日本と関係の深いヒッカドゥワのサーフスポット「ナリガマビーチ」
ヒッカドゥワはサーフスポットとして知られていますが、サーフィンができるのはヒッカドゥワビーチではなく、南側のナリガマビーチです。
ナリガマビーチは、ヒッカドゥワ駅の2つ先のクマラカンダ駅までの4キロほども続く長いビーチです。
コロンボとゴールをつなぐ国道2号線A2(ゴールロード)がビーチ沿いを走り、ゴールロードのビーチ側と内陸側にレストラン兼ゲストハウス、ショップ、サーフスクールなどが並ぶ、賑やかなエリアです。
ビーチは幅も広く、各レストランがビーチベットやパラソルなどを並べています。
このナリガマビーチには日本人女性と結婚したスリランカ人オーナーが経営するゲストハウス兼レストラン、日本に渡航経験のあるスリランカ人オーナーが経営するお店が多くあります。
そのきっかけは1999年11月にスリランカ初のサーフショップ「A Frame Surf Shop」と「Mambo Guest House」を、福島 晴之さんとスリランカ人のMambo(Sandika Thushara)さんが立ち上げたことにあるようです。
本記事では、ナリガマビーチの様子と、北側から南側にかけてホテルやレストラン、ショップなど取り上げて紹介します。
※写真は2017年・2018年・2019年・2020年に訪れた際のものを使っています。
目次
- 1 ナリガマビーチの様子
- 2 スリランカ初のサーフショップとMambo’s Hikkaduwa
- 3 ナリガマビーチのホテル、レストラン、ショップ
- 3.1 MM’S CREPES
- 3.2 Maya House
- 3.3 HIKKA FnR VILLA
- 3.4 Citrus Hikkaduwa
- 3.5 No.1 Roti Restaurant(臨時休業中?)
- 3.6 Nippon Villa
- 3.7 Sushi Bar Japanese Restaurant
- 3.8 Chill Space
- 3.9 The Oasis Villa
- 3.10 Vibration Hotel & Restaurant
- 3.11 Salty Swamis
- 3.12 Sea Salt Society
- 3.13 LongbeachGuesthouse
- 3.14 Reef End Surf School
- 3.15 Mambo’s Hikkaduwa
- 3.16 Joint in Southwind
- 3.17 Surf Up Surf School(閉業?)
- 3.18 Avenra Beach Hotel
- 3.19 Riff Hikkaduwa Hotel
- 3.20 Lavanga Resort & Spa
- 3.21 Sapphire Seas Beachfront Hotel
- 3.22 ブルーロータスツアーズ
ナリガマビーチの様子
まずはビーチの様子を紹介します。
日中
ピークシーズンのクリスマスバケーションなどは、ビーチが人で埋まりますが、普段はそこまでは混んではおらず、ゆったりした良い雰囲気です。



夕方
天気が良ければ、夕日が見えます。



夜間
夜の雰囲気も楽しいです。


スリランカ初のサーフショップとMambo’s Hikkaduwa

スリランカ初のサーフショップ「A Frame Surf Shop」は現在は店舗としてはありませんが、同時にオープンした「Mambo Guest House」は、場所を移転して、現在は「Mambo’s Hikkaduwa」としてレストラン兼ゲストハウス兼サーフスクールとして運営されています。
Mambo’sの始まりは、1999年2月にスリランカを訪れた福島 晴之さんが、同年11月13日にヒッカドゥワのナリガマビーチにMamboさんと立ち上げた、サーフショップ「A Frame Surf Shop」と「Mambo Guest House」です。
場所は現在、Mamboさんの弟のBabaiya(Mayura Chanaka)さんが経営する「Chill Space」がある場所だったようです。

Mamboさんの家族が経営されていた「Blues Brothers Guest House & Restaurant」は、そのすぐ近くにあります。
ビーチ側にあったMamboさんのコンクリート製の倉庫を改装して、サーフショップをオープンされたようです。
現在、Mamboさんが経営する「Mambo’s Hikkaduwa」は、もう少し南側に行ったところにあります。

