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世界遺産シンハラージャ森林保護区とは?

2024年5月29日

世界自然遺産に登録されているシンハラージャ森林保護区は東西21km、南北7kmに広がっており、いくつかの入口があります。

どちらの入口から入っても、森林奥深くに入って縦走することはなく、周辺をトレッキングします。つまり、入口ごとにトレッキングする場所は異なります。

本記事ではシンハラージャ森林保護区の概要を説明します。

シンハラージャ森林保護区とは?

スリランカ第二の山脈に形成された森林

シンハラージャ森林保護区はサバラガムワ州と南部州の州境にある標高300~1,171mの山脈に形成された熱帯雨林です。

1978年にユネスコの「生物圏保護区」に指定され、1988年にユネスコの世界遺産に自然遺産として登録されています。

スリランカには、巨大な「スリランカの中央高地」がありますが、それに次いで2番目に大きな山脈がシンハラージャ森林保護区を形成した山脈です。

西側には西部州との州境もあり、西部州・南部州・サバラガムワ州の3つの州にまたがっています。

スリランカには2つの世界自然遺産が登録されていますが、もう一つの自然遺産であるスリランカの中央高地は3つの山地が登録されています。

標高差がどれぐらいあるかを比べるのに、同じく世界遺産に登録されている山脈森林であるナックルズ山脈森林保護区と比べてみましょう。

ナックルズ山脈森林で最も高い山頂はGombaniyaで標高1906メートル。
シンハラージャ森林保護区で最も高い山頂はHinipitigalaで標高1171メートル。

ナックルズ山脈森林には20の頂きがあり、1500メートルを超える頂きが10あります。18番目のLahumanagalaが標高1114メートル、19番目のKinihirigalaが標高1068メートル、20番目のLunumadallaが標高1060メートルは、シンハラージャ森林保護区で最も高いHinipitigalaの標高1171メートルよりも低くなっていまs。

スリランカの中央高地よりも標高が低いとはいえ、スリランカ2番目の山脈であり、モンスーンの風が当たることで雨がもたらされます。

東西に細長い起伏のある地形には尾根と谷がいくつもあり、山脈森林に降り注いだ雨は南北に流れ出します。

南に流れた水は、森林保護区の南の境界外の近くに源流があり、南の境界近くを流れるギン川(Gin Ganga)に注ぎ込みます。

北に流れた水は、北側の森林保護区内に源流があるコスクラナ川(Koskulana Ganga)とデルゴダ川(Delgoda Ganga)となって、クダ川(Kuda Ganga)と合流した後に、カル川(Kalu Ganga)に注ぎ込んでいます。

西にはマグル川(Maguru Ganga)の源流があり、こちらもクダ川(Kuda Ganga)と合流して、カル川(Kalu Ganga)に注ぎ込んでいます。

アクセスが悪く、開発されずに残されたことで、シンハラージャ森林保護区はその貴重な生態系を保持しています。

シンハラージャの名は、シンハ(ライオン)のラージャ(王)が、この鬱蒼と生い茂った森林を住処としたという言い伝えに由来するといいます。

面積は8,864ヘクタール(森林保護区が6,092ヘクタール、森林保護区干渉地が2,772ヘクタール)あります。

スリランカ固有種(特に鳥類)が集まっている

スリランカは島国のため、固有種が多く生息していますが、シンハラージャ森林保護区の固有種率は極めて高いです。

スリランカ固有種の樹木と樹木寄生植物は217種ありますが、そのうち139種(64%)が確認されており、その中には16種の希少種も含まれています。

保護区内で記録された鳥類20種のうち、19種(95%)がスリランカ固有種です。スリランカは大きく湿潤地帯と乾燥地帯に分かれますが、シンハラージャで見られない固有種の鳥類は乾燥地帯に生息する種のみで、湿潤地帯に生息する固有種は全て確認できているようです。

哺乳類と蝶の固有種率も50%を超えています。

絶滅危惧種や希少種も生息

保護区内で確認されている絶滅危惧種や希少種は以下の通りです。

・ヒョウ(Panthera pardus)
・インドゾウ(Elephas maxiumus)
・ムラサキムラサキラングール(Presbytis senex)※固有種
・スリランカキジバト(Columba torringtoni)
・アオバシクーカル(Centropus chlororrhynchus)
・スリランカシロムクドリ(Sturnus senex)
・スリランカアオカササギ(Cissa ornate)
・アシナガバト(Garrulax cinereifrons)
・スリランカヒヨドリ(Eurystomus orientalis irisi)

