紅茶工場を改装した博物館「セイロンティーミュージアム」

キャンディから南に4キロのハンターナの山上にある紅茶博物館(Ceylon Tea Museum)について紹介します。
※スリランカ紅茶局に取材許可及び掲載許可を得て紹介しています。
目次
セイロンティーミュージアムとは?
1925年に建てられたハンターナ紅茶工場を、スリランカ紅茶局とスリランカプランター協会が改装及び展示品を収集して、2001年12月1日に博物館としてオープンしたのが、セイロンティーミュージアムです。
ジェームステイラーがセイロンティーの栽培を始めたルーラコンデラにつながるハンターナロードを登って行くとあります。
日曜日は15:30まで、火曜日〜土曜日は15:45まで早めに閉まりますので、余裕をもって行ってください。
入場料は大人800ルピー、子供400ルピー。(最上階で紅茶付き)
月曜日休館(平日のポーヤデーも休館)
火曜日〜土曜日:8:30〜15:45
日曜日:8:30〜15:30
博物館の展示構成
博物館は5階建てで、以下のようなフロアー構成になっています。
1階は機械の展示
2階は陶器などの展示
3階はジェームステイラーやトーマスリプトンなどセイロンティーの歴史の展示
4階はスリランカ紅茶局、 Tea Tang、 Basilur、 Impra、 Mlesna、 Zestaなど各紅茶ブランドのショップ
5階はカフェ、紅茶の効能や産業について説明したLEDパネルの展示
1階:機械の展示
紅茶の製造プロセスに沿って、スリランカ各地から集められた機械などが展示されています。
ナーランダ・ゲディゲー遺跡の南にあったナーランダ茶園で使われていた焼玉エンジン。
1889年製の小さな揉捻機。
ラトゥナプラ郊外のKeragala茶園で使われていた1920年製造の揉捻機。
稼働している紅茶工場の見学で見る機械と違って、展示品のためピカピカです。
乾燥機だったと思います。
階段を登って、中を見ることができます。
茶葉の保管庫も綺麗に展示されています。
以下は、世界最大の茶木の枯れ木。
2階:陶器などの展示
すみません。写真を撮っていません 泣
3階:セイロンティーの歴史
ジェームステイラーやトーマスリプトンなど、セイロンティーの歴史に関する展示品が並んでいます。
ジェームステイラーの遺品です。
スリランカで最も古い紅茶のパッケージ。
4階:各紅茶ブランドのショップ
4階は紅茶ブランドごとにショップがブースのように設けられています。
5階:カフェとLEDパネル
最上階に着くと、紅茶を出してくれます。
紅茶は博物館の入場料に含まれているので無料です。
各種の茶葉が置かれています。
茶葉を見てながら、テイスティングしたい!と言ったら、準備してくれました。
紅茶について勉強したら、やっぱり味見してみたいですよね!
カフェの奥には、紅茶の効能や産業に関することが紹介されたLEDパネルが並べられています。
窓からは景色が一望できます。
ハンターナの山の上であり、さらに5階なので、景色が綺麗です。
博物館に向かって、ハンターナロードの坂道から見える景色も素敵です。
まとめ
見学を受け付けている紅茶工場の方が、実際に製造している様子が見られる(稼働していない時もありますが)ので、博物館は迫力は少し欠けるように思います。
稼働している紅茶工場は見学料は博物館の入場料より安く、無料のところもあります。
この博物館でしか見られないのは、ジェームステイラーの遺品や古い機械などでしょう。
ルーラコンデラに見学に行かれる場合は博物館は道中にありますので、合わせて立ち寄ると良いでしょう。
ルーラコンデラに行かない人も、ハンターナからの景色は素晴らしい(個人的にハンターナの景色が大好きなので、キャンディではハンターナのホテルに泊まることが多い)ので、行ってみてください。
参考)
Ceylon Tea Museum公式サイト
Amazing Lanka:Ceylon Tea Museum in Hantana – හන්තාන තේ කෞතුකාගාරය
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SPICE UP LANKA CORPORATION (PVT) LTD Managing Director
スリランカ日本人会理事 兼 広報部長
WAOJEコロンボ支部理事(初代支部長、2期~4期事務局長、5期企画部長)
「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年4月、法政大学社会学部社会学科を卒業後、人材系ネットベンチャーに新卒入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して人材系ネットベンチャーを退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当しながら、新宿ゴールデン街で訪日外国人向けバーテンダー。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2022年12月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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