北インド・南インド・スリランカのカレーのレシピ本『印度カリー子のスパイスカレー教室』
著書累計が34万部を超え、NHK総合で冠番組を持つ印度カリー子さんのレシピ本『印度カリー子のスパイスカレー教室:もっと美味しく、もっとディープに 4つのスパイステクニックで作る本格カレー』を紹介します。
目次
- 1 印度カレー子とは?
- 2 本書の概要
- 3 実際に作ったみた料理
- 3.1 チキンチェティナドゥ
- 3.2 バターチキン、アルゴビ
- 3.3 スリランカンチキンカレー
- 3.4 ダムカムルギー
- 3.5 パラクキーマカレー
- 3.6 キーママドラス
- 3.7 ポークビンダルー
- 3.8 プロウンマカニ
- 3.9 ポークビンダルーとプロウンマカニ
- 3.10 サグマトン
- 3.11 スリランカンパンプキンカレー
- 3.12 チェティナードエッグカレー
- 3.13 パリップ
- 3.14 パンジャビチョレ
- 3.15 パラクパニール、ラッシー
- 3.16 マドラスフィッシュカレー
- 3.17 カシューナッツレーズンライス
- 3.18 なすのモージュ
- 3.19 マサラチャイ
- 3.20 ジンジャーペッパーチャイ
- 3.21 マサラチャイとジンジャーパッパーチャイの合わせ技
- 3.22 バナナラッシー
- 3.23 ハルディー・カ・ドゥード
- 4 まとめ
印度カレー子とは?
東京大学大学院在学中の2019年10月にスパイス専門店を経営する香林館株式会社を創業。
2021年にForbes JAPAN 30 under 30「世界を変える30歳未満の30人」2021を受賞。
2022年1月からはNHK総合の冠番組「印度カリー子のみちとの遭遇」に出演し、著書累計部数が34万部を超える。
私が印度カレー子さんに初めて会ったのは、2017年9月だったと思います。
弊社にインターンにきた学生3人をホームステイとして受け入れてもらっていたスリランカ人の友人宅にカレーを学びに来ていて、食事を共にしましたが、その時のカレーへの知識量に圧倒された覚えがあります。
スリランカ滞在ではシンハラ家庭、タミル家庭、ムスリム家庭のそれぞれの家庭を訪問して、スリランカカレーについて学んでいるとのことでした。
著書一覧
・圧力鍋で作る印度カリー子のスパイスカレー教室:素材のうま味をぎゅっと凝縮 スパイスの香り引き立つ絶品カレー 2022/6/14発売
・ひとりぶんのスパイスお菓子2022/5/21発売
・印度カリー子のスパイススープ めぐる、ととのう、きれいになる 2021/11/29発売
・ひとりぶんのレンチンスパイスカレー 2021/6/18発売
・スパイスカレーの教科書 (TJMOOK) ムック – 2021/6/16発売
・一肉一菜スパイス弁当 毎日食べたいおかずと、冷めてもおいしいカレー 2021/1/21発売
・印度カリー子のスパイスカレー教室:もっと美味しく、もっとディープに 4つのスパイステクニックで作る本格カレー 2020/7/10
・心とからだを元気にする お助けスパイスカレー 2020/6/17発売
・フライパンひとつでスパイスカレー 2020/3/23発売
・おいしくやせる!簡単スパイスカレー 2020/1/21発売
・スパイスのまほう2019/7/12発売
・私でもスパイスカレー作れました! 2019/6/10発売
・ひとりぶんのスパイスカレー 2019/5/24発売
・おもくない!ふとらない!スパイスとカレー入門 2019/3/20発売
本書の概要
本書では、北インド・南インド・スリランカの3地域の代表的なカレーの作り方を紹介した本です。
この本で鍵となるのは、スパイスの香りを最大限に引き出す「油で熱する」「粉末にする」「つぶす」「煮る」の4つのテクニックです。
と「はじめに」に書いてあります。
私が数多くある印度カリー子さんの本の中からこちらを選んだのは、3地域のカレーをそれぞれ作ってみたかったからです。
特に私が購入する決め手になったのは、各料理のページに3地域のうちのどの地域の料理なのか小さな地図が載っていること。
私のようなカレー初心者には、北インド、南インド、スリランカとそれぞれで食べたカレーが違うことは分かっていても、それぞれが何なのか分かっていませんので、各地域の代表的なカレーが分かるのが良いと思いました。
また、本書の冒頭には「北インド風プレート」「南インド風プレート」「スリランカ風プレート」が紹介されていて、本編で紹介されている料理を参照して、一皿に盛り付ければプレートが完成できるようになっているのも、この本を買うことにした理由の一つです。
本書の構成
本編は以下の通り、素材ごとに分かれています。
はじめに、3地域のプレート、スパイスカレーの作り方、4つのテクニック、スパイスガイド
第1章:肉のカレー
第2章:野菜・豆・卵のカレー
第3章:魚介のカレー
第4章:米・小麦料理とスパイスおかず
コラム:ティー、ギー・パニール・フライドオニオンを手作りする、スパイスカレーQ&A
最初に「スパイスカレーの作り方」「4つのテクニック」が紹介されています。
まずはそれを見て、スパイスカレーの作り方の流れを把握するといいでしょう。
