世界遺産ホートンプレインズ国立公園のトレッキングコース
スリランカの世界自然遺産の中で、比較的気軽に楽しめるのがホートンプレインズ国立公園(Horton Plains National Park)でしょう。
自然遺産は自然豊かなところに行くため、移動時間がかかり、交通手段を事前に手配したり、ガイドさんを手配する必要がある場合があり、文化遺産を見るよりは準備が必要で、費用もかかる傾向にあります。
ホートンプレインズ国立公園は事前に交通手段の手配は必要ですが、ヌワラエリヤから片道1時間で行くことができ、特別な装備や服装、ガイドの手配も不要ですので、比較的気軽に楽しめます。
本記事では以下の3点について紹介します。
・ホートンプレインズ国立公園の概要
・ヌワラエリヤからホートンプレインズ国立公園までの道のり
・3時間のトレッキングコース
・旅の基本情報
ホートンプレインズ国立公園とは?
世界自然遺産の一つ
スリランカの世界自然遺産「スリランカの中央高地」には、以下の3つの場所が登録されています。
- ピークワイルダネス保護区(聖山アダムスピークが有名)
- ナックルズ山脈森林保護区(ミームレ村、トレッキングコースのリバースストーンが有名)
- ホートンプレインズ国立公園(断崖絶壁ワールズエンド、ベイカーズ滝が有名)
ホートンプレインズ国立公園は、ヌワラエリヤから南に30キロ、車で1時間ほどにある、標高2,100〜2,300mの高原です。
ヌワラエリヤやハプタレーのオプション旅行先
ホートンプレインズ国立公園は、主に以下の3つの町から訪れることができます。
- ヌワラエリヤから南に30キロ、車で1時間ちょっと。
- ハプタレーから東に34キロ、車で1時間20分ほど。
- ベリフルオヤから北に42-3キロ、車で2時間ほど。
ヌワラエリヤが最も近く、観光地としてもメジャーですので、多くの人はヌワラエリヤから訪れます。
それぞれの町とホートンプレインズ国立公園の間には見所があります。
- ヌワラエリヤ方面:いちご農園や酪農場、スリランカ鉄道の最高地点。
- ハプタレー方面:魔王の階段(Devil’s Staircase)と呼ばれる景勝地。
- ベリフルオヤ方面:スリランカ一の落差を誇るバンバラカンダ滝。
ホテルをチェックアウト済みであれば、帰りは出発地とは違う方面に向かうのも旅のルートとしてはありでしょう。
バンバラカンダ滝がある「オヒヤ・カルパハナ・ロード」は、カーブの多い山道で時間がかかります。
ベリフルオヤ方面は、デビルズステアケースの下側を通過した後、ハプタレー方面からの「オヒヤロード」と合流して、デビルズステアケースの上側を通過して、ホートンプレインズ国立公園に至ります。
私はヌワラエリヤから入り、帰りはハプタレーに向かいました。
3つの登山道と1つのトレッキングコース
ホートンプレインズ国立公園には、以下の3つの登山道(トレイルコース)と1つのトレッキングコースがあります。
- 周回トレッキングコース:所要時間3時間の9.5km
- スリランカ標高2位のキリガルポッタ山(2,395m)登山道
- スリランカ標高3位トタポラ山(2,357m)登山道
- ダヤガマ登山道
今回ご紹介するのは、観光客にメジャーな高原を周回するトレッキングコースです。
最も近いヌワラエリヤとの往復移動時間が合計2時間、トレッキングコースが3時間、途中で休憩を取るとして、5時間半〜6時間ほどの時間がかかります。
朝5時に出発して、お昼前に帰ってくるようなスケジュール感です。
帰りに牧場や農園などに立ち寄るとお昼頃になるでしょう。
3つの大河の源流
ホートンプレインズ国立公園は、以下の3つの川の源流でもあります。
- マハウェリ川:スリランカ最長の川、ガンポラやキャンディを流れトリンコマリーに至る。
- ケラニ川の支流ケヘルガム川:マスケリア湖に流れ、ケラニ川に合流して、コロンボに至る。
- ワラウェ川:野生の象の群れが見られるウダワラェ国立公園に流れ込み、ハンバントタ郊外に至る。
落差1,000mの断崖絶壁ワールズエンド
ホートンプレインズ国立公園のメインアトラクションは、ワールズエンド、そして、ベイカーズフォールズです。
