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スリランカでのラマダン明け大祭「イード・アル=フィトル」に密着!

2021年5月13日

スリランカでのラマダンは、2021年は4月14日から5月13日で、翌日の5月14日はラマダン明け大祭(イド・アル=フィトル)です。

昨年は新型コロナウイルスのため外出禁止令が出ましたが、今年も感染が拡大しているため、モスクでの礼拝が禁止されています。

ラマダン月(イスラム暦9月)の日中は断食をはじめとする様々な制約があります。
ラマダン月の翌月にあたるシャウワール月(イスラム暦10月)の始めにラマダンの終了を祝って「イド・アル=フィトル」という名前の祝祭を催します。

ラマダンについては、近年日本でもよく知られるようになりましたが、終了後のお祝いについては知らない方が多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「イド・アル=フィトル」についてスリランカのムスリム家庭の様子をご紹介します。

「イド・アル=フィトル」とは

「イド」はアラビア語で祝宴を意味し、「アル」は英語のtheのような冠詞、「フィトル」断食の終わりを意味するそうです。
そのため、この行事は断食の終わりの象徴として行われています。

「イド・アル=フィトル」はイスラム教徒にとって、家族や知人が集まり、プレゼントを交換し合い、アラーの神に感謝を捧げる重要な祝祭日です。

ラマダン月の開始日と終了日は、それぞれの国の宗教権威者が実際に新月を観測して決定されるため、国や地域によって日程が数日ずれることがよくあります。

祝祭期間

また、祝祭期間も国によって異なります。
トルコやサウジアラビアなど、多くのイスラム教国では3日間続きます。
仏教徒の割合が多いスリランカでは祝祭自体は1日だけですが、イスラム教徒のお祭りムードは1週間ほど続くそうです。

今年は水曜日にイド・アル=フィトルを迎えましたので、日曜日まで親戚の家に行ったり、親戚が家に来たりということがあるそうです。
本日、6月8日(土)もその様子が見られました。

ムスリム家庭に密着!

今回は、スリランカの最大都市であるコロンボにお住まいのシュヘイブさん一家に密着しました。
※以下、本記事で紹介しているのは2019年の様子です。

前日の様子

当日は多数の親戚が訪れるため、大掃除や料理の下準備に大忙しです。
雰囲気としては日本の大みそかに似ています。

当日の様子

「イド・アル=フィトル」当日の様子ついて、以下の4つの点をまとめました。

①親戚がたくさん来る

朝8時ごろお墓参りに出かけた一家は、お昼前にご帰宅。
当日は、親戚の方々が入れ替わり立ち替わり訪れるため、食卓にはお菓子が用意されています。

12時ごろ親戚の方々がやってきました。とても賑やかです。

他の親戚の家にも行く予定らしく、30分もせずに帰ってしまいました。
また、夕方から夜にかけても数組の親戚の方々が遊びに来ていました。

②豪華ランチ

また、「イド・アル=フィトル」ではランチもゴージャス。
ラマダン期間は日中の飲食が禁止されているため、実に1カ月ぶりのランチです。

イスラム教徒ではない近所の人にもおすそ分けするのが習慣。
筆者もいただきました。

私のお気に入りはこれ↓

お祝い事の際によく食べられるワタラッパンというスイーツ。
味はプリンに近く、食感はプリンとティラミスの中間といった感じ。
スリランカの伝統的なデザートです。

③お年玉

「イド・アル=フィトル」では一般的に15歳以下の子供にはお金やプレゼントが渡されるそうです。
日本のお年玉と同様、年齢が上がるにつれてもらえる額も上がります。

今年で最後かもしれないお年玉をもえらえてご満悦の15歳次男。
使い道を聞いたところ貯金とのこと。堅実です。

④仲直り

「イド・アル=フィトル」は疎遠になってしまった親戚や仲の良くない人同士の仲直りのきっかけになるイベントです。
これは、ラマダン月における「人に親切であること」「悪口を言わない」といったルールと関係しています。
イスラム教徒はこれらのルールを守ることで自身の信仰心を高めています。

つまり、ラマダン中に積んだ徳の集大成が「イド・アル=フィトル」の日に「和解」といった形
で現れるのです。
今回取材したシュヘイブさんも、喧嘩中の義理のお姉さんと仲直りしたそうです。

断食明け期間の注意点

「イド・アル=フィトル」は平和で楽しい祝祭ですが、実はラマダン直後のこの時期はテロが増加する傾向があります。

イスラム教のラマダンとは?なぜテロが増えると言われるのか?

 

外務省はテロの起こりやすい場所として、以下の場所を挙げています。

①人の集まる場所(観光施設,記念日・祝祭日等のイベント会場,レストラン,ホテル,ショッピングモール,ナイトクラブ,映画館等)
②宗教関連施設(教会・モスク等宗教関係施設)
③政府関連施設(特に軍,警察,治安関係施設)

これら3つを挙げています。
旅行者の方はこれらの施設を訪れる際には十分に注意して行動してください。

まとめ

今回はラマダン明けの祝祭「イド・アル=フィトル」についてご紹介しました。
世界的にみると4人に1人がイスラム教徒の時代ですが、彼らと接点のない多くの日本人にとっては、よくわからない存在かもしれません。
しかし、今回の密着で分かったように、「イド・アル=フィトル」には日本の新年と似たような部分も多くあります。
もちろんそれは彼らの文化のほんの一部分に過ぎませんが、この記事を読んで少しでもイスラム教徒の文化について親しみを感じ、興味を持っていただければ幸いです。

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