シンハラ語3-8 カレーの種類と名前、炒め物・揚げ物・和え物の名前

日本人から「スリランカでは毎日カレー食べるのですか?」と聞かれることがありますが、一般的な日本人の感覚からすると、スパイスを使った料理はカレーになりそうです。
スリランカにおいて、スパイスは基本調味料です。
「日本人は大豆調味料(醤油や味噌)を使った料理を毎日食べるのですか?」という質問に近いかもしれません。
友人のインド人が初めて日本にきた時に「Japanese food is no taste! Don’t you have any spicy foods?」と聞かれたのが印象に残っています。
その後、テーブルに置かれた七味唐辛子入れを発見して、全量の唐辛子をお蕎麦にぶっかけて、「Little bit spicy. Now, I can eat Japanese noodle!」と言っていました 笑
そんなNo tasteな日本食にも色んな料理があるように、スリランカにもスパイスを使った料理が色々あります。
ということで、本記事では、スリランカのカレーや炒め物、揚げ物、和え物のシンハラ名について学びます。
カレーの種類と名前
マウントラビニアの料理長であるパブリスさんのレシピ本には、カレーは「カリヤ」とシンハラ語で記載されています。
一方で、日本で発行されているスリランカ料理本では、カレーをいくつか分類して紹介しています。
フォトグラファーの石野さんの書籍『スパイスカレーと野菜のおかず スリランカのまかないごはん』は、シンハラ文字も併記され、食材や料理の解説もされているので、とても参考になります。
以下の3つが基本になるかと思います。
唐辛子を使った辛いカレーが「ミリサタ」
辛くない野菜の淡い色のカレーが「キラタ」
茶色の肉やかぼちゃなどのカレーが「マールワ」
ホディは汁気の多い、スープ状のカレーを意味するため、ホディ・キラタもあれば、ホディ・マールワもあります。
マータラやゴールなど南部州の料理として知られる、アンブルティヤル(エンブルティヤル)は、ゴラカを使うため、酸っぱくて黒いカレーです。
酸っぱい品種のバナナは、エンブルケセルと言いますが、そのエンブルに置いておけるという意味のティヤルが加わった保存のきくカレーです。
シンハラ語が分かると、どんなカレーなのかが名前を見れば分かります。
炒め物、揚げ物の種類と名前
ライス&カレーには、いわゆる日本人がイメージするカレー以外の料理もワンプレートに盛られます。
代表的な料理はテルダーラー、モジュ、デワルでしょう。
デワルはワンプレートに盛られるのではなく、シェアをして食べるイメージがあります。
お酒を飲みながらデワルを摘んで、締めでライス&カレー!みたいな。
それぞれの調理法に定番の食材があります。
モジュといえばナス
デワルといえばチキン
だと思います。
和え物の種類と名前
和え物で代表的なものは、サンボーラ、そして、マッルン(メッルン)でしょう。
マッルンは葉物野菜が主役なので、サラダっぽい存在です。
アッチャールは、インドの漬物アチャールです。
インディアーッパやキリバスなど、朝食や軽食にも添えられるのがサンボーラです。
スリランカで初めてルヌミリスを見た時は、インドネシアのサンバルみたいだなと思いましたが、サンボーラはインドネシアのサンバルが起源のようです。
サンボーラは、唐辛子などを石で挽いてライムをかけるのが基本のようです。
主な材料が何になるかで、素材名を冠したサンボーラがいくつか存在しています。
ルムミリスはサンボーラがついていませんが、別名「カッタサンボーラ」というようです。
参考)
Wikipedia:Sambal
Wikipedia:Pol Sambol
Wikipedia:Lunumiris
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「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
歴史・地理・建築・語源が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にてベトナム・ミャンマー・タイ・インドネシア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の設立を開始。
2017年2月、スリランカ専門誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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