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スリランカの8つの世界遺産の分類、場所をご紹介!

2019年8月13日

スリランカには多くの観光名所があります。
その中でも代表的なのが世界遺産です。

スリランカは北海道よりも小さい島国ながら、8つも世界遺産があります。
この記事では各世界遺産の概要をご紹介します。

スリランカの世界遺産の分類

世界遺産は文化遺産、自然遺産、複合遺産の3つに分類されますが、スリランカにはあるのは文化遺産6件、自然遺産2件、複合遺産0件です。

文化遺産6件のうち、かつての都が置かれていた場所が世界遺産になっているのが4件です。

そのうち、仏教聖地としての性格が強いのが「アヌラーダプラ」と「キャンディ」です。
遺跡としての性格が強いのが「シーギリヤ」と「ポロンナルワ」です。

文化遺産6件のうち、仏教遺跡も4件です。
シーギリヤも仏教の要素はありますが、短期間の都であったため、仏教遺産の蓄積はあまりありませんので、除外しています。

どちらにも該当しない文化遺産がゴールです。

ゴールは大航海時代にスリランカにきたポルトガルが最初に要塞を築き、その後、オランダが要塞を拡張し、現在の町の原型を作り、それが現在も残り、世界遺産になっています。

オランダの後に、イギリスがゲートを増やすなどはしていますが、ゴールの世界遺産はオランダが作ったと言ってもいいでしょう。
ゴールはスリランカ王朝の首都になったことはなく、仏教遺産でもなく、ここは大航海時代のヨーロッパが残したものです。

スリランカの世界遺産はどこにあるのか?

スリランカの世界遺産のエリアは大きく分けて3つに分かれます。

文化三角地帯

旧都の遺跡、仏教遺跡があるのが文化三角地帯です。

キャンディ、アヌラーダプラ、ポロンナルワを結ぶ三角形の中に、シーギリヤ、ダンブッラがあり、スリランカの王朝が繁栄し、仏教文化も栄えたエリアです。
このエリアに5つの文化遺産があり、それぞれ30分〜2時間ほどでアクセス

自然遺産エリア(中央部南部)

自然遺産の「スリランカの中央高地」と「シンハラージャ森林保護区」はスリランカの中央南部にあります。

南西海岸

大航海時代の文化遺産であるゴールは南部に位置していますね。

文化三角地帯にある5つの世界遺産

先述しましたように、こちらには5つもの文化遺産が集まっています。
昔の王朝の都がこのエリアにあったためですね。

また、時の政権と宗教は切っても切れない存在。
スリランカは古くから主に仏教が信仰されており、宗教的に価値が高い遺跡も多くあります。

天空の都シギリヤ(1982年登録)

スリランカで最も有名な世界文化遺産、古代都市シギリヤ。
広大な大地に1つ大きくそびえる岩が印象的ですから、日本ではシーギリヤロックと呼ばれることが多いですね。

1500年の時を超えてなおその威風を残す、紀元前5世紀に建設された宮殿跡シーギリヤ。
ジャングルの中に突如そびえる切り立った崖はあまりにも印象的。
急な階段を上って見下ろす景色は圧巻の一言で、アジアのマチュピチュとも賞されるほどです。

また、途中の岩壁に残る美女の壁画は息を呑むほどの美しさ。
急な階段を上っている最中に、一時の安らぎを与えてくれることでしょう。
スリランカを訪れた際には、絶対に行きたいポイントの1つです。

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古代の都アヌラーダプラ(1982年登録)

スリランカの文化三角地帯の一角を担う、聖地アヌラーダプラ。
このアヌラーダプラは、スリランカでも最も歴史の古い都市です。

約2500年前にスリランカ最古の王朝があったというこの都市は、スリランカ仏教の発祥の地も言われる場所です。
この地から仏教がスリランカの主な宗教となったのですね。

そのために、インドから渡ったとされる釈迦が悟りを開いた菩提樹の木や、シンボルであるアバヤギリ大塔など、仏教関連施設が多く残っています。

中世の都ポロンナルワ(1982年登録)

古代都市ポロンナルワは、アヌラーダプラから12世紀頃に遷都された都です。
こちらも仏教都市として繁栄を遂げ、仏教関連遺跡が多く残ります。

11世紀から12世紀にかけて、南インドから渡っていたタミル人がスリランカで支配地域を広げ、そのためにシンハラ王朝は遷都せざるをえなかったと言われています。

時のシンハラ王は、新たな首都を発展させるべく、灌漑施設の充実に力を注ぎました。
そのために、ポロンナルワは、農業の生産性が高まり、交易の中心地としても栄えた都となりました。
その時代に作られた巨大な貯水池は、今でも見ることができます。

