ケラニヤドゥルトゥペラヘラはどうやって見学するのか?
1月のポーヤデーの前日にケラニヤ寺にて盛大なペラヘラが行われる、ケラニヤ・ドゥルトゥ・ペラヘラ。
何時に始まり、どこで、どうやって見学して、何時くらいに終わるのか?2024年のケラニヤ・ドゥルトゥ・ペラヘラを見学してきましたので、ご紹介します。
結論から言うと、21時に始まって、23時半に終了(隊列の出発地点に近いVIP席や外国人席で見学した場合)
見学場所は外国人席(VIP席の向かい)で見るのがいいでしょう。
※VIP席のご招待枠に入れていただいたので、外国人席が無料なのか有料なのかは不明です。
ペラヘラには32頭の象さんが参加していました。
それでは、以降、詳しく紹介していきます。
目次
- 1 ケラニヤ・ドゥルトゥ・ペラヘラとは?
- 2 どこで、どうやって見るのか?
- 3 準備の様子が見られるのが面白い!
- 4 ペラヘラの演目
- 4.1 お清めの水
- 4.2 鞭
- 4.3 ファイヤーダンス
- 4.4 旗手
- 4.5 象さん1頭目!(赤)
- 4.6 楽器隊(笛、鐘、太鼓)
- 4.7 象さん2頭目(青)
- 4.8 ダンサー
- 4.9 象さん3頭目(赤)
- 4.10 楽器隊その2
- 4.11 仏旗隊
- 4.12 シャカシャカ隊
- 4.13 象さん4頭目(白)
- 4.14 楽器隊その3
- 4.15 国旗隊
- 4.16 鐘?
- 4.17 象さん5頭目(赤)
- 4.18 楽器隊その4
- 4.19 何かの旗
- 4.20 いつもより余計に回しております!!
- 4.21 昔の旗?
- 4.22 象さん6頭目(赤)
- 4.23 仮面ダンサーその1
- 4.24 ブッタと玉座(ご神体その1)
- 4.25 楽器隊その5
- 4.26 お坊さん(偉い人その1)
- 4.27 そなたが落としたのは金の旗か?それとも銀の旗か?
- 4.28 キャンディアンダンス隊その1
- 4.29 象さん7・8・9頭目(トリプル黄色象さん)ご神体その2
- 4.30 キャンディアンダンス隊その2
- 4.31 偉い人その2
- 4.32 象さん10頭目(青)
- 4.33 男女のダンサー
- 4.34 象さん11頭目(青)
- 4.35 ダンサー
- 4.36 旗
- 4.37 ダンサー
- 4.38 象さん12頭目(青)
- 4.39 ダンサー
- 4.40 象さん13頭目(青)
- 4.41 象さん14頭目(青)
- 4.42 ダンサー
- 4.43 仮面ダンサーその2
- 4.44 ダンサー
- 4.45 ヴィシュヌのワーハナ(乗り物)ガルダ
- 4.46 ご神体その3(ヴィシュヌ)象さん15・16・17頭目(トリプル青色象さん)
- 4.47 偉い人その3
- 4.48 象さん18頭目(赤)
- 4.49 ヒンドゥーなお姉さん?
- 4.50 象さん19頭目(赤)
- 4.51 まわれ まわれ メリーゴーラウンド
- 4.52 旗
- 4.53 孔雀ダンサー
- 4.54 象さん20頭目(赤)
- 4.55 孔雀の羽ダンサー
- 4.56 ぱちぱちダンス
- 4.57 象さん21頭目(赤)
- 4.58 太鼓隊
- 4.59 カタラガマのワーハナ(乗り物)孔雀のパルヴァニ
- 4.60 象さん22・23・24頭目(トリプル赤色象さん)ご神体その4カタラガマ神
- 4.61 偉い人その4
- 4.62 象さん25頭(黄)
- 4.63 ひげダンス
- 4.64 象さん26頭(黄)
- 4.65 仮面ダンサー
- 4.66 旗
- 4.67 仮面ダンサー
- 4.68 象さん27頭(黄)
- 4.69 仮面ダンサー
- 4.70 象さん28頭(黄)
- 4.71 女装ダンサー on 白馬
- 4.72 好き放題に踊る仮面ダンサー
- 4.73 旗、ダンサー
- 4.74 象さん29頭(赤)
- 4.75 ワーハナ(白馬)
- 4.76 ご神体その5、象さん30・31・32頭目(トリプル黄色象さん)
- 4.77 偉い人その5
- 4.78 三神の神輿
- 4.79 最後尾(警察学校の子たち?)
ケラニヤ・ドゥルトゥ・ペラヘラとは?
ケラニヤ・ドゥルトゥ・ペラヘラは、コロンボ郊外(コロンボフォートから約11km)にある古寺「ケラニヤ寺(Kelaniya Raja Maha Viharaya) 」にて、1月のポーヤデー「ドゥルトゥ・ポーヤ」の前日に行われるペラヘラです。
キャンディにて8月に開催されるキャンディ・エサラ・ペラヘラは10日間に渡って行われ、最も盛大なヘラペラ(パレード)が行われるのはポーヤデー当日の夜です。
一方で、ケラニヤ・ドゥルトゥ・ペラヘラは3日間に渡って行われ、最も盛大なヘラペラ(パレード)が行われるのはポーヤデー前日の夜です。
2024年のケラニヤ・ドゥルトゥ・ペラヘラは1月22〜24日に行われました。
Ceylon Todayのニュース記事には19時開始と書いてありましたが、実際に始まったのは21時でした。
コロンボのガンガラーマ寺院にて2月のポーヤデーに行われるコロンボ・ナワン・ペラヘラは18時と、明るいうちに開始しますし、キャンディ・エサラ・ペラヘラも18時に町が閉鎖されますので、それらと比べると開始時間が遅いです。
近代にケラニヤ寺を修復したのは、セダワッタの材木商の娘で、ドン・フィリップ・トゥドゥガレ・ウィジェワルデネと結婚したヘレナ・ウィジェワルデネ夫人。
その息子のドン・ウォルター・ウィジェワルデネがケラニヤ寺の修復工事が開始されることを記念して、1927年にケラニヤ・ドゥルトゥ・ペラヘラは始められたと言われています。
どこで、どうやって見るのか?
ペラヘラは寺院の周りを練り歩くので、ペラヘラを見るには、そのルートの沿道で見ることになります。
以下はVIP席の招待状に記載されているペラヘラのルートマップです。

