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アーユルヴェーダ治療院のデトックスレシピ

2022年1月24日

スリランカで初と言われるアーユルヴェーダリゾートを1982年に開業し、本格的なアーユルヴェーダリゾートの代表的な存在の一つであるバーベリンリゾートの監修によるレシピ本『アーユルヴェーダ治療院のデトックスレシピ』。

著者は1999年にバーベリンで「初めての日本人ゲスト」と歓迎されたという鍼灸マッサージ師でもある川島一恵さんと、パティシエ・ショコラティエ・グラシエ(氷菓職人)・コンフィズール(砂糖菓子職人)のフランス国家資格(C.A.P)を持つレシピ本が70冊以上の料理研究家である若山曜子さんです。

2012年12月に初版が発行され、2021年9月に増刷されて第10刷となっている売れ続けているレシピ本です。

本記事では、こちらの本の概要を紹介します。

バーベリンアーユルヴェーダとは?

バーベリンアーユルヴェーダは、1982年にスリランカ初と言われるアーユルヴェーダリゾート「バーベリン・リーフ(Barberyn Reef)」をベールワラ郊外にオープンし、現在は4つのアーユルヴェーダリゾートと、ジェフリーバワとのコラボレーションで知られるラキセナナヤケの住宅に隣接した「ディヤブブラ(Diyabubula, the Barberyn Art & Jungle Hideaway)」を経営する、スリランカにおけるアーユルヴェーダリゾートの代表的な会社の一つです。

メディアに取り上げられていることも多く、ドイツ語圏をはじめとしたヨーロッパからの観光客によく知られ、日本からも継続的に通う人がいることでも知られています。
(公式ページは英語版・ドイツ語・スペイン語版・日本語版があります。)

バーベリンの経営するアーユルヴェーダリゾートは以下の4つです。

バーベリン・リーフ(Barberyn Reef):場所はベールワラ郊外、開業は1982年(1984年とも記載もあり)
バーベリン・ビーチ(Barberyn Beach):場所はウェリガマ郊外、開業は2003年
バーベリン・サンズ(Barberyn Sands):場所はベントタ半島、開業は2017年12月。
バーベリン・ウェーブ(Barberyn Wave):場所はバーベリン・ビーチの隣接地、開業年月は未確認。

バーベリンの名は、ベールワラの沖合に浮かぶ、バーベリン灯台があるバーベリン島から取られたものでしょう。

バーベリン・ビーチの設計者は、ジェフリーバワとも働いていたことでも知られるターナーウィクラマシングです。

バーベンリン・ビーチと、ディヤブブラは建築家の落合さんが書籍で紹介されています。

『すべては森から 住まいとウェルビーイングの新・基準』落合俊也著 建築…

アーユルヴェーダ治療院のデトックスレシピ』では、バーベリンのオーナー兄妹であるマニックさんとカミニさん、バーベリンの料理長ダンミカさんが監修をされています。

参考)
バーベリン・アーユルヴェーダ公式ページ(日本語版)
Lankapura:Barbery BeachAyurveda Resort, Weligama

著者の川島一恵さんとは?

川島一恵さんは、本書以外に2冊の本を出されています。

川島さんが訪れた当時のバーベリン・リーフは、ウェブサイトもなく、ドイツ人リピーターばかりで、施設内もドイツ語の表記しかなかった箇所もあったとか。

そんなバーベリンに川島さんはどうやって辿り着いたのか気になりますが、川島さんは長くバーベリンの案内を日本人に対して行っていて、アメブロにはバーベリンの最新情報が掲載されています。

川島さんの詳しいプロフィールはアメブロを参照してください。

参考)
川島さんのアメブロ:☆ハッピー・アーユル・デイズ☆

料理研究家の若山曜子さんとは?

アマゾンで若山曜子さんのお名前をクリックすると、膨大なレシピ本が出てきて衝撃を受けました。

ざっと、以下のような本が出てきました。

お菓子やフランス料理が多いですが、若山さんのプロフィールを見ると納得します。

若山さんは東京外国語大学フランス語学科卒業後、パリへ留学。
ル・コルドン・ブルーパリ(1895年設立の料理学校)、エコール・フェランディ(パリの名門料理学校)を経て、パティシエ、ショコラティエ、グラシエ(氷菓職人)、コンフィズール(砂糖菓子職人)のフランス国家資格(C.A.P)を取得されています。