公園内にベリフルオヤ(オヤは小川の意味)が流れています。
この川にできた滝がベイカーズフォールズです。
公園の南側にはもう一つの小川であるキリケティオヤが流れています。
二つの小川は崖の底で合流し、サマナラ湖ダムに至ります。
ワールズエンドのビューポイントからは、崖の谷底と山、山の向こうにサマナラ湖ダムが見えます。
ダムは山々に囲まれているため、山が海に浮かんでいるようにも見えます。
これが霧があると見えてないので、霧が出ない早朝に訪問することが推奨されています。
貴重な動植物
「スリランカの中央高地」は、多くの絶滅危惧種の動植物の生息地であり、かつ、固有種の割合が高いことから世界自然遺産に登録されています。
ホートンプレインズ国立公園の両生類の91%、爬虫類の89%が固有種だと言われています。
スリランカの代表的な固有種はスリランカヒョウ、スレンダーロリス、カオムラサキラングールなどです。
スリランカの中央高地に登録されているホートンプレインズ国立公園、ピークワイルドネス保護区、ナックルズ山脈はいずれもそれらの生息地です。
ホートンプレインズ国立公園は、カオムラサキラングールが見られることでも知られています。
ただ、私が訪れた時は、チケットブースからトレッキングコースのまでのトゥクトゥク移動中に、望遠レンズが必要な距離で鹿が見えた程度でした。
訪れた日本人で、カオムラサキラングールの撮影に成功されている方もいますので、動物は運次第かと思います。
国立公園までの道のり
上記で記載したように、ホートンプレインズ国立公演は、北側に「パッティポラ入口」、南側に「オヒヤ入口」があります。
最も所要時間が短いのが1時間ちょっとのヌワラエリヤから北側のパッティポラ入口から入る方法です。
夜明け前の出発がオススメ
ホートンプレイズ国立公園の最大のアトラクションは、世界の果てと名付けられた880mの断崖絶壁「ワールズエンド(World’s End)」です。
ワールズエンドのビューポイントからは、崖底が見え、その先にサマンハラ貯水池が見える絶景が楽しめます。
崖からの景色を遮るものがないのがベストですが、霧がよく出ます。
霧は時間が遅くなると出てくると言われ、ワールズエンドの絶景を見るために、朝早く行くことが推奨されています。
※10時までにワールズエンドに到着するのが望ましいという情報もあります。
また、スリランカの中でも朝日が最も美しい場所にも挙げられるのがホートンプレインズ国立公園です。
上の写真は、国立公園に行く前の道中で見られた朝明けです。
私は取材でヌワラエリヤのホテルを4つ泊まりましたが、この日に迎えに来てもらったドライバーさんに出会ったのは3つ目のホテルに滞在中だったため、ドライバーさんが間違えて、3つ目のホテルに迎えに行き、私は4つ目のホテルで待っていましたので、時間通りに出発できていた場合は、もっと綺麗な場所で見れたのかもしれません。
ヌワラエリヤの中心地を出発したのは、5時20分過ぎでした。
とはいえ、標高の高い空気の澄んだ世界自然遺産から見る朝日は格別でした。
朝はどうしても苦手という方にも朗報。
地球の歩き方には、夕暮れも美しいと書いてあります。
たしかに、シーギリヤロックを眺めるピドゥランガラロックも朝日と夕暮れが美しいです。
それでは、ヌワラエリヤからの道のりから紹介していきます。
イチゴ農園、酪農場があるアンベウェラを通過
ヌワラエリヤ競馬場の南が起点となっている国道7号線(A7:ヌワラエリヤ〜アウィッサーウェーッラを結ぶ)は、ヌワラエリヤの南にある郊外の村「ブラックプール(Blackpool)で、B512号線(Blackpool-Ambewela-Pattipola-Horton Plains Road)と交差しています。
道路の名前の通り、この通りをまっすぐ行くと、ホートンプレインズ国立公園に辿り着きます。
アンベウェラ(Ambewela)に入ると、まず、いちご農園が広がるエリアに入ります。
さらに進むと、酪農企業の「アンベウェラ(Ambewela)」、ニュージーランドファーム、「ハイランド(Highland)」の酪農場や工場があります。