Uberでコロンボから上のマップのPolice Station近くのラウンドアバウト(上の地図の緑の丸)で下車しました。それより先は通行止めになっていたからです。
お寺の門は南・西・北東に3つありますが、今回は南門から入りました。後述しますが、行きも帰りも、この南門を選ぶのが正解だと思います。
ペラヘラが始まるのもこの南門からです。西門・北東門はケラニヤ・ビヤガマ・ロードと境内を繋ぐように建っていますが、南門は境内の中に建っていますので、南門が正門に当たるのかもしれません。

南門
ケラニヤ・ビヤガマ・ロードと境内は柵で遮られています。ラウンドアバウトから南門にかけては、柵の境内側にスリランカの人たちがシートをひいて場所取りしているのが見られました。
外側の道沿いで見ようとすると、ペラヘラが外側の道までやってくるのを待ち、隊列の先頭が到着してから2時間半続きますので、見学するならVIP席の向かいにある外国人席がオススメです。VIP席の道の反対側に外国人専用席が用意されていて、そこに欧米豪の方々が見学している様子が見れました。(上の地図の黄色の部分がVIP席)。

外国人席
準備の様子が見られるのが面白い!
キャンディやコロンボのペラヘラと違って、開始前の準備の様子が境内が見学できるのが面白いと思いました。
象さんに装飾をつける
私たちは19時に到着しましたが、駐車場で待機している象さんを横に南門を入ってみました。
すると、象使いに導かれて草を咥えながら象さんが次から次に門を入っていく様子が見られました。

