JICAの支援による地上テレビのデジタル放送が開始。

2021年12月28日、JICAの支援による地上テレビのデジタル化放送が開始されました。
JICAによる本プロジェクトは、NHKを中心に日本で開発されたISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial:統合デジタル放送サービス‐地上用)による地上デジタル放送へ移行することで、周波数の有効利用や字幕放送・多言語放送及び防災情報の提供を始めとする情報通信基盤の整備を図るものです。
支援内容は以下の通りです。
・地デジ放送プラットフォーム整備
・地デジ放送対応スタジオ整備
・コンサルティングサービス。
事業概要は以下の通りです。
・閣議決定日:2014年9月5日
・供与限度額:137.17 億円
・金利:0.1%(コンサルティングサービスについては,0.01%)
・償還(据置)期間:40(10)年
・調達条件:タイド
放送関連のJICAによる支援は1980年代から続いています。
1982年に設立されたルパバヒニ国営放送局局舎は日本の協力で設立されています。
さらに、2011年にはルパバヒニ国営放送局に対するアニメーション番組制作機材の整備支援が締結され、2016年にはドキュメンタリー番組・教育番組の制作ソフトを提供しています。
ちなみに、ルパバヒニ国営放送局の会長を2002〜2003年に務めたダンミカ・ガンガーナート・ディサーナーヤカ氏は、2015〜2019年に駐日スリランカ大使を務められています。
参考)
Daily News:Media Minister launches Digital Terrestrial Television Broadcasting Project
ODA見える化サイト:地上テレビ放送デジタル化事業
外務省:地上テレビ放送デジタル化計画【スリランカ】
コトバンク:ISDB-T方式
ODA見える化サイト:ルパバヒニ国営放送局番組制作機材整備計画
ODA見える化サイト:ルパバヒニ国営放送局番組ソフト整備計画
JICA報告書PDF版:スリランカ 放送事業
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「旅と町歩き」を仕事にするためスリランカへ。
地図・語源・歴史・建築・旅が好き。
1982年7月、東京都世田谷区生まれ。
2005年4月、法政大学社会学部社会学科を卒業後、人材系ネットベンチャーに新卒入社。
2015年6月、新卒採用支援事業部長、国際事業開発部長などを経験して人材系ネットベンチャーを退社。
2015年7月、公益財団法人にて東南アジア研修を担当しながら、新宿ゴールデン街で訪日外国人向けバーテンダー。
2016年7月、初めてスリランカに渡航し、会社の登記を開始。
2017年2月、スリランカ情報誌「スパイスアップ・スリランカ」創刊。
2022年12月、日本人宿「スパイスアップ・ゲストハウス」開始。
渡航国:台湾、韓国、中国、ベトナム、フィリピン、ブルネイ、インドネシア、シンガポール、マレーシア、カンボジア、タイ、ミャンマー、インド、スリランカ、モルディブ、アラブ首長国連邦、エジプト、ケニア、タンザニア、ウガンダ、フランス、イギリス、アメリカ
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