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7月のポーヤデー「エサラ・ポーヤ」〜カタラガマ・ペラヘラ〜

2021年7月22日

スリランカでは毎月の満月の日はポーヤ・デイと言われる祝日で、仏教に関連することをお祝いをする日です。

7月(エサラ月)のポーヤ・デイはエサラ・ポーヤと言われ、

  • ブッタ(釈迦)が最初の説教(初転法輪)を行ったこと
  • 仏歯がスリランカに到着したこと
  • 摩耶夫人がブッタ(シッダルダ王子)をご懐妊したこと

を祝う日だと言われています。

また、キャンディの仏歯寺は、キャンディのマルワトゥヴィハーラと、アシュギリヤヴィハーラが1年交代で僧を送っていますが、その交代のタイミングは7月のポーヤデーとされています。

本記事では、エサラ・ポーヤについてご紹介していきます。

ブッタが悟りを得た仏教最大の聖地「ブッタガヤ」

ブッタガヤを模したガンガラーマ寺院の塔

ブッタが29歳で修行のために林に入る際、ブッタの父がブッタの警護を兼ねて5人の修行者を同行させます。

6年間の激しい修行をし、35歳になっていたブッタはガヤ地区で沐浴した後に、村娘のスジャータからミルク粥の布施を受け、体力を回復します。

体力を回復したブッタは、過度の快楽が不適切であるのと同様に、極端な苦行も不適切であると思い、修行をやめます。

修行をやめたブッタを見た5人の修行者は、ブッタが修行から堕落したと思い、ブッタを置いて、サールナートの鹿が多くいた林「鹿野苑」に去ります。

体力を回復したブッタは菩提樹の下に座り、瞑想を行い、悟りに達します。

その場所が仏教の最高の聖地であり、仏教の八大聖地、四大聖地でもある「ブッタガヤ」です。

初転法輪と仏教教団の発祥地「サールナート」

ガンガラーマ寺院の法輪

悟りを得たブッタは、修行を共にした5人の修行僧に悟りを説くため、ガンジス川の聖地「ヴァーラーナシー」の北10kmほどにあるサールナートに向かいます。

サールナートで、ブッタの説法を聞いた5人は悟りを得て比丘となり、ブッタの最初の弟子「五比丘」と呼ばれるようになります。

この初めてブッタが仏教の教義(法輪)を説いたことを初転法輪といい、これを祝うのがエサラ・ポーヤです。

法輪はブッタが説いた八正道のシンボルでもあり、インド国旗の中央に描かれ、スリランカの仏教寺院でも法輪が見られます。

こうして、「三宝」である「仏(ブッタ)・法(法輪)・僧(修行者)」が揃い、仏教教団が発祥します。

サールナートは仏教の四大聖地の一つになっています。

仏歯(ブッタの犬歯)

エサラ・ポーヤは仏歯がスリランカに到着したことも祝っています。

インドのカリンガ国から女性の仏教修行者のクマ(Khema)がアヌラーダプラに持ち出し、ダンマチャッカ(法輪堂)に納められたとされています。

現在もキャンディの仏歯寺に納めれているとされています。

雨安居(ヴァスシーズン)の始まり

ヴァスシーズン(ヴァスは雨という意味)は、7月のエサラ・ポーヤから10月のヴァプ・ポーヤまでの3ヶ月間続きます。
日本語では雨安居(うあんご)と言います。

仏教の発祥地インドでは雨季にあたり、野外での活動が困難なこと、また、雨季に出歩くと、草木の若芽や土から出てきた昆虫たちを踏みつけてしまうことが多いことから、屋内での説教や瞑想などを行う期間と説明されます。
他の時期と比べると、僧侶は屋内にいて話し合う時間が持てるため、信徒との関係が大事な時期とも言われています。

お釈迦様が活動したインド北東部の現在の雨季は6月中旬〜9月中旬とされ、雨安居の期間と1ヶ月ほどずれていますが、当時の暦の問題なのかどうか、まだ調べきれていません。

タイやミャンマーではお坊さんが壺を持って行列して歩く托鉢が見られるますが、こういう外に出る活動をこの時期は行いません。
スリランカでは托鉢があまり見られないのは、雨安居の状態(お坊さんがお寺にいて、村人が食事を届ける)が通年行われているからだそうです。

スリランカでは仏教が衰退したため、タイから僧侶を招いてサンガ(シャム・ニカーヤ)を創設し、シャム・ニカーヤが主流となっていますが、シャム・ニカーヤに出家できるのは、スリランカのカースト制度で上位の農業カースト(ゴイガマ)のみです。
農民と繋がりがあるシャム・ニカーヤは、農民からの食事を届けてもらうようになり、スリランカでは常に雨安居の状態にあるのかもしれません。

東南アジアでも祝われるエサラ・ポーヤ

毎月あるポーヤデーの中でも、雨安居に入る7月(エサラ・ポーヤ)は、カンボジア 、タイ、ラオス、ミャンマー、インドネシアなどの国でも祝われます。
特に有名なのは、インドネシアの世界文化遺産に登録されている仏教遺跡の「ボロブドゥール寺院」と「ムンドゥット寺院」でのお祭りのようです。

エサラ・ポーヤはサンスクリット語由来のAsalha Puja(Asalhaはサンスクリット語の7月)、あるいは、法輪を意味するダルマからDhamma Dayとも呼ばれるようです。

7月のカタラガマ・ペラヘラ、8月のキャンデ・ペラヘラ

7月のエサラ・ポーヤに合わせて行われ代表的なペラヘラは南部の聖地カタラガマで行われる、カタラガマ・ペラヘラです。

キャンディで行われるペラヘラは、「エサラ・ペラヘラ」とも呼ばれるため、エサラ・ポーやに行われると勘違いされることもありますが、翌月の8月(ニキニ月)の満月の日「ニキニ・ポーヤ」に最終日を迎えるように開催されます。

キャンディ・ペラヘラはエサラ月の新月にスタートして合計15日間取り組みます。
最初の5日間はパレード(ペラヘラ)は行われず、後半の10日間にペラヘラが町を練り歩きます。

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参照)

ウィキペディア:ブッタガヤ
サールナート
ウィキペディア:三宝 
ウィキペディア:四諦
ウィキペディア:八正道
ウィキペディア:ダラダー・マーリガーワ寺院
Wikipedia:Khema 
Wikipedia:Asalha Puja
Wikipedia「Vassa」
The Rain Retreat (Vas Season)
やさしい仏教入門「安居、雨安居、夏安居」