シンハラ語3-26 町・村に関する名詞
本記事では、町や村に関する名詞を学びます。

地図で通りの名前としてよく見るのが「マーワタ」と「ウィーディヤ」です。
特にマーワタはよく見ると思います。
道と言う場合は「パーラ」です。
コッルピティヤ、バンバラピティヤなどの「ピティヤ」は広場という意味です。
カースト名で農民はコイガマでしたが、畑は「ゴウィビマ」です。
田は「クンブラ」です。
家は「ゲダラ」、
橋は「パーラマ」です。

庭園や公園を意味するのが「ウヤナ」です。
コッテにある「ディヤタウヤナ」の「ディヤタ」は辞書を見ると”世界・世の中”という意味があるようですが、湖畔にある公園ですので、湖を意味する「ディヤッタ」と公園「ウヤナ」から着いた名前だと思います。
ローズクオーツマウンテンが見られる公園は「ジャーティカナーマルウヤナ」と言いますが、「ジャーティカ」は”国立・国の”という意味で、「ナー」はスリランカの国樹セイロンテツボクーマル、「マル」は花のことで、「国立セイロンテツボク花園」という名前です。
運河は「エラ」です。
滝「エッラ」に似ていますね。
店は「カデー」、「カダヤ」などと言います。
市を「ポラ」と言いますが、店が並んでいる市「カデポラ」で、市場という意味です。
商売を意味する「ウェランダ」と位置「ポラ」をくっつけて、ウェランダポラとも言います。
ペターにある市場は、Googleマップには、「ピタコトゥワ・ウェランダポラ」と書かれています。

国会議事堂が浮いている湖は「ディヤワンナー」と言いますが、水「ディヤ」と森林「ワナヤ」からついた名前だと思います。祈り「ワンダナヤ」も関係しているかもしれません。
川の単数形は「ガンガーワ」あるいは「ガンガ」、
川の複数形は「ガンガー」あるいは「ガン」です。
渡船場「ガントタ」
川岸「ガンテラ」
滝「ガングラ」
河川流域「ガンデニヤ」
洪水「ガンワトゥラ」
村「ガンゴダ」
などの言葉があります。
川には「ナディヤ」という言葉もあります。

村の単数形は「ガマ」、
村の複数形は「ガン」です。
「ガン」はゴムも意味します。
面白いのが「ガマナ」で旅を意味することです。
村から村へ移動したのが、旅の原型だったからでしょうか。
動詞”する”「カラナワー」を足して、「ガマン・カラナワー」で”旅をする”
動詞”行く”「ヤナワー」を足して、「ガマン・ヤナワー」で”旅行する”
「ガマン・カラナワー」で旅人、旅行者
「ガマン・バラパトリヤ」で旅券、パスポート
「ガマン・マッラ」で手荷物
「ガマン・クリヤ」で乗り物の料金
旅に関する言葉がいくつもあります。

村の構成員を見ていきましょう。
村人は「ガンム」、あるいは「ガンワァシヤー」と言います。
村長は「ガマラーラ」、「ガンパティヤー」、「ガンムラーダァーニヤー」などと言います。
村の集会場・村の議会は「ガンサバーワ」
村の議会長は「ガンサバーパティ」
村の中心は「ガンマーナヤ」と言います。

町を意味する言葉はいくつかあります。
英語のtownが由来だと思われる「タウマ」
ヒンディー語のナガラが由来だと思われる「ナガラ」
ナガラに似ている「ヌワラ」
ナガラは複数形で、単数形は「ナガラヤ」です。
市役所は「ナガラジャーラーワ」
市長は「ナガラーディパティドゥラヤ」
ヌワラは単数形で、複数形は「ヌワラワル」です。
木の単数形は「ガハ」、複数形は「ガサ」ですが、
ヤシの木々のことは、「ポルガス」
バンヤンツリーの木々のことは、「ヌガガス」と言います。
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SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTD Managing Director
SPICE UP TRAVELS (PVT) LTD Managing Director
「旅と町歩き」を仕事にしようとスリランカに移住。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年4月、法政大学社会学部社会学科を卒業後、六本木の人材系ネットベンチャーに新卒入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長を経てネットベンチャーを退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当しながら、新宿ゴールデン街で訪日外国人向けバーテンダー。
2016年7月、スリランカに初めて渡航し、法人設立の準備を開始。
2017年1月、SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTDを登記。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年2月、スリランカ観光情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」オープン。
2020年8月、ニュースレターの配信を開始。
2020年10月、WAOJEコロンボ支部立ち上げ初代支部長に就任。
2023年2月、スリランカ日本人会理事・広報部長に就任。
2025年6月、SPICE UP TRAVELS (PVT) LTDを登記。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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