シンハラージャ森林保護区の主なルート

大きく分けて、北側(ラトゥナプラ側)からのルートと、南側(デニヤーヤ側)からのルートがあり、それに加えて東側(モーニングサイド/スーリヤカンダ側)があります。

ラトゥナプラ側は山頂を目指すルートで、最もメジャーなルートです。

クダワ研究センター~シンハガラ山頂ルート

最もポピュラーなクダワリサーチセンターを起点に、標高742メートルのシンハガラの山頂を目指すルートです。

所要時間は5~7時間と一番長いです。

クダワ研究センター~ムラウェッラ山頂ルート

クダワリサーチセンターから、シンハガラより近いムラウェッラ山頂を目指すコース。

所要時間は1~2時間と一番短いです。

ピタデニヤ入口~ケクナ滝コース

ピタデニヤ入口はグーグルマップに登録されていませんが、シンハラージャ・アクセス・ロードの終点にあります。

ケクナ滝(Kekuna Ella)まで行って帰ってくる5キロのコース。

詳しくは以下のページを参照下さい。

世界遺産シンハラージャ森林保護区「ピタデニヤ入口~ケクナ滝コース」

ピタデニヤ入口〜パタン滝〜ケクナ滝コース

パタン滝とケクナ滝を見る7キロ、4時間コース。

ピタデニヤ入口〜パタン滝〜ケクナ滝〜マルモラ滝コース

パタン滝、ケクナ滝、マルモラ滝コースは11キロ、7時間コース。

ピタデニヤ入口〜ブラフマナ滝〜ウラン・ワェトゥナ滝〜ガル・オルワ滝〜タットゥ滝〜ドゥーウィリ滝コース

15キロ、7時間半のコース。

ピタデニヤ保護センター

ピタデニヤ保護センターからギン川にかかる吊り橋を渡って森林保護区に入るルートです。

ランカガマ入口~5つの滝ルート

5つの滝が見られるコースです。

入口近くにあるブラフマナ滝。

2つ目のタットゥ滝。

3つ目のドゥーウィリ滝

4つ目のガル・オルワ滝。

5つ目のウランワトゥナ滝。

クルルガラ入口

バードウォッチングや蝶の観察に理想的とされるルートです。

ラクワナ山脈が隣接していて平均標高が約1000メートル。

滝、山から見渡す南部平原、クルルガラ山頂などを見ます。

モーニングサイド入口

シンハラージャの東にある、スーリヤカンダがありますが、スーリヤは太陽、カンダは山を意味します。

朝日が昇る山ということで、それを英語にしたのがモーニングサイドなのでしょう。

入場料とガイド料

シンハラージャ森林保護区はガイドの案内の元にトレッキングします。

入場料は野生動物局ではなく森林局が管理しているため安価だそうです。

私たちがピタデニヤ入口からケクナ滝まで行ったルートでは、入場料とガイド料込で一人20ドルでした。(2023年11月時点)。

ガイドさんはデニヤーヤで、パルシックさんにコーディネートしてもらったホームステイ先にいるときに、現地旅行会社を通してお願いしたドライバーさんにお願いして、見つけてもらった人です。

参考)
UNESCO:Sinharaja Forest Reserve
Wikipedia:Sinharaja Forest Reserve
Lakpura:Sinharaja Rain Forest
LANKA EXCURSIONS HOLIDAYS:Sinharaja Rain Forest – one of Sri Lanka’s best hiking areas
Things to do in Sri Lanka:Sinharaja Rainforest in Sri Lanka
roar media:Into the Wild – Sinharaja
UNESCO:Open Letter regarding the state of conservation of the World Heritage Property “Sinharaja Forest Reserve” (Sri Lanka)
roar media:Sinharaja Rainforest Expanded By 9000 Hectares
Wikipedia:Knuckles Mountain Range
西遊旅行:シンハラジャ森林保護区

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