コロンボ唯一のラーメン店「Ramen Izakaya Makotoya」
Ramen Hamakaze、Ramen Misoyaが閉店し、台湾まぜそばのHanabiを除くと、現在コロンボで唯一のラーメン店はまこと屋となるでしょう。
ラーメンまこと屋のスリランカの店舗「Ramen Izakaya Makotoya」は、開店前からお話を伺い、店舗の工事も見せていただいていますが、改めて本記事で紹介します。
目次
Ramen Izakaya Makotoyaとは?
Ramen Izakaya Makotoyaは、関西を中心に国内64店舗(大阪府に3店舗、兵庫県13店舗、愛知県7店舗、奈良県5店舗、滋賀県5店舗、岐阜県3店舗、京都府2店舗、和歌山県1店舗、三重県1店舗、徳島県1店舗、福岡県1店舗、神奈川県1店舗、沖縄県1店舗)、海外に9店舗(オーストラリア4店舗、台湾3店舗、マカオ1店舗、スリランカ1店舗)を展開するラーメンまこと屋のスリランカの店舗です。
オーストラリアへの出店はスリランカの後ですが、すでに4店舗となり、海外で最も出店数が多い国になっています。
新業態として、2020年3月に肉中華バルWOKを大阪府に開業しています。
メニュー
看板メニュー①牛骨ラーメン
1本5kgもある牛骨を特殊な大型圧力寸胴を使い炊き出した濃厚牛骨白湯スープで作られるラーメンが看板メニューです。各店舗で1回30kgもの骨を炊き出しているそうです。
日本側のウェブサイトでは、「牛じゃんラーメン」と記載されていますが、スリランカの店舗では英語名はBeef Broth Ramenで、中国人のお客さんも多いことからか漢字名は「牛骨白湯拉麺」となっています。
登録商標されているようです。
公式サイトには、麺、辛味噌、香味油、チャーシューへのこだわりが書かれています。
日本ではチャーシューは豚バラ肉から作っていることが説明されていますが、スリランカでは豚を食べない人たちもいるため、チャーシューは豚もしくは鶏が選べるようになっています。
辛さが4段階で選べるようになっているのもスリランカならではでしょう。
スリランカ人スタッフさんに、スリランカ人にはどの辛さが一番人気なのか聞いたら、「一番辛くないマイルドです」というまさかの回答が!笑
看板メニュー②鶏白湯ラーメン
鶏白湯ラーメンのページにも、登録商標のマークがあります。
日本での名称は「鶏じゃんラーメン」ですが、スリランカ店の英語名は「Chichen Soup Ramen」、漢字名は「鶏骨白湯拉麺」です。
ラーメンまこと屋は、最初は「フカヒレヤ」という名のフカヒレラーメン店として開店しています。
島田紳助さんが「宮城気仙沼産のフカヒレを使い、なおかつそれを庶民的な価格帯で販売することができれば、流行るラーメン屋ができるのではないか?」 と考え、白羽の矢が立ったのが、現在のラーメンまこと屋の社長、笠井政志さんだったそうです。
1999年10月に一号店として福島店(現在の福島総本店)を、2020年7月に二号店として心斎橋店(ネット検索では本店と表示される)をオープンし、しばらくは順調だったものの、次第に客足はまばらに。
島田紳助さんは、2005年に石垣島に喫茶トムルを開業していますが、現在は閉店しています。2005年に開業した寿司はせ川を心斎橋に出店し、こちらはグループ店舗含め7店舗を経営していますが、その成功に至る前の失敗例の一つがフカヒレラーメンだったのでしょう。
笠井さんたちは、フカヒレラーメンとは全く違うラーメンを開発しますが、それが清湯スープに白菜を入れた「鶏醤ラーメン」でした。
公式サイトの鶏じゃんラーメンの説明には、「春先の九州、冬場の信州など季節に応じた産地からひと玉2kg以上の肉厚の白菜を仕入れている」ことが書かれています。
2002年に店名をラーメンまこと屋に変更し、2003年に法人化して島田紳助さんに開業資金の返済を開始し、店舗数を毎年飛躍的に増やしています。
その他のフードメニュー
巻き寿司、サラダ、枝豆、フライドポテト、餃子、天ぷら、唐揚げ、チキンカツなど多様なメニューがあります。
チャーハンや丼メニューもあります。
求人専用サイトには、「まこと屋自慢の黄金チャーハンは厳しいテストに合格した従業員のみお客様への提供することを許されます。」と記載されています。
「家族が喜ぶラーメン屋」がコンセプトのまこと屋らしく、キッズメニューもあります。
スリランカ人や中国人には読めないとはいえ、日本語で書かれたこちらの方が日本人的にはそそります。
お酒が飲めるラーメン屋
スリランカではお酒を提供できるお店は限られていますが、Ramen Izakaya Makotoyaの名の通り、お酒も提供しています。
スリランカ国内で製造されているライオンラガーとカールスバーグの生ビールをはじめ、
ハードリカー各種が揃っています。お酒の充実ぶりは、一流ホテルのバーのようです。
別の店員さんが、「僕の写真も撮ってくれ!」とバーカウンターでポーズを撮ったのでパシャリ。
もっと肌が白くなるように撮って!と言われて、再撮影!笑
実食!
