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シビル・ウェッタシンハ著『きつねのホイティ』

2022年12月28日

スリランカにおける児童文学の第一人者シビル・ウェッタシンハの絵本『きつねのホイティ』を紹介します。

絵本作家シビル・ウェッタシンハとは?

シビル・ウェッタシンハは、世界的な評価を受けたスリランカを代表する絵本作家です。
その作品は、英語・スウェーデン語・デンマーク語・ノルウェー語・日本語・中国語などいくつもの言語に翻訳されています。
国内外で200以上の賞を受賞し、芸術分野におけるスリランカの最高賞であるKala Keerthi賞を受賞しています。
子どものダンマパダヤ、子供の聖書、児童虐待の啓蒙書などのシリーズでもイラストを手掛けています。

その生涯

シビル・ウェッタシンハは、建築請負業の父、レース作りアーティストの母の元に、1927年に5人兄弟の2番目として生まれました。
生まれつき片方の目が見えませんでした。

幼少期の6年間をゴール近郊のギントタ村で過ごし、ギントタ仏教学校(現Ginthota Madya Maha Vidyalaya)で初等教育を受けます。

レース作りアーティストの母はシビルに建築士になってほしいと思っていたですが、建築請負業の父はシビルにアーティストの道に進むことを勧めていたそうです。

父がより良い教育環境を求めて、シビルが6歳の時に家族でコロンボに移住し、シビルはバンバラピティヤのHoly Family Convetに入学。

シビルのアーティストとしての最初の仕事は15歳の時です。
父がシビルの絵をアートギャラリーに送り、その画廊でシビルの絵を見たRoyal Primary(現Royal Preparatory School Primary、Royal Collegeの幼稚園)の校長が、夫妻で編集していた本の挿絵をシビルに依頼したのです。

シビルは17歳で、新聞社Lankadeepaにイラストレーターとして入社します。唯一の女性社員だったそうです。

24歳の時(1952年)にLake Houseに転職し、新聞Janathaでメインのイラストレーターとして働きます。唯一のフルタイムの女性ジャーナリストだったとのこと。

同年、24歳で新聞Janathaの子供向けページに「Kuda Hora(かさどろぼう)」という物語を発表します。これが後に1冊の本となり、国内外で高く評価されます。Kuda Horaの成功を受けて、シビルは児童書作家・イラストレーターとして本格的なキャリアの歩みを始めて、200冊以上の児童書を制作するようになります。

Lakehouseのつながりから、Sunday Observer、 Silumina、Daily News、Sarasaviyaと各新聞でイラストと執筆を担当するようになります。

26歳の時に、新聞の副編集長だったドン・ダルマパラ・ウェッタシンハと結婚。

主な受賞歴

1965年に『Vesak Lantern』でイザベル・ハットン賞(アジア女性児童文学者部門)を受賞。
1982年に『かさどろぼう』で第3回野間児童絵本原画コンクールで佳作を受賞。
1989年に『Deeptha Lama Maga(Children’s Bible in Sinhara)』がブラティスラヴァ世界絵本原画展でイラストレーション賞を受賞。
1995年に『きつねのホイティ』が日本図書館協会の選定図書に選出。
1996年に、シリマーボー・バンダーラナーヤカ首相から芸術と児童文学の「Vishwa Prasadini」賞を受賞。
2003年にルフナ大学から「Rohana Pradeepa」賞を受賞。
2005年にスリランカ政府からKala Keerthi賞を受賞。
2012年に第17回日経アジア賞文化部門を受賞。

参考)
ウィキペディア:シビル・ウェッタシンハ
Wikipedia:Sybil Wettasinghe

絵本のあらすじ

村の女性が作るご馳走に惹かれてきつねのホイティ。

ホイティは人間に変装して食事をご馳走してもらうことを企み、成功させます。

食事を出した女性たちはきつねであることに気付きますが、だまされたふりをしてホイティに食事を振る舞います。

気を良くしたホイティは騙された女性たちをバカにし、それを耳にした女性たちはホイティに仕返しを試みます。

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