Chill Spaceを経営するMamboさんの弟のBabaiyaさんも日本人女性(サリさん)と結婚されています。
他にもナリガマビーチには、日本人女性と結婚したスリランカ人が経営するお店が多く、そこで働くマネージャーさんも日本人女性と結婚している場合もあります。
この最初の流れを作ったのは、福島さんとMamboさんでしょう。
2002年には、一般社団法人日本プロサーフィン連盟(JPSA)による大会がナリガマビーチで開催されています。
2017年には、スリランカサーフィン連盟(SFSL)が発足し、副会長 兼 イベントディレクターにMamboさんは就任されています。
2018年1月27日〜28日にナリガマビーチで、スリランカサーフィン大会が開催され、上位3名が2019年9月7日〜15日で宮崎で開催された世界サーフィン大会に出場しています。
お二人は、スリランカにおけるサーフィンシーンを作っていったとも言えるでしょう。
福島さんは2003年に大怪我をされて日本に帰国するまでナリガマビーチを主な拠点にされていたようです。
現在は来店客数計測システム、北欧ファッションブランドなどの事業を行なっている株式会社RCTジャパンの代表取締役を務められています。
福島さんが1999年から設立20周年の記念のスリランカ旅をされた2019年までについて綴れた記事は非常に興味深いです。
以下は参考にしたページのリンクです。
参考)
Salty Swamis:Surf History
「2019年スリランカ20周年の旅①」
「2019年スリランカ20周年の旅②」
「2019年スリランカ20周年の旅⑲」
「2019年スリランカ20周年の旅 最終章スリランカ編」
株式会社RCTジャパン コーポレートサイト
2019ISA World Surfing Games Miyazaki Japan
Wikipedia:World Surfing Games
Long Beach Guest House:スリランカサーフィン大会 オリンピックに向けて
ナリガマビーチのホテル、レストラン、ショップ
北から南に向かっていくつかピックアップして、簡単に紹介していきます。
MM’S CREPES
まずは、ヒッカトランザのゴールロードの向かいから内陸の伸びる道にあるMM’S CREPESからスタートします。
MM’S CREPESについては、以下のページをご覧ください。
Maya House
MM’S CREPESの道の向かいの区画(ゴールロード内陸側)にある雑貨屋「Maya House」。
ピアス、小物入れ、トートバッグ、ステッカーなどエスニック風のかわいい雑貨が揃えられています。



HIKKA FnR VILLA

1910年と書かれたオランダ風の入口が気になります。(すみません、未取材です。)
Citrus Hikkaduwa

コロンボとワスカドゥワにもホテルを経営するCitrusのホテル。
小さいホテルが多いヒッカドゥワにおいては、珍しい中型のホテルです。
全ての客室が海に面する設計になっているため、横長な形をしています。
上の写真は、ホテル「Fresh」の屋上から撮影したものです。


No.1 Roti Restaurant(臨時休業中?)

欧米豪人に評判のロティ屋さんです。

定番のロティから、欧米豪人向けにチーズ入りのものやスイーツを入れたロティなど豊富なメニューがあります。
欧米豪人からすると、ロティは南アジア風クレープといったところなのかもしれません。
ローカルなお店などのとてもリーズナブルです。
グーグルマップでは、現在は臨時休業中になっています。
Nippon Villa

オーナーのピヤルさんと、弊社のインターン生たち。
ピヤルさんは1987年〜1990年で日本に住んでいたため、日本語が話せます。
このNippon Villaの前のビーチあたりから南にかけてがサーフポイントです。

Sushi Bar Japanese Restaurant

オーナーは日本語が話せ、ゲストハウス内で寿司レストランを開いています。
Chill Space

Mamboさんの弟さんが経営するレストラン兼ゲストハウス。オーナーで、オーナー(あるいはマネージャーさん)の奥さんが日本人だとスタッフさんが言っていました。
それでラーメンを出しているのかもしれません。
夜はナイトクラブになる曜日もあってオシャレです。