牛じゃんラーメン
細麺が美味しいです。
公式サイトには、「小麦にこだわり低加水の細ストレート麺に仕上げております。48時間熟成の24番角細麺は小麦の風味とコシを感じていただくために少し固めの食感になっております。」とありますが、この麺の食感がスリランカでも実現されているのが素晴らしいと思います。
チャーシューは、「豚と鶏とどっちがお勧め?」とスリランカ人の店員さんに聞いたら「ポーク!」と言っていたので、ポークを選びましたが、厚みがありつつ柔らかい、美味しいチャーシューでした。
辛さは一番控えめのでマイルドにしました。
ラーメンを注文した時に、「ライオンラガー?」と聞かれて、う~んと反応したら、「ソフトドリンク?」と言われて、また、う~んと反応してしまったら、ウォーター!と水を持ってきてくれた。優しい!氷が入っているのが日本的です。
スタッフの仲が良いまこと屋
まこと屋の取締役に名前を連ねる御三方は、ラーメンで起業する前に、ともに神戸の牛丼チェーンで働いた仲間であり、商品開発部長など他にも会社の主要メンバーに神戸の牛丼チェーンからの仲間がいるのが興味深いです。
創業メンバーが残っている会社の方が少ないと一般的には言われますが、それとは大きく異なるようです。そして、社員さんや副社長の吉田さんが、社長の笠井さんの話をよくされるので、仲の良い会社なのだなという印象が強くあります。
笠井さんは高校を卒業してダンロップに入社するも、起業を志して、神戸の牛丼チェーンに転職し、25歳でラーメンで起業されています。
日本に住んでいたという常連のスリランカファミリーがご来店。家族が喜ぶラーメン屋らしい光景です。
お客さんと店長のファイサルさんが日本語でお話されていました。
多言語を話す人が多いスリランカ人は、日本語ができる方の場合、スリランカ人同士でも日本語で話している様子をよく見かけます。
日本人に対しては日本語でしか話さない傾向がある日本人は、この点についてはスリランカ人を見習った方がいいように思います。
お父さんに「カウンターでも写真を撮ってくれ!」と言われて、パシャリ。
「角度が違うな!」と言われて、再撮影!笑
スリランカらしくて最高です。
「写真は掲載してくれるんだよな?子供の写真の掲載ももちろんOKだ!」というので、それぞれ掲載させていただきました。
参考)
ラーメンまこと屋公式サイト
株式会社マコトフードサービス求人専用サイト
日経レストラン2007年1月号:ヒットのたまご3二極化のすき間を突いてワンコインラーメンが人気ラーメン まこと屋 心斎橋店(ラーメン店、大阪・心斎橋)
サラリーマンがネットでお小遣いを得る方法:“ラーメンのマクドナルド”を目指す(笠井政志氏)
寿司はせ川公式サイト
ウィキペディア:島田紳助
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「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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