早朝は空いていませんが、酪農場は見学を受け付けていて、コロンボにもカフェ「シンプリー・ストロベリーズ(Simply Strawberries)」を展開する「ジャグロ(Jagro)」の農園とカフェがありますので、帰りに立ち寄るのもオススメです。
アンベウェラ駅で道がいくつも交差し、B512号線はワールズエンドロード(World’s End Road)に名前が変わります。
この道路の途中にハイランドの工場があり、行きは写真を取り損ねました。
上の写真は数日後に、鉄道でヌワラエリヤに向かっている際の日中に撮影したものです。
スリランカ鉄道最高地点近くのパッティポラ駅を通過
パッティポラ駅を通過して線路を渡ると、公園の入口が近づいてきます。
上の写真はパッティポラ駅からハプタレーに向かう鉄道の車窓から撮影した写真です。
パッティポラ入口のチケットブース
パッティポラの入口で、一旦、車両を降りてブースでチケットを購入します。
入場料は約5,000ルピー。
私はトゥクトゥクに往復交通費を払って、それで済んだつもりでいましたが、入場チケットだけで5,000ルピーほどします。
チケットの詳細は以下の通りです。
・外国人チケット代2,625ルピー/人
・スリランカ人(ドライバー)チケット代60ルピー/人
・サービスチャージ1,400ルピー
・税金など900ルピー
合計:4,985ルピー
シーギリヤのように、外国人のチケット代金は、スリランカ人のチケット代金の40倍ほどです。
おそらくサービスチャージは1グループ当たりにかかると思いますので、複数人で訪れる方が割安になります。
公共交通手段がない公園ですので、交通手段の手配も複数人の方が割安です。
チケットを買ったら、車両に戻ります。
トレッキングコースの入口(駐車場・ビジターセンター・売店)
パッティポラ入口でチケットを買ったら、車両に乗ってトレッキングコースの入口まで行きます。
入口までは4〜5キロです。
途中にスリランカ標高3位のトタポラ山の登山道入口や、ダヤガマ登山道の入口があります。
登山をする人も入場料を払うわけです。
トレッキングコースの入口に駐車場がありますので、そこでドライバーさんに待機してもらいます。
南側のオヒヤ入口から入場した場合も、同じ入口から入ります。
上の写真には、左側に南側入口のオヒヤ、その先にある町であるハプタレー、バンダラウェラまでの距離が書かれています。
右側には北側入口のハッティポラ、ナヌオヤ、ヌワラエリヤまでの距離が書かれています。
スリランカ標高2位のキリガルポッタ山の登山道も、この駐車場から歩いて向かいます。
入口の前にビジターセンターがあり、国立公園内で見られる動植物について説明されています。
ただ、霧が出ないうちに早く到着すべし!と思っているこのタイミングではじっくり見る気になれませんでした。
簡易なカフェ(売店)もありました。
今回訪れるのは、断崖絶壁のワールズエンドやベイカーズ滝がある、周回のトレッキングコースです。
プラスチックは持ち込みNG
ホテルに「ホートンプレインズ国立公園に行くので明日の早朝にチェックアウトします」と告げたら、朝食を用意してくれました。
朝食込みの宿泊で、早朝チェックアウトの場合は、スリランカではボックスに入れて用意してくれるパターンが多いです。
中身はこんな感じ。
トレイルコースはプラスチックは持ち込み厳禁です。
入口のチェックポイントで、スタッフさんにボックスの中身を確認されます。
まず、ペットボトルのブランド名などが印字されているプラスチックを外します。
3時間以上かかるコースですので、水分補給のためポットボトルの持ち込みは許可されていますが、決して、ポイ捨てはしてはいけません。
ヨーグルトは容器がプラスチックのため、入口で預かると言われ、手渡しました。
ジュースもストローがプラスチックのため、取り外しました。
駐車場にローカルなカフェがありますが、空いていないと困ってしまいますので、少なくとも水は持参し、食べ物も持参した方が良さそうに思います。
夜明け前に迎えにきて、3時間以上何もないところで待たせるのは申し訳ない気がして、パンと果物を半分をドライバーさんにあげて出発!
