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シンハラ語1-3 破裂音、「ん」で始まる濁音

2022年2月11日

破裂音(濁音、半濁音)は日本語でもよく使われますが、シンハラ語でもよく使われます。

日本語と異なるのは、「ざ」行がないことです。

元々シンハラ語にはなかった音で、英語からの借用語で使われるようなったのが「ざ(Z)」行です。

「ん」+濁音の行があるのが特徴的です。

本記事では、破裂音と関連する文字について紹介します。

半濁音

半濁音は日本語と同じで「ぱ」行のみです。

濁音

濁音は冒頭にも書きましたが、「ざ」行がありません。

「だ」行の文字が二つあります。

「ん」+濁音

4つの濁音に、それぞれ「ん」が最初につく文字列がシンハラ語にはあります。

基本となる文字は、濁音の文字の左側に線を足します。

「んば」のみ、「ば」に線を足すのではなく、独自の文字になっています。

スリランカの最大都市「コランバ」
スリランカが原産の「タンビリ」
スリランカ産が上級品とされる「クルンドゥ」
チャイを飲まないスリランカ人でもミルクティーに入れる「イングル」
などは「ん」+濁音 の文字を使います。

キングココナッツはオレンジ色ですので、オレンジ色を指します。
オレンジが果物のオレンジと色を表しているのと同じですね!

「ん」行+濁音ではありませんが、「葉」と「緑」を意味する言葉も同じ「コラ」です。
スリランカ青汁こと「コラキャンダ」は青菜で作られる緑色の健康飲料のことです。

ちなみに、コランバ(Colombo)の由来は、「葉っぱ(コラ)ばかりのマンゴー(アンバ)の木」が生えていただとする説だ、大航海時代の船乗りロバートノックスが著書に書き記しています。

『セイロン島史』ロバートノックス 著・濱屋悦次 訳

他にもコロンボの由来の説があります。

コロンボはポルトガルが占領した土地ですが、コロンブスのことをポルトガル語では「コロンボ」というため、コロンブスが由来とする説。

ポルトガルがやってきた時のシンハラ王朝の都「コーッテー」からコロンボにはコロンナ運河(現在もあります)があり、その河口の町であるコロンボに、河口を意味する「トタ」(ハンバントタ、アンバラントタ、ギントタなど地名によくなっています)を加えた「コロントタ」がコロンボの由来だとする説もあります。

英語由来の「Z」行と「F」行

シンハラ語には、「Z」行、つまり「ざ」行がありません。

そのため、日本語が話せるシンハラ人でも、「ざ」行をうまく発音できない人はいます。

水(みず)がうまく発音できず、「みす」となってしまう人が多いです。

英語の借用語で「Z」音が必要な場合は、「さ(ස)」行の横にZを書き足して表します。

「F」行もシンハラ語にはない音でしたが、「ෆ」の文字が新しく作られたそうです。

ちなみに、「V」行もシンハラ語にはないため、「わ(ච)」行で書かれます。

චを使う単語を英語表記にした場合に、「v」が当てられることが多いですが、シンハラ人はvで発音せずに、wで発音している場合が多いように思います。

参考)

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