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東京のチェッティナード料理店「スリマンガラム」

2022年1月15日

東京にもチェッティナード料理店があります。

2020年1月3日に世田谷区経堂にオープンした「スリマンガラム」です。

本記事では、スリマンガラムについて紹介します。

スリマンガラムとは?

チェッティナードと呼ばれ、タミル・ナードゥ州シヴァガンガ県カナドゥカタン出身のシェフであるマハリンガムさんがヘッドシェフを務めるお店。

スパイシー丸山さんのブログによれば、
ニルワナム(神谷町店など)、アムダスラビー(西葛西店など)、ナンディニ(清澄白河店など)、大山にあったヤジニ(閉店)、レインボウスパイス食堂 かぶと(吉祥寺)と、 都内のインド料理店でシェフを務めてきたそうです。

参考)
スパイシー丸山:経堂 スリマンガラム
食べログ:ニルワナム 神谷町店
食べログ:アムダスラビー 西葛西店
食べログ:ナンディニ 清澄白河店 
食べログ:ヤジニ
食べログ:レインボウスパイス食堂 かぶと

ニルワナム、アムダスラビー、ナンディニはそれぞれ複数店舗があるようですが、どちらの店舗で働かれていたのかは分かりませんが、東京にはインド料理店がたくさんあるんだな〜と思いました。

玉置標本さんの記事で紹介されているアジアハンターの小林真樹さんの説明がとても分かりやすいので、以下に引用します。

小林 「マハさんはすごくファンが多いシェフだから。幼少期からチャイ屋の掃除をやっていたような叩き上げの料理人で、まだ41歳だけど料理人生活は33年。インド時代の同僚に誘われて日本に来て、もう10年以上が経っている。彼くらいの実力があれば、アメリカとか中東へ行けばもっと稼げると思うけど、日本が気に入っているのかな。

向こうでは故郷のチェティナードはもちろん、バンガロール、カルターナタ、北インドなど、各地方でスタイルの違う仕事をしていたから、どんなインド料理も作れる凄腕シェフ。インド人はティファンならティファン、タンドールならタンドールと、ずっと同じスタイルで働くものという職業意識のコックが多いから、すごく貴重な人材です」

参考)
みんなのごはん by ぐるなび:南インド・チェティナード料理の「スリマンガラム」は、朝のティファンも昼のミールスも夜のディナーも現地感がすごかった

店名の「スリ」はスリランカと同じく聖なる・光り輝くなどの意味がある、ヒンドゥー寺院にもよく付けられる言葉です。

マンガラムは「幸福」「達成」「利益」など意味があるようです。
マンガラムという言葉はタミル語やヒンディー語にもあり、マンガラム川がケーララ州にあるので、インドの各言語で使われる言葉なのかもしれません。

タミルタイポンガルの期間だからか、お店の前にはコーラムが描かれていました。

参考)
Tamil Dictionary
SHABDKOSH

チェティナードゥ料理とは?

タミル・ナードゥ州第二の都市マドゥライの北東90キロにあるカナドゥカタン周辺のチェッティナードゥと呼ばれつ地域の料理です。

海外貿易と銀行業で富を築いた豪商チェッティアールが育んだ、各地の料理文化を取り込んでスパイスを贅沢に使った料理と言われています。

チェッティナードゥとは、チェッティアールの地という意味です。

チェッティナードゥについては、以下の記事を参照ください。

美食と豪邸で知られるチェッティが移り住んだコロンボのシーストリート

チェッティナードゥ料理についても、玉置標本さんの記事で紹介されているアジアハンターの小林真樹さんの説明が分かりやすいので引用します。

小林 「チェティナードはタミル南部の地域で、東南アジアなど海外との貿易で財を成した商人(チェッティヤール)が多く、いわゆるインド伝統の味とはちょっと違う、変わった食材やスパイスを贅沢に使った味が特徴。

昔のインドはどこにでもレストランがある国ではなかった。あっても軽食の店や屋台くらいで、外食が一般的になったのは最近の話。かつてはどうしていたかというと、誰かの家に集まって宴会をしていた。チェティナードの商人は財があるので、輸入した珍しい食べ物やスパイスを贅沢に使った料理を作らせる。

それがチェティナード料理のはじまりで、昔から地元で食べられている郷土料理みたいなものではなく、海外を含めて様々な地域の良いところを取り入れたフュージョン料理。現在の庶民が食べるような店にも、その流れは息づいています」

参考)
みんなのごはん by ぐるなび:南インド・チェティナード料理の「スリマンガラム」は、朝のティファンも昼のミールスも夜のディナーも現地感がすごかった

@Dimeの記事には、東京の主な南インドレストランがまとめて紹介されています。

他の南インド料理屋さんとの違いが分かると、チェッティナードゥへの理解が深まるかもしれません。

参考)
@Dime:南インドカレーのブーム到来!ケーララ、マンガロール、チェティナード、地域料理の専門店が続々出店する理由

また、カレー研究家の水野仁輔さんJALのウェブサイトにチェッティナードゥへの旅について記事を書かれています。

参考)
On Trip JAL:カレー界に新ヒーロー誕生か?チェティナード料理を探るインド旅

場所は経堂のすずらん通り

お店があるのは、小田急線経堂駅の北側のすずらん通り商店街にあります。

都内にはすずらん通りが15ほどあるそうですが、これは神田神保町がすずらん型の街路灯「鈴蘭(すずらん)灯」を設置したところ、商店街が繁盛したことにあやかったものだと言われています。

参考)
アドタイ by 宣伝会議「すずらん通り」は都内にいくつある? 商店街が連携してブランディングを開始
YAHOO!ニュース:都内でよく見かける「すずらん通り」 なぜ名前が「すずらん」なのか?