スリランカのドライバーさんは早起きにも、待つことにも慣れていますので、気にすることはないのですが、つい。
3時間のトレッキングコース
トレッキングコースのマップ
入口にトレッキングコースのマップがあります。
入口はこのマップで右上です。
まず、ベリフル川にかかるレッドブリッジを渡ります。
しばらく真っ直ぐ行くと、分かれ道があります。
霧が出ないうちにワールドエンズを訪れるために朝早く起きたので、基本は時計回りに行きます。
ワールズエンドの手前に、ミニワールズエンド(小さな崖)があります。
その手前にトイレがあります。
分かれ道からワールズエンドまでがワールズエンドロードと言います。
ワールズエンドから分かれ道に戻るまでは、ベイカーズフォールズロードと言います。
ベイカーズフォールズロードは、ベリフル川にできた滝、天然のプールを順番に見ていくルートです。
まず、トイレがあって、その後にベイカーズ滝、ガバナーズプール、レグオブマトンプール、そして、チムニープールです。
以降、各地点について紹介していきます。
レッドブリッジ
上の写真はレッドブリッジが見たベリフル川です。
川を渡ると、道がしばらく続きます。
分岐点
左がワールズエンドに近い「ワールズエンドロード」、
右がベイカーズ滝に近い「ベイカーズフォールズロード」。
霧が出ないうちに、ワールズエンドを見るため、左に進みます。
早朝であることと、2,100〜2,300mの高地のためか、寒くて風が強く、荒野に思えてしまいます。。
しばらく歩くと、説明板がありました。
12月の夜は0度になることもあると書いてあり、読んで余計に寒く感じました 笑
森が太陽の熱を遮っていると。
つまり、太陽がもっと上がってくると、暖かくなるんですよね!という希望も湧きます。
さらに進むと、道がゴツゴツしてきます。
ミニワールズエンド
ミニワールズエンドの前にトイレがあります。
トイレの前は大自然です。
汚いかと思ったら思っていたよりは良い方だとは思いました。
ただ座らなくていい男だからいいとして、女性にとっては微妙かもしれません。
この先からはしばらくトイレはありませんので、行っておく方が安心かもしれません。
そして、ミニワールズエンドに到着です。
谷底に建物が見える断崖絶壁です。
崖に近づくと、風がビュービュー吹いていて、怖さと寒さがありました。
山の奥にダムの一部が見えるのが分かりますか?
この後のワールドエンドとの景色の違いのわかりやすいポイントは、ダムの見えた方です。
左側を見ると、太陽で出てきているのが分かります。
景色を見ようと身を乗り出して落下しないように手前にバラ線があります。
ワールズエンド(世界の果て)
ワールドエンドに向かっているあたりから日が段々と出てきて、明るくなってきました。
先ほどまで荒野に見えていましたが、太陽のおかげで森に見えてきました 笑
そして、ワールドエンズに到着!!
ミニワールズエンドはビューポイントもミニでしたが、ワールズエンズのビューポイントは平らなデッキに加えて、上の写真の右側のように斜面になって続いてます。
ミニワールズエンドで強くかった風が、ワールズエンドはおさまり、かつ、日が出てきて、心地良くなってきました。
山の先のダムがミニワールズエンドよりも、見えるのが分かりますか?
山の奥に見えるダムと山の景色は、海と島の景色のように見えます。
その先に雲が見えて、その上に青い空が見えます。
天気の良い日はスリランカの南端の海岸まで見渡せるという説明を読んだことがありますが、雲がなかったら海岸が見えるのかもしれません。
朝焼けが見えた時点で早起きして良かったと思えましたが、霧がなく、遠くまで見られて、さらに満足です。
ホートンプレインズ国立公園のハイライトなので、ここで景色を見ながら持ってきた朝ごはんを食べようかと思いましたが、人が多くて落ち着かないのと、何かを食べている人があまりいませんでしたので、控えました。
ベイカーズフォールズロードへ
折り返しとなる、ベイカーズフォールズロードに向かいます。
ベイカーズフォールズロードは、ベリフル川沿いに進んでいきます。
右奥に川が見えてきました。
ベイカーズフォールズ(ベイカーの滝)
滝の近くまで降りていくことができますので、坂を下っていきます。
ベイカーズフォールズです。
上から滝を見ると、その先の川が見えます。
上を見上げると、岩によって滝が何段にもなっていることが分かります。
ベイカーズフォールズの名は、探検家のサミュエルベイカーから取られています。
サミュエルベイカーはライオンビールの原点とされ、アフリカでナイル川の源流探索をしたことで知られています。
詳しくは以下のページをご覧ください。
ガバナーズプール(総督のプール)
周回コースから少し離れて川の方までいくと、ガバナーズプールがあります。
わざわざ行ったのに、写真を撮り忘れました。。。
ガバナー(総督)のプールという名は、1831年〜1837年にイギリス領セイロン総督を務めたロバート・ウィルモット・ホートンから取られたものでしょう。
ホートンプレインズという名も、ホートン総督から取られた名前です。
ホートンプレインズはシンハラ語では「マハ・エリヤ・テンナ(大きな光の平原)」と言います。