醤油ラーメン。

豚骨ラーメン。
The Oasis Villa

ゴールロードの内陸側にあるホテルです。

地球の歩き方に掲載されているからか、日本人客が多いようで、本棚には日本語の本が並んでいます。

Vibration Hotel & Restaurant

オーナーがドラマーで、夜にナイトクラブをやる曜日もあり、Vibrationと名付けたそうです。

福岡に住んでいたスリランカ人シェフがいるため、日本食レストランを併設しています。


夜はダンスフロアーがライトアップされ、DJが音楽を流します。


Salty Swamis
以下の記事をご覧ください。
Sea Salt Society
以下の記事をご覧ください。
LongbeachGuesthouse

日本人女性と結婚したスリランカ人男性がが経営するゲストハウス兼レストラン。
ウェブサイトでは奥様が日本語で情報発信されています。
現在、奥様は2020年11月6日から曳舟で間借りスリランカカレーを営業されています。

Reef End Surf School

未取材です。
Mambo’s Hikkaduwa

スリランカサーフィン界のレジェンド、Mamboさんのお店。

2019年に訪れた際は、Mambo’s Hikkaduwaに長期滞在しているという日本人サーファーさんがいました。

Joint in Southwind

日本人女性と結婚されたスリランカ人男性が経営するゲストハウス兼レストランです。
2018年に伺った時は長期滞在されている日本人サーファーさんがいました。
Surf Up Surf School(閉業?)

日本人女性と結婚されたスリランカ人男性によるサーフィンスクールです。
私は半日教えていただいて、サーフィンをしました。
私は初心者ですが、サポートしてもらったら楽しく波に乗ることができました。
翌日は自分一人で挑戦したら、全く波に乗ることができませんでした。
やはり教えてもらったり、サポートしてもらうは大事だなと思いました。
現在は拠点を日本に移されているかと思います。

Avenra Beach Hotel

結婚式もできる大きなホールがある、中規模のホテルです。
ナリガマビーチはヒッカドゥワビーチに近い側はゴールロードの両サイドがお店で賑わっていますが、このあたりからゴールロードの内陸側はお店が段々とまばらになってきます。

私は友人のお姉さんの結婚式に招かれて、こちらのホテルのバンケットホールで行われた結婚パーティーに参加させていただきました。

スリランカの結婚式ではダンスタイムがありますが、この日もバンド演奏をバックにダンスが行われました。

Riff Hikkaduwa Hotel
ゴールロードの内陸側はお店がまばらになりますが、ビーチ側はホテルが続きます。
レストラン兼ゲストハウスが並んでいる様子とは異なり、この辺りからはホテルが多くなってきます。
ナリガマビーチの中心地や、ヒッカドゥワビーチから少し離れているからでしょう。
ホテルの詳細は以下の記事をご覧ください。
Lavanga Resort & Spa
内部を案内してくれた中規模のホテル。










Sapphire Seas Beachfront Hotel
このホテルまでくると、ヒッカドゥワ駅から2つ先のクマラカンダ駅が最寄り駅になります。

ブルーロータスツアーズ
内陸側には、日本人女性と結婚したスリランカ人男性が経営する旅行会社もあります。
日本語のウェブサイトがありますので、スリランカへの旅行を考えている方はご相談されても良さそうです。
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SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTD Managing Director
SPICE UP TRAVELS (PVT) LTD Managing Director
「旅と町歩き」を仕事にしようとスリランカに移住。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年4月、法政大学社会学部社会学科を卒業後、六本木の人材系ネットベンチャーに新卒入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長を経てネットベンチャーを退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当しながら、新宿ゴールデン街で訪日外国人向けバーテンダー。
2016年7月、スリランカに初めて渡航し、法人設立の準備を開始。
2017年1月、SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTDを登記。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年2月、スリランカ観光情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」オープン。
2020年8月、ニュースレターの配信を開始。
2020年10月、WAOJEコロンボ支部立ち上げ初代支部長に就任。
2023年2月、スリランカ日本人会理事・広報部長に就任。
2025年6月、SPICE UP TRAVELS (PVT) LTDを登記。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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