経堂のすずらん通りは府中と江戸を結んだ古道にできた商店街です。
経堂駅からスリマンガラムに向かって歩く方角は、滝坂で甲州街道に交わり府中に至るため、滝坂道あるいは府中道と呼ばれていました。

経堂駅南から東に延びる経堂本町通り商店街は、同じ古道で東に向かうと世田谷を通って、道玄坂で大山道と合流して赤坂・江戸に至るため、青山道あるいは江戸道、途中で分岐して目黒に至ることから目黒道などと呼ばれました。

経堂本町通り商店街については、以下の記事を参照ください。

アーユルヴェーダセラピストが経営するカレー・コーヒー・プリンの店「ca…

ランチのノンベジミールス

ベジミールすとノンベジミールスで悩み、今回はノンベジミールスを選びました。
ノンベジだとチキンあるいはマトンが選べて、今回はマトンを選びました。

パパダンをどけるとこんな感じです。

マトンカレーが濃厚で、とても美味しかったです!

サーンバル、ラッサム、ライスがおかわりできます!とお店の方から説明を受けましたが、おかわりせずに十分お腹いっぱいになります。

ただ、おかずが多いので、ご飯がなくなってしまいました。

せっかくなら3つともおかわりいってみよう!とおかわり。

おかわりってインドっぽいですよね。

南インドやスリランカのタミル料理食堂だと、こちらが何も言っていないのに無言でおじちゃんが追加のライスとサーンバルを、ばしゃ!と、バナナの葉の上にかけていくところも多いですよね。

「ライス?」「ギー?」「サンバル?」と聞いてくるおじちゃんもいて、「Yes!」というと首を横に振って、ばしゃ!とかけてくれるあの一連のやり取りが好きです。

先ほどから紹介している玉置標本さんの記事はスリマンガラムさんの朝食・昼食・夕食の様子を紹介していますが、朝食ティファンのサーブの仕方はコロンボのタミル食堂のイメージそのままです。

左手に3つの容器を持って、右手救って、ばしゃっとかけます。

エスニック見ーつけた!にも、朝・昼・夕の様子が紹介されています。

エスニック見ーつけた!の方は、チェッティナードを訪れた様子もブログに書かれています。

また、エスニック見ーつけた!にはティファンについて解説した記事があり、とても参考になります。
南インドやスリランカの軽食について理解が深まります。

こちらのお店はパーボイルドライスを使っています。

参考)
みんなのごはん by ぐるなび:南インド・チェティナード料理の「スリマンガラム」は、朝のティファンも昼のミールスも夜のディナーも現地感がすごかった
エスニック見ーつけた!:スリマンガラム【経堂】ミールスが美味しい♪南インド・チェッティナード料理専門店
エスニック見ーつけた!チェッティナード料理のメッカ「カライクディ」へ!【南インド(タミル)②】
エスニック見ーつけた!南インド料理の軽食「ティファン」のおすすめメニューとお店をご紹介♪
コダマカイロプラクティックセンター院長ブログ:スリラマンガラム 経堂
Lifestyling Log:低GIで高栄養価?パーボイルドライス(Parboiled Rice)の炊き方&美味しい食べ方

食前店のスリマンジャン

2021年9月19日にお店のすぐ近くにオープンしたインド食材店のスリマンジャン。

看板はタミル語のみです。

外階段を登って2階に上がり、さらに奥にいくとお店があります。

なんと、豆(ダール)類が半額でした。

スリランカ料理でもよく使うレンズ豆(マスールダル)と、ムングダルがそれぞれ150円でした!

タミル料理を作るにはダル各種が必要だった覚えはあり、とりあえず聞いたことがあるムングダルを買ったのですが、チャナダル、ウラドダル、トゥールダルも買えばよかったです。
全て150円だったと思います。

店内にはカルナータカ音楽が流れていました。

上の写真のリーフレットは、写真家でインドに関する著作、執筆などもされている井生明さんが作成されたものです。

以下が井生さんの書籍や執筆・写真提供された書籍です。

インドでも本を出されていて、ミャンマーやインドネシアのタミル人コミュニティーも取材されていて、インド尽くしのご経歴かと思いきや、まさかのロシア語通訳の仕事もされています。

カルナータカというので、カルナータカ州の音楽なのかと思い、お店の方に「以前、バンガールに住んでいました!」とお伝えしたら、南インドとそして、スリランカの北部州を含む地域の伝統音楽のようです。

スリランカ北部州が含まれるということは、たぶんスリランカ東部州も含まれるのではないかと思いますが、今度また来店して聞いてみないといけません。

北インドがヒンドゥスターニー音楽というそうです。

カルナータカの名はカンナダ語で高いを意味する「カル」、土地を意味する「ナードゥ」でデカン高原にあることから「高地」が由来とする説と、シンハラ語と同じ黒いという意味の「カル」に土地を意味するナードゥで「黒い地域」が由来とする説があるそうです。

お店の方は日本人でしたが、額にビンディーをつけていました。

このお店の方が、井生さんだったのかな?

参考)
Akira lo Photography
ウィキペディア:カルナータカ州
ウィキペディア:インドの伝統音楽
コトバンク:カルナータカ音楽

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