アーユルヴェーダ治療院のデトックスレシピ』は、バーベリン・アーユルヴェーダのレシピを、若山さんが日本でも手に入りやすい食材でアレンジされたようです。

若山さんのウェブサイトのLA VIE DOUCEは「甘い生活」「優しく穏やかな暮らし」といった意味があるようです。

参考)
LA VIE DOUCE 若山曜子
LE CORDON BLEU日本語サイト
Wikipedia:École Grégoire-Ferrandi
求人@飲食店.com:パティシエ、ショコラティエなど“スイーツのお仕事”をご紹介! 製菓に関わる多彩な職種を知ろう
ウィキペディア:パティシエ
ウィキペディア:職業適正証
マーガレットと素敵な季節:パリの製パン・パティシエの学校「L’Ecole de Boulangerie et de Pâtisserie de Paris」を訪問!
旅するおかし:フランスのパティシエ国家資格とは?日本人も受験可能!
OZ mall:今話題のアイス専門職人「グラシエ」のつくるアイスクリームはなにが違うの?スイーツジャーナリスト・平岩理緒さんに聞きました

本書の目次・主な内容

本の内容を見ていきます。

レシピ

紹介されているレシピは以下の通りです。

メインディッシュのスープスタイル9品
メインディッシュのヒンドゥマスタイル4品
メインディッシュのテンペラードスタイル10品
サイドディッシュのサンボル6品
サイドディッシュのマッルン6品
スープ7品
サラダ7品
チャトゥニー5品
穀物8品
スイーツ6品
ハーブティー5品

その他

introduction、コラム、スリランカ航空直行便、食材リスト、スリランカの食材、アーユルヴェーダ的食事のすすめ、と読み物コンテンツも掲載されています。

アーユルヴェーダの入門的な本には、体質チェックシートなどがよくついていますが、本書にもアーユルヴェーダ的体質チェックがあるほかに、体質別おすすめプレートがあり、本書のメインであるレシピのいくつかは効能が示されています。

メインディッシュ

レシピや綺麗な写真は本書をご覧ください。

各料理のカテゴリー名を調べても、分かりやすいものが出てこず、ヒンドゥマやテンペラードについては、本書の説明をそのまま記載するのが最も分かりやすいと思いました。

各料理の説明については、本書の記載通りにしてあります。

写真は、全く料理をしてこなかった私が作ったものですので、綺麗なものではないのですが、全く料理をしたことがない人でもレシピ通りにやれば、料理は作れるということで、ご笑覧ください。

スープスタイル

その名の通り、汁が多めのカレー料理です。
鍋にたっぷりの野菜と水分を入れ、香り豊かなスパイスを加えて煮込みます。

仕上げにココナッツミルクを加えることが多いですが、グツグツ煮込まず、さっと煮る程度にとどめることが大切です。
料理に甘味とコクがプラスされ、味わいが深まります。

ナワラトナカレー

キリホディ

ヒンドゥマスタイル

水分少なめ、ノンオイルで作るカレー料理です。
コクを出すため少量の油でソテーすることもありますが、基本的に油は使わず素材の味を生かします。

スパイスの香りがしみこんだ野菜がおいしい!
野菜だけでも食べごたえは十分ありますが、油を使わないので胃にもやさしく、食べた後ももたれません。

大根のヒンドゥマ、にんじんのサンボル、ミントのサンボル、ポテトの白カレー、ナスのテンペラード、オラクのテンペラード

テンペラードスタイル

素材を炒めるか、少量の水分で炒め煮にした、ドライなカレー料理です。
最初にスパイスをオイルで炒めて香りを十分に引き出してから野菜を加えるのがコツ。

仕上がりの風味がよくなります。
油を使うのでコクがあり、食べごたえも十分。

現地では、火の通りに時間がかかりそうなかたい野菜は、あらかじめ脂肪分の少ないココナッツミルクの二番しぼりで煮てから使います。

テンラードは、ポルトガル語の「味付けした」という意味のtemperadoに由来するようです。

参考)
コトバンク:temperado

なすのテンペラード、ポテトの白カレー、にんじんのサンボル

サイドディッシュ

サンボル(和えもの)

「サンボル」はシンハラ語で「和える」という意味。
日本の食事でいうと、漬け物や佃煮のような、ごはんのおともの小さいおかずにあたるでしょうか。

スリランカではカレーや料理の付け合わせとして欠かせない存在です。
現地ではごはんやカレーと一緒に指先で混ぜながら口へ運びます。

玉ねぎのサンボル、キャベツのマッルン

マッルン(蒸し煮)