本編の各レシピは、基本的に見開き2ページに1メニューが紹介されているので、そのページを開きながら調理をすればカレーを作ることができます。
完成した料理の写真に加えて、手順ごとの写真も掲載されています。
下準備が必要なものは、下準備の項目があるので、作り始めてみて、「下準備が必要なのかよ〜!泣」ということにならないのが、料理初心者にも優しい作りになっています。
スパイスの記載方法
また、スパイスは以下の5つのカテゴリーに分かれて材料に記載されています。
・はじめのスパイス
・ホールスパイス
・パウダースパイス
・ミックススパイス
・仕上げのスパイス
私のような料理初心者&スパイスカレー初心者には、スパイスをいつ・どの状態で・どのように使うのかが、混乱してしまいますので、こうして分かれて書かれているのも、分かりやすいポイントだと思います。
スパイスカレーの作り方
以下のステップが紹介されています。詳しくは本書をご覧いただければと思いますが、基本的な流れを覚えるとスパイスカレーが作りやすくなります。
ステップ0:はじめのスパイス(ホールスパイスを油で熱する)
ステップ1:ニンニク、生姜、玉ねぎを炒める
ステップ2:トマトを加えて炒める
ステップ3:塩、パウダースパイスを加えて炒める
ステップ4:具材を加えて、ふたをして弱火で煮込む
ステップ5:ベースを加えて塩で味を整える
ステップ6:仕上げのスパイス(テンパリング:ホールスパイスを油で熱する)
スパイスの香りを引き出す4つのテクニック
4つのテクニックは、本書の帯にも書いてある通り、以下の4つです。
1:スパイスを油で熱する(はじめのスパイス、仕上げのスパイスで使う)
2:スパイスを粉末にする(ホールスパイスからミックススパイスを作るときに使う)
3:スパイスをつぶす(ホールでもパウダーでもない粗くつぶして使う)
4:スパイスを煮る(じっくりと煮込んで深い香りを出す)
詳しい方法やコツは本書をご覧ください。
実際に作ったみた料理
本書には綺麗な各料理の写真が掲載されていますが、それは本書を手に取ってご覧ください。
本記事では、全く料理をしない私でも、なんとか作れました!ということで、私が作ったカレーの写真を掲載します。
撮影用に何度か作るなんてこともせず、一発勝負で作りましたので、ちゃんと作ればもっと美味しそうに作れますので、是非みなさんも作ってみてください。
チキンチェティナドゥ
バターチキン、アルゴビ
スリランカンチキンカレー
こちらの本には「ツナパハ」の作り方も紹介されているので、人生初で自分でツナパハを作って調理しました。
ダムカムルギー
パラクキーマカレー
キーママドラス
ポークビンダルー
プロウンマカニ
ポークビンダルーとプロウンマカニ
両方とも気に入ったので、2回目に作ったときはあいがけにしました。
サグマトン
マトンがなかったのでチキンを使い、ほうれん草ではなく小松菜で作りました。
スリランカンパンプキンカレー
チェティナードエッグカレー
パリップ
パンジャビチョレ
パラクパニール、ラッシー
マドラスフィッシュカレー
カシューナッツレーズンライス
なすのモージュ
何冊かのレシピ本を見た中でも、なすのモージュのレシピとして個人的に一番気に入ったのが、この本のなすのモージュでした。
マサラチャイ
ジンジャーペッパーチャイ
マサラチャイとジンジャーパッパーチャイの合わせ技
それぞれに書いてあったスパイスをえいや!と全部入れてみました。
バナナラッシー
ハルディー・カ・ドゥード
まとめ
これまで何冊かのスリランカ料理本を紹介しましたが、その中でも一番作ってみた回数が多いのがこちらの本です。
それは、開くと作ってみたくなったからです。
ぜひスパイスカレーを皆さんの日常の一つに加えてみてください!
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「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年3月、法政大学社会学部社会学科を卒業。
2005年4月、就活支援会社に入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して就職支援会社を退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2016年12月、スリランカでの研修受け入れを開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年1月、スリランカ情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
2020年8月、不定期配信の「スパイスアップ・ニュースレター」創刊。
2023年11月、サービスアパートメント「スパイスアップ・レジデンス」開始。
2024年7月、スリランカ商品のネットショップ「スパイスアップ・ランカ」開設。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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