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スリランカの定番土産スポット「ベアフット(Barefoot)」

2020年7月02日

スリランカのお土産を買う定番スポットの一つがベアフット(Barefoot)です。

カラフルなファブリック、可愛いぬいぐるみなどの手織りの雑貨が人気のお店です。

くつろげる庭があるガーデンカフェはランチスポットとしてもオススメです。

また、スリランカの建築や文化に関する本の品揃えはスリランカ随一で、アーティストの作品が展示されたギャラリーもあり、アートや文化がお好きな人にも一押しの場所です。

ジェフリーバワの元オフィスで同じくショップ、カフェ、ギャラリーを併設したパラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェからは350mと、徒歩4分の距離ですので、合わせて訪れると良いでしょう。

本記事では、ベアフットについて詳しくご紹介していきます。

多才なベアフットの創業者「バーバラ・サンソーニ」

ベアフット本店の裏口(この先は駐車場)

スリランカのキャンディ生まれのデザイナー、カラーリスト、作家、画家。

ジェフリー・バワのホテルでも、バーバラ・サンソーニのテキスタイルが使われています。
バーバラ・ サンソーニの息子のドミニク・サンソーニは著名な写真家で、バワ関連の写真も多く撮影しています。
バワが亡くなる前に最後に公に姿を見せたのが、ベアフット本店のオープンニングだと言われています。

コロンボ郊外のワッタラ(Wattala)にあるグッドシェパード教会の修道女に誘われ、貧しい女性に縫い物を教えてるプロジェクトに参加したことがきっかけで、テキスタイルのデザインを始めます。

そして、スリランカの田舎に織物、縫物のビレッジセンターを作ります。

1966年にはロンドンで個展が開かれるまでにバーバラのデザインは評価されます。

ベアフットガーデンの池

その後、2年間で14か国を回り、テキスタイルと建築を学んだ経験から、1970年にジョン・ロックフェラー・トラベル・アワードを受賞。
女性起業家として5つの賞を受賞し、芸術に関する賞、ジェフリーバワの建築に関連した賞など、様々な賞を受賞します。

海外だけでなくスリランカ中を回り、1978年に寺院とベランダについてのスケッチした本を出版し、1998年にはスリランカの建築についての本も出版します。
その後も1998年、2002年、2004年、2014年、2015年と本の出版をしています。

ベアフットガーデン

また、新聞社のセイロン・デイリー・ミラー、タイムズ・オブ・セイロンでジャーナリスト、エッセーイストとして活躍します。

この多才な活躍がベアフットの商品の多様性やショップ、カフェ、ギャラリーの幅の広さのバックグランドになっているように思います。

チームジェフリーバワ2「バーバラサンソーニ(Barbara Sansoni)」

手染め、手織りのテキスタイル

大地、海、花、植物、動物などからインスパイアーを得たオリジナルで、カラフルなデザインが特徴のテキスタイルが主要製品です。

大きな工場、ライン生産ではなく、ローカルの職人による手作業によって、コットン、シルク、ウールを手染めして、手織りで作った製品を製造・販売しています。

製品はオーストラリア、イギリス、カナダ、フランス、ドイツ、オランダ、香港、インドネシア、日本、韓国、レバノン、マレーシア 、モルディブ、オマーン、ノルウェー、スウェーデン、スイス、アメリカにも輸出されており、2016年にはPresidential Export Awardsに選ばれている。

主な商品ラインナップは以下の通りです。

ファブリック

100%コットンのファブリックで、カバー、服、マットなどに使える様々なデザインのファブリックが揃っています。

リネン

テーブルマット、ナプキン、ハンドタオル、テーブルクロスなどのテーブルリネン
ベットカバー、クッションカバー、ラグ・カーペットなどのベットリネン
その他、壁にかけるウォールリネンなどもあります。

衣服

スリランカの伝統的な柄を活かした伝統衣服のサリー やサロン、ストール、女性・男性・子供の服などが揃います。

バック

100%コットンの様々な用途に合わせたバックがあります。

おもちゃ、ぬいぐるみ

象やネズミなどの動物たちのぬいぐるみやオモチャがあります。

工芸品

手塗りの木製の工芸品など、職人の技術を活かした製品を取り扱っています。
1980年代に創業者の息子のドミニク・サンソーニに普及に力入れた、デュンバラ谷(Dumbara Valley)に伝わる織物を使った製品が特徴的です。

