スリランカカレーの定番中の定番「ダールカレー」と「チキンカレー」をスパイスから作る
スパイスブランド「HAT SPICE」のブランドオーナーのちゃいまいから、ダールカレーとチキンカレーのレシピとスパイスを送ってもらい作ってみました。
パウダーのスパイスではなく、ホールスパイスを砕いてから作るように指示があり、その通りにやるとコーヒーミルでコーヒー豆を挽くように香りが感じながら料理をするのは楽しいものでした。
上質なシナモンを送ってくれたのか、私が普段コーヒーや紅茶に入れているスリランカのスーパーで買ったシナモンよりも、香り・感触が良いシナモンで、料理をすると素材の良し悪しも知ることができるのがいいなと思いました。
私はココナッツミルクがたっぷり入ったカレーが好きなのですが、どっさり入れて作ってみたら、自分の好きなカレーができて、やっぱり自分で作るのは大事だなと思いました。
という全然料理をしない人間の素朴な感想を書いてしまいましたが、HAT SPICE、ダールカレー、チキンカレーについて簡単に紹介したいと思います。
スパイスブランド「HAT SPICE」とは?
HAT SPICEのウェブサイトには以下のように書いてあります。
開発者は、インドやスリランカに修行に行ってしまうほどのスパイス好きだらけ。
開発者のうちの二人に私はスリランカで出会い、日本でも一緒にスリランカ料理店に行きましたが、料理の素材や調理法などが食べながら分かるようで、料理を研究している人とは、こういう人のことをいうのだな!と非常に参考になりました。
現在、HAT SPICEが販売しているのはスパイスセットは以下の6つです。
キーマカレー
チキンカレー
バターチキンカレー
フィッシュカレー
ポークカレー
野菜カレー
カレーを作るのに必要なスパイスとレシピが袋に一緒に入っていますので、開けて指示通りに作ればスパイスから作るカレーが作れます。
最初にリリースされたのは、キーマ・チキン・バターチキンの3種類でした。
リリース当時にそれぞれ買って作ってみたのが以下の写真です。
その後、ポークカレー、フィッシュカレー、野菜カレーがリリースされたので、またそれぞれを作ってみました。
日本のカレールーからもカレーを作らないほどに料理不精の私ですが、スパイスからカレーを作るのは楽しい!と思えました。
私の仕事はスリランカの情報を伝えることですので、スリランカ料理を作らないといけません。
が、料理不精な私は買い物に行って、レシピを調べて作るほど能動的になれていませんでした。
そこで、スリランカ料理の定番中の定番であるダールカレーとチキンカレーを作るために必要なレシピとスパイスを送ってもらいました。
スリランカの定番といえばダールカレーとチキンカレー
スリランカで最も食べられているカレーは、ダールカレーとチキンカレーだと思われます。
以前、インターン生にコロンボの街でスリランカの人たちに「好きなカレー」を聞いた結果は以下の2つがトップ2でした。
1位:チキンカレー78名
2位:ダールカレー67名
3位:フィッシュ20名
4位:ベジタブル18名
5位:パンプキン4名 ポーク、キャロット、ジャックフルーツ、エビ、 パープルなど
インタビュー調査については、こちらのページを参照ください。
https://spiceup.lk/internship-2/100survey/
ということで、今回はこの2つのカレーを作ってみました。
ダールカレー(パリップ)
スリランカのカレーは、1食材1カレーで作るため、素材の名前がそのままカレーを意味することが多いです。
日本語でレンズ豆
ヒンディー語でダール
シンハラ語でパリップ(පරිප්පු)という豆を使ったカレーです。
ウィキペディア「レンズマメ」には以下のように書いてあります。
光学用途で使われる「レンズ」の語源は、このレンズマメであり、当初作成された凸レンズがレンズマメの形状に似ていたことからこの名前が付いた。
西アジア原産で、コムギやオオムギ、エンドウ、ソラマメ、ヒヨコマメなどと同時に栽培化されたと考えられる。
レンズマメは、人類が利用してきたマメの中で最古の部類に属する。
肥沃な三日月地帯で栽培が始まり、ヒヨコマメやソラマメと並んで重要な食物となった。
書籍『スリランカを知るための58章』には、以下のように書いてありました。
ご飯食べた?という挨拶に対して、材料名で答えることが多い。
これはスリランカカレーが一素材一カレーで作られているからでしょう。
送ってもらったレシピ通りでは上記の写真に加えて、「青唐辛子」「カレーリーフ」が記載されていましたが、なかったので写真にあるもので作りました。
ココナッツをたくさん入れて料理を作るのは初めてで、計量している時に、すでにココナッツの香りがして、やっぱりココナッツっていいよね〜!と思いました。
出来上がったのがこちら。
青唐辛子が入っていないので、辛くありません!
クリーミーで辛くないカレーが好きな私には、むしろ材料が揃ってなくて良かったです!笑
チキンカレー(ククルマス)
鶏肉のことをシンハラ語でククル・マスと言います。
マス(මස්)は肉を意味しますので、シンハラ語では以下のように言います。
鶏肉:ククル マス(කුකුල් මස්)
牛肉:ハラク マス(හරක් මස්)
豚肉;ウール マス(ඌරු මස්)
マトン:エル マス(එළු මස්)
送ってもらったレシピには、こちらにもカレーリーフ、青唐辛子が記載されいましたが、持ってないのでなし!
ココナッツミルクとレシピにありましたが、ココナッツフレークしかありませんでしたので、ま、いっか、これで!とフレークを投入。
胡椒(ホールスパイスを挽いた方が良い)と書いてあり、胡椒のホールスパイスも送ってくれていたので、初めて胡椒を挽いてみましたが、これがとてもいい!
胡椒の香りがしてきて、ホールスパイスを挽く良さを知ることができました。
できたのがこちら。
悪くないけど、もっと美味しくできたでしょ!という仕上がりになってしまいました。
レシピ通りに作らないからですね。
今度は揃えて作ります。
HAT SPICEで販売しているスパイスセットであれば、動画も見られますので、失敗することは少ないでしょう。
ということで、皆さんも良ければ、ぜひスパイスから作るカレーを日常に取り入れてみてください。
参照)
HAT SPICE公式サイト
ウィキペディア:レンズマメ
ウィキペディア:ダール
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「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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