に列ができていて、リストに名前を書いて待ちます。
開店時の一巡目では入店することができず、20分ほど待って入店。
今回は3種類全部がけにしました。
多重構造の美味が織りなす究極のキーマカレー
食べた瞬間に「これは美味い!」と唸ってしまいました。
スリランカカレーは美味しいカレーでも、どう作ったのか想像がつきますが、この3つのカレーは想像がつきません。
複雑に色んな味と香りが共存していますが、それが絶妙な具合に混ざり、美味の波状攻撃が口の中で展開されます。
これぞ日本人シェフというか、カレー職人・スパイス職人とも言える、積み重なれた探求の厚みを感じます。
そして、ある程度食べたら添えられたスープをかけて、味の変化を楽しみます。
3種類のカレーもそれぞれ単体でも美味しいですし、好きに混ぜて食べても良いそうですが、とにかくレベルが高い!
シンガポールから帰国中の友人と下北沢でランチすることになり、旧ヤム邸を選んだのですが、これは正解だった!と思いました。
毎月違うカレーが食べられるなんて、並んででも通ってしまう人の気持ちが分かります。
美味しいものは食べたいけど、同じものは嫌!という僕みたいな人間にはピッタリなお店だと思いました。
店内は古民家でおしゃれでしたが、入口から入ってすぐのカウンター席の手間に座り、混み合っていたので、ゆっくり店内は見ませんでしたので、夜に伺うとゆったりできるのかな〜と思いました。
この記事を書くのにあたり、旧ヤム邸のオーナーである植竹大介さんが密着取材された
2019年4月23日放送 NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 「王道×革新、2人のカレーSP」を観ましたが、非常に面白かったです。
旧ヤム邸さんの独特のスタイルは、画面越しに伝わってくる植竹さんの独特の雰囲気がすごく合致していて、なお一層、旧ヤム邸さんに興味がわきます。
1,000以上のカレーを生み出し、常に変わり続ける植竹さんとは対局に、王道のカレーを手間暇かけて37年間コツコツと作り続ける荻窪の欧風カレー&シチュー専門店 トマトの小美濃 清さんとの比較が面白い番組でした。
ちなみに、小美濃さんのトマトの食べログの点数は3.93点。
食べログアワードにも5年連続で選べれています。
2017-2018年カレー百名店
2019-2020年カレーTOKYO百名店
2017年食べログアワード ブロンズ
2018年食べログアワード シルバー
2019年食べログアワード ブロンズ
2020年食べログアワード ブロンズ
2021年食べログアワード シルバー
日本の飲食店さんのレベルは大変高く、そして、層が厚いと感じます。
参照)
旧ヤム邸公式サイト
kyu_yam(インスタグラム アカウント)
食べログ:旧ヤム邸 シモキタ荘
食べログ:旧ヤム邸 空堀店
食べログ:旧ヤム邸 中之島洋館
食べログ:旧ヤム鐵道
食べログ:ヤミーズ 旧ヤム邸
食べログ:旧ヤム邸 かまくら荘
食べログ:旧ヤム邸 日比バル店
食べログ:旧ヤム邸 中之島洋館 スリランカカレーとスリランカ人シェフと、、
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食べログ:トマト
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「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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