スリランカの正月「シンハラ&タミル ニューイヤー」とは? | スリランカ観光情報サイト Spice Up(スパイスアップ)
Spice Up 観光情報サイト スリランカ観光・情報サイト

スリランカの正月「シンハラ&タミル ニューイヤー」とは?

2020年4月12日

日本の新年といえば1月1日ですが、世界の新年は全てが全て同じ日というわけではありません。

そしてスリランカの新年は何と4月です!

この記事ではスリランカの新年について紹介していきたいと思います。

スリランカの正月「シンハラ&タミル  ニューイヤー」

スリランカの新年は英語で「Sinhala and Tamil New Year」と言います。

シンハラ語ではAluth Avurudda、タミル語ではPuthanduと言います。

4月の正月といえば、水掛け祭りが有名なタイのソンクラーンが有名です。

東南アジアの上座部仏教(テーラワーダ仏教)の4カ国でも、このタイミングで正月を迎えます。

タイ正月のソンクラーンは2020年4月13日〜4月15日
カンボジア(クメール)正月のチョール・チュナム・トメイは2020年4月13日〜4月16日
ミャンマー正月のシングヤンは2020年4月13日〜4月16日
ラオス正月のピーマイラーオは2020年4月13日〜4月15日

タイ、ミャンマー、ラオスでは水かけ祭りが行われますが、カンボジアでは11月に水かけ祭りが行われます。ただ、アンコールワットでは4月に水かけ祭りが行われます(アンコール・ソンクラーン)。

中国の雲南省のタイ族自治州でも4月13日に水かけ祭りが行われます。

南アジアのスリランカも上座部仏教が多数派を占める国であり、同様のタイミングで正月を祝いますが、水かけ祭りは行われません。

南アジアの国にも同様のタイミングで新年を祝う習慣がありますが、スリランカ同様に水かけ祭りは行いません。

バングラディシュインド西ベンガル州で祝われるベンガル新年「ポヘラ・ボイシャク」は2020年4月14日
インドは州によって呼び名が異なりますが、多くの州で2020年4月14日に祝います。
シーク教の正月「Vaisakhi」
ネパール正月の「バイサーク」
なども同様の時期です。

スリランカ正月は仏教、ヒンドゥー教、占星術、先住民族の文化などが融合したスリランカ独自の文化となっています。

占星術師たちが決まる新年の日時

新年を迎えるのは4月13日または14日に祝われますが、毎年時間が変わります。

新年は太陽が魚座から移動して牡羊座に入ったときとされており、毎年ベテラン占星術師たちによって年越しの時間が決められます。

そうやって決められた2020年の年明け時刻は4月13日20時23分です。

大晦日、元日は国民の祝日となっており、それぞれのお家では占星術によって決められたタイムテーブルに従って一日を過ごします。

タイムスケジュールの儀式ごとに着る服の色、見る方角も決められています。

年越しの時間を含めて、タイムスケジュールの詳細は正月前に発表されます。

普段は時間にとらわれないスリランカ人ですが、この日だけは分単位で決まったスケジュールに従います。

2020年の新年スケジュール

4月11日:入浴する

4月13日 午後1時59分~14日 午前2時47分

この時間に仕事や料理など何かを生産する行為をするのは良くないといわれています。
この時間が始まる前までに仕事や料理を済ませます。

4月13日 午後8時23分:新年

新年の始まり。爆竹でお祝いする家庭もあります。

4月13日 午後10時5分:吹きこぼしの儀式

白い服を着て、東の方角を見ながら、かまどに火を入れます。

かまどには、新しい器にココナッツミルクとライスを入れ、沸騰させます。

ココナッツミルクが吹きこぼれるのを見守ります。

ココナッツミルクが吹きこぼれるのは豊穣のあかしです。

4月13日 午後10時43分:食べ始めの儀式

白い服を着て、東の方角を見ながら、新年最初の食事を始めます。

母親や家長が家族にココナッツミルクで作るミルクライス(キリバット)を食べさせます。

その後、目上の人(両親など)にぬかずいて挨拶をします。

4月15日 午前9時17分:オイルの儀式

緑の服を着て、東の方角を見ながら、オイルを頭に塗ります。

4月17日 午前7時56分:仕事始め

ライトブルーの服を着て、東の方角を見て、仕事に出掛けます。

4月19日 午前11時38分:苗植えの儀式

銅色(赤や黄色)の服を着て、南の方角を見て、苗を植えます。

 

上記のスケジュールの前に、お正月の準備として、家を塗り直したり、床を磨いたり、キッチンの掃除、いらないものを捨てて必要なもの新しく買うなどするそうです。

お正月料理

Awurudu Tableといわれ、食べ始めの儀式の際に綺麗に並べられます。

まず、代表的なものは、儀式でも登場するキリバット(キリはミルク、バットは炊いた米の意味)です。

新年以外でもお祝い事などで食べられます。

平らに広げて、ひし形に切って、ルヌミルス(ルヌは塩、ミルスは唐辛子の意味)を添えて食べることが多いです。

冒頭の写真は白米で作ったキリバット、下の写真は赤米で作ったキリバットです。

それ以外にはスイーツが準備されます。

コキス(Kokis):米粉とココナッツミルクを揚げて作るお菓子。星型に

キャウン(Kavum):米粉とクジャクヤシの糖蜜から作る揚げた甘いオイルケーキ

トフィー(Toffee):バターと砂糖、ココナッツミルクなどを加熱して作るお菓子。

アルワ(Aluwa):米粉またはジャガイモ、糖蜜 、カシューナッツ、カルダモンから作る平らなクッキーのようなお菓子。

アッガラ(Aggala):米、ココナッツ、コショウ、ジャガリーもしくは糖蜜で作る丸いお菓子。

スリランカ版お年玉

スリランカにもお年玉のような習慣があります。

キンマの葉にお金を包んで渡します。

正月遊び、正月行事

日本にも似た色んなゲームが行われます。

パン食い競争
綱引き
福笑い
ピロー・ファイト(枕での殴り合い)
ラバン(伝統的なドラム)
ぬるぬる棒登り
壺割り
ビューティークイーンコンテスト

この中でも面白いのがピロー・ファイトです。

丸太や棒にまたがって、向かい合って座る2人が枕で叩き合って、相手を叩き落とすゲームです。

修学旅行の枕投げをサシでガチで行うようなイメージです。

ぬるぬる棒登りはオイルなどでぬるぬるになった棒をよじ登って旗を取るゲームです。

壺割りは吊るされた壺を棒で叩き割ります。

福笑いは象さんの目を置いていくようですが、日本の福笑いと似ています。

ラバンは伝統的な太鼓で、太鼓を囲って、みんなで演奏します。

まとめ

今回はスリランカにおける正月のご紹介でした。

今年は外出ができませんし、材料が手に入らないかもしれませんが、正月のタイムスケジュールに合わせて、着替えをしたり、料理をしたり、少しでも楽しく家の中で過ごせたらと思います。

参考)

今年のシンハラ&タミル正月のタイムスケジュール

シンハラ&タミル正月を紹介する動画

日本語で紹介しているシンハラ&タミル正月の様子

日本語で紹介しているシンハラ&タミル正月の解説