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フォートに残るキャンディ王国最後の王の独房は衛兵小屋だった

2023年5月02日

コロンボフォートのCeylionco Houseの敷地内に、シュリ・ウィクラマ・ラージャシンハ王の独房と言われているものが残されています。

イギリス軍によって捕らえられた王は、実際にこの独房に入れられたのでは、この地に建っていてオランダ東インド会社の役員たちの住宅に1年ほど住んだ後に、インドに移送されています。

本記事では、シュリ・ウィクラマ・ラージャシンハ王の独房について紹介します。

シュリ・ウィクラマ・ラージャシンハ王の独房とは?

Ceylino Houseの駐車場に、キャンディ王国の最後の王「シュリ・ウィクラマ・ラージャシンハ」がイギリス軍に捕らえられた後に監禁されていたとされる小さな建物があります。

建物にはプレートが置かれています。

王がここに幽閉されたとありますが、それは真実ではないようと新聞社の記事や歴史について考察した記事に書かれています。

反対側に回ると、中を覗けるようになっていて、王や女王の肖像画などが見られます。

エシュロン兵舎の衛兵小屋だった

キャンディ王はイギリス軍に捕らえれ、コロンボフォートのオランダ東インド会社の役員の家に1年ほど軟禁されていたと言われています。

その場所が、この小屋が建っているCeylinco House辺りだったと言われています。

当時は、Ceylinco Houseから、貨幣博物館が入っているThe Central Pointの辺りまでは、オランダ東インド会社の役員の家が並んでいたそうです。

王は後に、タミルナードゥ州のベッロールに移送されますが、それまでの約1年間をオランダ東インド会社の役員の家で暮らしています。

小屋はイギリスが建設したエシュロン兵舎の入口に立つ衛兵の小屋として建てられたものです。

スリランカが独立し、各地のイギリス由来の地名がシンハラやタミルの地名に置き換わっていく1950年代に、衛兵小屋が現在の形に作り替えられ、シュリ・ウィクラマ・ラージャシンハ王がイギリスによって、こんな小さな小屋に監禁されていたとして噂が流布され、現在に至っているようです。

参考)
Truth behind the Prison cell of the last King in Colombo Fort
the Sunday Times:Mystery over the last King’s ‘cell’ in Fort
Wikipedia:Vellore
ウィキペディア:斜線陣

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