ホートンプレインズ国立公園内に登山道がある、スリランカ標高3位のトタポラ(着陸した場所)山は、インドの叙事詩ラーマーヤナで、ラーワナが空飛ぶ戦車プシュパカ・ラタで着陸した場所だと言い伝えられています。
ハヌマンがシータ姫の救出のために火を放ち、平原が燃え続けたと言われたことから、マハ・エリヤ・テンナ(大きな光の平原)と呼ばれるようになったとされています。
ヌワラエリヤ周辺やエッラ周辺にはラーマーヤナの伝説の地とされる場所が点在していますが、ホートンプレインズ国立公園もその一つです。
レグオブマトンプール(羊の足プール)
お腹が空いてきたからか、羊の足に見えなくないと思えてきました。
2時間ほど歩き、気温も上がってきて、半袖Tシャツがちょうど良いぐらいになりました。
ここは人があまりいなかったことと、川が見える位置に腰をかけるのにちょうどいい岩場がありましたので、ゆっくりと朝食休憩にしました。
チムニープール(煙突のプール)
トレッキングコースの最後のポイントです。
遠くから見ると、手間のプール部分から上にまっすぐに川が伸びている様子が煙突の形に似ているということかな?と想像がつきます。
プールに近づくことができます。
ガバナーズプール、レグオブマトンプールよりもプール感があります。
この川の奥にはキャンプサイトがあります。
ディパートメントワイルドライフに事前に届出をして承認されれば、キャンプが可能なようです。
入口に戻る
入口に戻ると、入る時にプラスチック容器であることから回収されたヨールグルトが返却されました。
ビジターセンターに立ち寄ろうかとも思いましたが、鉄道の時間が迫っていましたので、駐車場へまっすぐ向かいました。
私は公園北側のパッティポラ駅で降ろしてもらって、鉄道でハプタレーに向かいました。
パッティポラ駅に泊まる列車は1日わずかで、駅に着いた時は鉄道の出発時刻を10分ほど過ぎていましたが、きっと大丈夫!と降りてしまいました。
その後、運良く乗れましたが、もし列車に乗り遅れてしまうと、駅で何時間も待つことになりますので、皆さんは次の目的地まで車やトゥクトゥクで行かれることをお勧めします。
私はヌワラエリヤまで戻らずにパッティポラ駅でおりましたので、トゥクトゥクの料金は3,500ルピーで済みましたが、おそらく4,000〜5,000ルピーくらいかと思います。
旅の基本情報
ベストシーズン
ホートンプレインズ国立公園のベストシーズンは、霧が少ない時期です。
乾季と言われているベスト中のベストが1月〜3月。
霧が少ないのは10月〜3月だそうですが、今回訪れたのは6月下旬でした。
4月には紫の花が咲き広がり、4月~6月はキーナの木の白い花とツツジの赤い花のコントラストで美しいとも言われていますので、ベストシーズンでなくても十分楽しめるかと思います。
気温・服装
年間平均気温は15℃。
早朝、あるいは夕方の景色が綺麗と言われています。
どちらかを目指すと、さらに気温が低くなり、ベストシーズンと重なる12月から2月にかけてはよく霜が降りると言われています。
一方で、日中は日差しが強くなり歩いていると汗ばんできます。
重ね着して温度調整できる服装が良いでしょう。
入場料金
入場料金は外国人は約5,000ルピー。これに往復の交通費が4,000〜5,000ルピーかかります。
移動手段を手配して行くのが基本
北側の最寄り駅のパッティポラ駅から、南側の最寄り駅のオヒヤ駅からもトレッキングコースの入口までは10キロ(徒歩で約3時間)あり、公共交通機関がありませんので、車やトゥクトゥクを手配する必要があります。
車やトゥクトゥクを手配していれば、トレッキング時に重たい荷物は預けておくことができますし、途中に寄り道も可能です。
私は訪れる前日にヌワラエリヤの町でトゥクトゥクドライバーさんに声を掛けて、夜明け前に迎えに来てもらって、帰りは北側の最寄り駅のパッティポラ駅に降ろしてもらい、ハプタレーに向かいましたが、列車は時間通りにきません。
また、夜明け前の早朝に出発することがお勧めされてもいますので、その点でも移動手段の事前手配が欠かせません。
車の手配は以下のページを参照ください。
参照)
Department of Wildlife Conservation:Horton Plains National Park
UNESCO:Central Highlands of Sri Lanka
Wikipedia:Horton Plains National Park
Wikipedia:Totapolakanda
Lakpura:Kirigalpoththa
トム・ソーヤの冒険:ホートンプレインズ国立公園の行き方は、ヌワラエリヤからの日帰りツアーが、おすすめ。
トム・ソーヤの冒険:ワールズエンド (地の果て) !?ホートンプレインズ国立公園で、ハイクを楽しむ。
西遊旅行:34 カオムラサキラングール Purple-faced langur
pepy:カオムラサキラングールはどこに住んでるの?動物園で会える?餌は?
>関連記事
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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