9月のポーヤデー「ビナラ・ポーヤ」マヒヤンガナヤ・ペラヘラ

スリランカでは毎月の満月の日はポーヤ・デイと言われ、祝日です。
毎月のポーヤ・デイには意味がそれぞれあります。
本記事では9月のポーヤ・デイ「ビナラ・ポーヤ(Binara Poya)」についてご紹介します。
比丘尼のサンガの設立を祝う日
ビナラ・ポーヤは女性僧の比丘尼(びくに)のサンガが設立されたことを祝う日です。
最初の比丘尼(尼)はブッタの継母だと言われています。
ブッタの生みの母は、ブッタを産んだ7日後に亡くなったとされています。
ブッタの母の死後、ブッタの父は、ブッタの母の妹(マハパジャパティ・ゴータミ)と再婚し、マハパジャパティ・ゴータミが最初の比丘尼になったと言われています。
雨安居(Vas Season)中のポーヤ・デイ
7月のポーヤ・デイ(エサラ・ポーヤ)から10月のポーヤ・デイ(ヴァプ・ポーヤ)までは雨安居(インドの雨季)にあたり、9月のビナラ・ポーヤは雨安居の期間中のポーヤ・デイにあたります。
安居とは一定期間、外出せずに寺に籠もって修行することをいいます。
マヒヤンガナ・ペラヘラ
ビナラ・ポーヤには、スリランカの先住民族ヴェッダ(ワンニヤレット)人が住む町「マヒヤンガナ(Mihiyangana)」にて、ペラヘラ(パレード)が行われます。
マヒヤンガナ・ペラヘラではヴェッダ人によるダンスを見ることができます。
ブッタはスリランカに3回訪れたと言われていますが、最初にスリランカを訪れた場所がこのマヒヤンガナと言われています。
ヤッカ族とナーガ族の間に生じた争いを解決するために、1月の満月の日(ドゥルトゥ・ポーヤ)にマヤガンナに来たと言い伝えられています。
参照)
Tourslanka「Binara Piya in Sri Lanka」
Wikipedia「Mahiyangana」
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趣味の旅と町歩きを仕事にしたいと主にアジアを周り、2016年7月、24カ国目に訪れたスリランカで会社を設立することに。2017年2月、スリランカで日本語情報誌「スパイスアップ・スリランカ」を創刊し、2018年9月スリランカ観光・生活情報サイト「スパイスアップ」(当サイト)を開設。公式のインスタグラム、ツイッターのアカウント、ユーチューブチャンネルも運営していますが、つい趣味の個人のインスタ・フェイスブックアカウントを更新しがち。夕日を観るのが日課。
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