南門入ってすぐの右手で、順番に衣装を着せられていくのも
見られました。


手前と奥の2か所で衣装を着せて、次の象がそれぞれ待っているので、常に4頭の象さんがいる状態で、近くで見ると、やはり迫力があります。

装飾を付けた象さんは、境内の中でも一番高くなっている砂地になっている本堂・仏塔・菩提樹がある部分に移動します。
ライトアップされた本堂・仏塔・菩提樹、そして象さん!

砂地の部分には関係者しか入れないようになっていましたが、周囲からライトアップされた本堂・仏塔・菩提樹と、衣装と電飾をつけ終わった象さんが見られました。



砂地の外側では、ファイヤーダンサーが燃やす部分をオイルに浸して準備していました。

クッキーと飲み物の無料配布
順番が前後しますが、象さんに装飾をつけていたところから少し上がったところで、マリバンのジンジャークッキー、ユニリーバのVivaが無料配布されていました。




VivaはビタミンB1、B2、B3、ビタミンC、カルシウム、リンを豊富に含むとユニリーバのウェブサイトに書いてありますが、紅茶に混ぜて飲むようです。
女装パフォーマー
ペラヘラの後半に登場した白馬の人形を腰につけた女装パフォーマーさんたちが、西門のところで準備をしていました。

着飾った身長が高い女性たちが集まっているな〜と思い、話しかけてみたら男性でした!

写真撮って!その写真を僕のWhatsappに送って!!と順番に写真を撮ってはWhatsappで送るのを何人かやりました。スリランカでは一緒に写真を撮って満足!というパターンが多いですが、頑張って女装したので、自分の写真が欲しかったようです。

西門はいつも通りお店が並ぶ
西門の外側にはお店が並んでいて、西門の内側にはお供えの花を売っているお店がいつも並んでいますが、それは通常通りでした。

西門の端にマギートラックがありましたが、全然人がいませんでしたので、せっかくなので、マギーで腹ごしらえして、ペラヘラに備えました。

境内の西門側の道に見学席が並ぶ

西門から本殿に行くには階段を登りますが、その階段は真ん中はあいていますが、左右は人が座っています。
上の写真の右奥がVIP席です。

階段の北側にも席があり、上に行った上がって、階段でおりてこちらに入れるようですが、自由に入っていいのか分かりませんでした。後から思うに、たぶん大丈夫そうです。ダメでも優しいスリランカ人たちが、座らせてくれるような気がします。(分かりませんが)

階段を登って、本殿側の塀から覗き込むと上の写真のような感じです。19時台に見た時は塀から覗けましたが、20時になったら塀沿いはレジャーシートで埋まって、もうそこからは見られそうにありませんでした。
上の写真に少し写っていますが、道路の反対側の柵の向こう側にも椅子に座っている人たちや、さらに奥にレジャーシートを敷いて待っている人たちもいました。
南門では隊列の先頭が待機!

20時半過ぎに南門に戻ると、先導のパトカー、そして、ペラヘラの先頭である水を撒く子たちが待機していました。

象さんもスタンバイしていました。

ペラヘラの演目
ヒンドゥーの3神(ヴィシュヌ、カタラガマ、ヴィビーシャナ)と、ブッダが座って説法した宝石をちりばめた玉座が祀られて、ペラヘラは進みます。
全体で2時間半の隊列でした。途中、同じパフォーマンスは写真を撮りませんでしたので、抜けが少しありますが、概ねの流れが分かるかと思います。
お清めの水
ペラヘラは鞭の音で始まると思っていましたが、子どもたちが水をまくのが最初でした。

鞭
鞭をパーン!パーン!と鳴らします。

ファイヤーダンス

ケラニヤのペラヘラは子どものパフォーマー比率が高いように思いました。

ペラヘラは始まったばかりですが、ギブアップをした子が数人いました。

ギブアップした子の輪っかはファイヤーダンスの前を行くトラクターに積まれていました。
旗手

象さん1頭目!(赤)
ついに象さんの登場!!