その後、19世紀に発見されるまでジャングルに埋もれた都となっていた古代都市ポロンナルワ。
時を超えて再び表舞台に躍り出た古代都市、その美しさに心奪われるのも遺跡の魅力です。

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ダンブッラの石窟寺院(1991年登録)

スリランカのちょうど中央部あたりに位置するダンブッラ。
聖地アヌラーダプラや古都キャンディとの中間あたりに位置しています。

ダンブッラの石窟寺院の歴史は古く、なんと約2000年もの歴史を誇ります。
長い時を経ても保存状態は良く、時の王朝に保護されたスリランカの寺院の重要な1つです。

5つの石窟で成り立っており、中には多くの仏像や壁画を見ることができます。
古都キャンディやシーギリヤロックからもほど近いダンブッラ、比較的足を運びやすい位置にあります。

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近世の都キャンディ(1988年登録)

スリランカ最大の都市コロンボから電車で1本でつながる聖地キャンディ。
ここは、15世紀から19世紀頃まで栄えていたシンハラ王朝最後の都であり、スリランカ第二の都市でもあります。

キャンディ最大の目玉は、仏歯寺。
ここには釈迦の歯が納められており、連日多くの仏教徒が訪れています。
特に、毎年8月頃にスリランカ各地で行われる「エサラ・ペラヘラ祭り」の中でキャンディで行われるものは、最大規模。
毎年多くの人々がここキャンディに集まります。

キャンディは、街全体が世界遺産。
仏歯寺だけでなく、他の仏教施設や王宮関連の遺跡など多くの遺跡を見ることができます。

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中央南部にある2つの自然遺産

このエリアは、美しい自然が広がるエリア。
熱帯林や貴重な固有種など、様々な動物たちが生活する場所であり多くの保護区や国立公園があります。

シンハラージャ森林保護区(1988年登録)

ここは、スリランカの固有種が多く生息する森林保護区。
森林保護区自体は小規模であるものの、固有種の希少性から国際的に重要な保護区だとされています。

鳥類やは虫類、両生類などの固有種の主な生息地となっています。
森林の深さから、商業伐採の影響も受けていましたが、未だ残っている貴重な熱帯雨林区です。

スリランカの中央高地(2010年登録)

こちらは、つい最近数年前に登録されたスリランカ2つ目の自然遺産。
ホートン・プレインズ国立公園、ナックルズ保護森林、ピーク・ウィルダーネス保護区の3つの森林地帯で構成されています。

標高2000mを超える高地には、多くの固有種が生息するエリアでもあります。
また。ピーク・ウィルダーネス保護区内にあるスリー・パーダは信仰対象として重要な山。
スリランカに存在する4つの宗教、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教、イスラム教全ての宗教の信仰の対象とされています。

アクセスの難しさから訪れる観光客は少ないですが、スリランカの自然に触れるのも旅行の醍醐味です。

世界遺産ホートンプレインズ国立公園のトレッキングコース

南西海外にあるゴール

南部エリアにあるのはゴール1つのみです。
コロンボから最も近い世界遺産がゴールで、鉄道や高速道路があり、アクセスの良い町です。

オランダ要塞都市ゴール(1988年登録)

ここゴールの街は、植民地支配の色が残る街で街全体が堅牢な要塞のように壁で囲われています。
2004年にスリランカをおそった津波の際には、この堅牢な城壁のためにフォート内の街はほとんど被害を受けなかったと言います。

ゴールは海に面する港町。
そのため、古くから交易の中継地点として栄えた街でした。
その後、ポルトガル、オランダ、イギリスの植民地支配を受けて現在の姿になりました。

ヨーロッパの景観とアジアの景観が混在する不思議な街、ゴール。
ゴール近郊には美しいビーチも複数あります。

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最後に

今回は、スリランカの誇る8つの世界遺産をご紹介しました。
どれもスリランカの魅力を感じられる素晴らしい場所です。
アクセスの善し悪しがありますが、複数回に分けてスリランカを訪れてこれら全てに足を運ぶのも良いかもしれませんね。
日本から遠く離れた島国スリランカ、ここには世界中から観光客を引きつける多くの魅力があります。
ぜひスリランカを旅行先に加えてみてはいかがでしょうか。

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