ひと言でいうと、刻み野菜とココナッツの蒸し煮です。
細かく刻んだ野菜に南国らしくココナッツファインを組みあわせるのがお決まり。

蒸し煮にすると野菜の栄養価は保ちつつ、おいしさが引き出されて一石二鳥、野菜もたっぷりとることができます。
ノンオイルなのも嬉しい。
簡単に作るので、お好みの野菜で試してみてくださいね。

大根のヒンドゥマ、キャベツのマッルン、ココナッツのサンボル

スープ

バーベリンで出されるスープは、とてもおいしいと、ホテルのゲストに大好評です。
おいしさのヒミツはスープストック。

キッチンでは調理の際に出る野菜の皮や切れ端も捨てずに水を加えて大鍋で煮て、野菜のうまみが溶け込んだスープストックとして無駄なく使います。

ただ家庭ではなかなかスープストックをとるほど大量の野菜の切れ端を用意するのは難しいかもしれないので、水でも大丈夫ですが、機会があれば試してみてください。

参考)
ウィキペディア:スープストック
福岡・博多駅前の英語学校エデュソルイングリッシュ:出汁(だし)を英語でいうと?

かぼちゃのスープ、ポテトマサラ、キャベツのマッルン、ココナッツのサンボル

サラダ&チャトゥニー

ライタ

ライタは、インドの風のヨーグルトサラダ。

参考)

フーディストノート:ライタってなんだ?本場インドのサラダです!
ウィキペディア:ライタ

アチャール

アチャールは、野菜や果物などの素材をスパイスや酢と漬けたり和えたりするピクルスの一種です。

参考)
macaroni:インドのお漬物「アチャール」とは?基本の作り方とアレンジレシピ5選
ウィキペディア:アチャール

チャトゥニー

チャトゥニーは、スリランカ料理には欠かせない定番の付けあわせ。

素材を変えて様々なバリエーションが楽しめます。

また料理の隠し味として調味料的に使われることもあります。

参考)
ウィキペディア:チャツネ
世界の食卓 グルメ探求の旅:インド・パキスタンの漬物  アチャールとチャトゥニー (インド・デリー)
Photrip:【本場の激ウマ料理】南インドのグルメ探訪 〜カジュアルフード・ティファンの王道4選〜
weblio辞書:チャツネ【chutney】

穀物

米が主食のスリランカでは、インディカ米や風味豊かな赤米などがよく食べらています。
シンプルに炊くほか、スパイスやハーブ、オイル、香味野菜などを加えた炊き込みごはんも人気があります。

とりわけ赤米は、アーユルヴェーダでも重要視され、健康によいということで根強い人気があります。
またパラータやロティなど小麦粉を使ったメニューもよく食べられています。

参考)
ウィキペディア:パラーター
ウィキペディア:チャパティ
ウィキペディア:ロティ
ウィキペディア:ロティチャナイ
ウィキペディア:ロティ・ジョン
ウィキペディア:プーリー (食品)
ウィキペディア:クルチャ
ウィキペディア:ナン

スイーツ

スパイシーなカレー料理の後には、しっかり甘いスイーツがよくあいます。
ここでも南国ムードを漂わせるココナッツミルク、ココナッツファインなど、ココナッツ一族が大活躍。

ローカルスイーツならではの、どこか懐かしくて素朴な味わいが魅力です。
そしてスリランカといえば紅茶!

甘〜いスイーツには、少し濃いめにいれたセイロンティーがおすすめ。
スリランカ特産の黒砂糖、ジャガリーをかじりながらどうぞ。

ハーブティー5種

バーベリンでは、心と体に効くハーブやスパイスの成分を熱湯やお茶に浸出させた飲み物も用意されます。

体に負担をかけないよう温かい状態か常温でいただくのがお約束。

お好みでジャガリー(またはブラウンシュガー)を添えてどうぞ。

カルダモンティー

まとめ

振り返ると、サラダやチャトゥニー、スイーツ、穀物を作っていませんでしたので、今度改めて作ってみたいと思います。

アーユルヴェーダ的な生活で、特別なことはせずに取り入れやすいのは、自炊なのではないか?と思い、全く料理したことがないのに手にしたのが本書でした。

お米を炊く、麺を茹でる、しかしたことがなかった私が最初に挑んだのが本書の「かぼちゃのクリームスープ」でした。

料理本を多数出している若山さんのレシピですので、料理好きな方も満足できる内容だと思いますし、私のような自炊をしてこなかった人でも、順を追ってやっていけば作れますので、アーユルヴェーダ料理をぜひ作ってみてください!!

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