楽器隊(笛、鐘、太鼓)
つづいて、笛、鐘、太鼓と楽器隊が続きます。

象さん2頭目(青)

ダンサー

象さん3頭目(赤)

楽器隊その2

仏旗隊

シャカシャカ隊

名前が分からないのですが、シャカシャカ素早く動くやつ。
象さん4頭目(白)

楽器隊その3

国旗隊

鐘?

象さん5頭目(赤)

楽器隊その4

何かの旗

いつもより余計に回しております!!

昔の旗?

象さん6頭目(赤)

仮面ダンサーその1

ブッタと玉座(ご神体その1)
今回のペラヘラでは、みんなが立ち上げるときが何度かありましたが、それはご神体に対する敬意かと思います。
ナーガと仏像のように見えますので、これはおそらくケラニヤ寺に伝わるブッタの玉座なのでしょう。

楽器隊その5

お坊さん(偉い人その1)

そなたが落としたのは金の旗か?それとも銀の旗か?

ライオンがかたどられてるように見えます。
キャンディアンダンス隊その1

象さん7・8・9頭目(トリプル黄色象さん)ご神体その2

この時も立ち上がってパレードを見守ります。
キャンディアンダンス隊その2

偉い人その2

象さん10頭目(青)

男女のダンサー
女装した男性もいるような。

象さん11頭目(青)

ダンサー

旗

ダンサー

象さん12頭目(青)

ダンサー

象さん13頭目(青)

象さん14頭目(青)

ダンサー


仮面ダンサーその2

ダンサー

ヴィシュヌのワーハナ(乗り物)ガルダ

ご神体その3(ヴィシュヌ)象さん15・16・17頭目(トリプル青色象さん)

偉い人その3

象さん18頭目(赤)

ヒンドゥーなお姉さん?

象さん19頭目(赤)

まわれ まわれ メリーゴーラウンド

旗

孔雀ダンサー

象さん20頭目(赤)

孔雀の羽ダンサー

今回初めて見たのですが、頭の上に乗せて、プラプラさせるダンス。
ぱちぱちダンス

象さん21頭目(赤)

太鼓隊

カタラガマのワーハナ(乗り物)孔雀のパルヴァニ

象さん22・23・24頭目(トリプル赤色象さん)ご神体その4カタラガマ神

偉い人その4

象さん25頭(黄)

ひげダンス

象さん26頭(黄)

仮面ダンサー

旗

仮面ダンサー

象さん27頭(黄)

仮面ダンサー

象さん28頭(黄)

女装ダンサー on 白馬

好き放題に踊る仮面ダンサー

旗、ダンサー

象さん29頭(赤)

ワーハナ(白馬)

ご神体その5、象さん30・31・32頭目(トリプル黄色象さん)

偉い人その5

三神の神輿

最後尾(警察学校の子たち?)

参考)
Kelaniya Raja Maha viharaya公式サイト
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SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTD Managing Director
SPICE UP TRAVELS (PVT) LTD Managing Director
「旅と町歩き」を仕事にしようとスリランカに移住。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年4月、法政大学社会学部社会学科を卒業後、六本木の人材系ネットベンチャーに新卒入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長を経てネットベンチャーを退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当しながら、新宿ゴールデン街で訪日外国人向けバーテンダー。
2016年7月、スリランカに初めて渡航し、法人設立の準備を開始。
2017年1月、SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTDを登記。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2018年2月、スリランカ観光情報サイト「スパイスアップ」開設。
2019年11月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」オープン。
2020年8月、ニュースレターの配信を開始。
2020年10月、WAOJEコロンボ支部立ち上げ初代支部長に就任。
2023年2月、スリランカ日本人会理事・広報部長に就任。
2025年6月、SPICE UP TRAVELS (PVT) LTDを登記。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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