北インドや中央アジアのシルバージュエリーも扱っています。

ブックショップ

スリランカの文学、アート、建築、自然、歴史、写真、旅などの本のラインナップがとても充実しています。
特にジェフリー・バワ関連の書籍を買いたいときには重宝します。

大きな写真が印象的なコーヒー・テーブル・ブックがたくさんありますので、インテリアにもなる素敵な本があります。

ベアフット・アート・ギャラリー

ベアフット本店にはギャラリーがあります。

1967年にザ・コロンボ・ギャラリーとしてスタートしたそうですので、創業の1964年の3年後にはギャラリーを始めていたことになります。

当時はバワのパートナーとして活躍したデンマークの建築家ウルリク・プレスナーが設計した建物を使っていたそうです。

アーティスト、ミュージシャン、詩人、映画監督が作品を披露する場所として運営されており、定期的にアーティスト、画家による個展が行われいます。

本日最終日ベアフットギャラリーで開催のバーバラサンソーニ展

ベアフット・ガーデン・カフェ

ベアフット本店にはカフェが併設されています。

カフェにはバワ建築に関連する鐘、ラキ・セナナヤケの作品が飾られており、目を楽しませてくれます。

営業時間は月曜日〜土曜日は10時〜18時、日曜日とポーヤ・デーは10時〜17時と夜は営業していませんので、ランチスポットとしてオススメです。

価格はそこまで高くなく、パラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェに比べるとリーズナブルです。

週末のランチタイムは多くのお客さんで賑わいます。
ブラック・ポーク・カレーが人気メニューとのことで、確かに美味しいです。

ブラック・ポーク・カレー

スパイスアップ編集長のオススメはランプライスです。

オススメのランプライス

ランプライスはオランダ統治時代にオランダ人とスリランカ人の混血であるダッチ・バーガーの人たちの食べ物で、複数の肉、野菜、米をバナナの葉で包んで、オーブンで焼いた見た目にもユニークな料理です。

飲み物はコーヒー、紅茶、フレッシュジュースやスムージー、そして、お酒も飲むことができます。

日曜日のランチタイムにはジャズミュージシャンによるライブ演奏が行われています。(2020年6月現在中止中)

日曜日のランチタイムのジャズ演奏

日曜日のランチタイムに賑わうベアフットガーデンカフェ

歴史的建造物を活かした店舗

3店舗ともに歴史的な建築物を活かした店舗になっています。

1920年代のタウンハウスを改装した本店

コロンボ3のゴール・ロード沿いにある本店は、1920年代に建てられたタウン・ハウスを改装したものです。

テーブルクロスやランションマット、コースターなどのテーブルリネン、ベットカバー、クッションカバー、枕カバーなどのベットリネン、服などの記事に使えるファブリックが入口を入った階に展示されています。

上の階には紅茶やアーユルヴェーダ製品など他社製品が販売されています。

階段を降りると、ブックショップがあり、建築、文化、アート、旅、自然などの本が置いてあります。
お洒落なポストカードも販売されています。

さらに階段を降りると、手染め・手織りのサリー やサロン、服、子供服が販売されています。

ブックショップを抜けると、手作りのぬいぐるみ、バック、ポーチ、スリッパ、財布、おもちゃなどの雑貨がコーナーがあります。

外に出ると、手織り機のデモンストレーション、カフェ、ガーデン、ギャラリーがあります。

手織り機のデモンストレーション

世界遺産ゴール・フォート内の邸宅を改装したゴール店

2004年に世界遺産のゴール・フォート内に店舗を出しています。

改装を手掛けたのはジェフリー・バワのアシスタントで、ジェフリー・バワ財団の会長でもあるチャンナ・ダスワッテ。
中庭のある広々として空間に商品が展示されています。

ゴール・フォートの南北に走るメイン・ストリートであるチャーチ・ストリートと、東西に走るメイン・ストリートであるペドラーズ・ストリートの交差点。

オランダ時代の病院を改装した建物に入居するダッチ・ホスピタル店

オランダ統治時代の1681年に建設された病院をレストラン・ショッピング・コンプレックスに改装したオールド・コロンボ・ダッチ・ホスピタルにも店舗を構えています。(2020年6月13日から一時的にクローズ)

まとめ

現在、スリランカには品質、デザインの良いファブリック製品を製造・販売する会社、お店は何軒もありますが、その元祖とも言える存在がベアフットです。

ベアフット本店はファブリック製品だけではなく、多様な商品があり、ランチスポットにもオススメですので、ぜひ訪れてみてください。

参照

ベアフット公式ページ
Barbara Sansoni Lewcock (Business Today)
Barefoot (retailer) wikipedia
Lamprais wikipedia

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